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テーマ【 エンバーミング 】

父の夢

 「受付に父の描いた絵を1~2点、飾れたら......」

 そう言葉が出たのは、ご葬儀の打ち合わせの時のこと。美術協会に長年所属し、生涯に渡って多く描き上げた油絵は、父のライフワークそのものでした。

 無口ではありましたが、根はとても優しかった父。小学校の校長職を勤め上げながらも、個展を開くのが夢なのだと、筆を握り続ける背中を見てきた私たち家族にとって、生前にその夢を叶えてあげる事が出来なかったのは心残りでもありました。

 事前打ち合わせの際、そんなことを何気なく反町さんにお話ししたところ「ではお父さんの絵を個展のように何点かお飾りしましょう」との返答が。ほんのちょっとした一言をきっかけに、父の初めての個展はご葬儀の際に開かれることになったのです。

 ご葬儀まで4日間あったこともあり、孫たちが遺作から10数点を厳選し、義理の兄がワンボックスカーで運び込み、反町さんや渕上さんがまるで父の個展かのように展示してくださいました。幅1mを超える大作や、夫婦で旅行した時の作品には旅先で撮った写真も添えて。私たちに寄り添い丁寧な対応をしてくれたお二人のお陰で、悲しみの中でも父のために家族全員で協力し、準備をすることができたのではないかと思います。

 たまたま火葬場などの都合で葬儀まで日があったからこそ、このようなことができたのですが、当初心配だったのは父の体のこと。長い療養生活の末でしたので、重く冷たい氷をのせることに戸惑いがありました。そんな中ご提案いただいたのが、氷に頼らず保全できるエンバーミングというサービス。日本では稀なそのサービスに、技術の進歩を感じるとともに、父らしいご葬儀で見送りたいと思いました。

 そしてご葬儀にご会葬されたおよそ140名もの方々に、展示された絵を鑑賞していただき、父を偲びながら見送っていただくことができました。後日「作品も見ることができて、父らしいお式だった」というお言葉をいただけた程、そこには父の人生が表れていたのではないでしょうか。

 教員生活の長かった父らしく、偶然にも3月の卒業式の時期に、人生を卒業していくかのように逝ってしまいましたが、サン・ライフのスタッフの方々のお蔭でとても父らしく温かな見送りができたこと、ありがたく思います。父の夢を最後に叶えることができて良かった。本当に有難うございました。

神奈川県二宮町在住  伊藤 尚世様より

ご葬儀当日の様子(2017年3月20日撮影)

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