鉄鋼関係の会社を経営していた父。手術のために数日入院し、退院したその日に仕事場へ向かうほど仕事熱心な人でした。自宅で過ごすことが好きで、好物はお酒と蕎麦。中でもウイスキーは必ずストレートで飲んでいました。
ハイキングが趣味で、幼い頃はよく家族で山に登っていました。私が自立してからは、夫婦の楽しみだったようで、時にはカメラを持参して風景や植物などを撮影していました。晩年は長期間の入院生活を送り、88歳の誕生日を迎えて間もなく人生に幕を下ろしました。
父は子どもたちに負担をかけないよう、生前から母と終活を進めていたようでした。その一環でサン・ライフメンバーズに加入していたことを知り、サン・ライフへ葬儀をお願いしました。何度か葬儀に参列したことはありますが、初めて喪主という立場になり不安でした。スタッフの方が丁寧に分かりやすく説明してくださったおかげで、混乱することなく喪主を務めることができて感謝しています。
送り出しは大好きな自宅から
父を迎えに来ていただいたスタッフの町田さんは、大好きだった自宅に連れて帰りたいという私たちの要望に快く対応していただきました。式までの数日間でしたが父の自室で休ませることができ、とても感謝しています。
父は自身の葬儀について、できるだけ親族のみで行ってほしいという遺言を残していました。家族のためにはお金を使う人でしたが、自分のことにはあまり使わない、父らしい言葉でした。それでも何か、最後に父への感謝の気持ちを表したいと思っていたところ、お打ち合わせを担当された岩下さんから植樹活動に貢献できる棺をお勧めしていただきました。ハイキングが好きだった父に相応しいと思い、家族で納得して決めました。
スタッフの気遣いに感謝
式でとても印象深かったことは、式を担当された川古谷さんをはじめとするスタッフの方々の気遣いです。納棺の際、川古谷さんからの提案で父に綿花を使用した羽織袴を仕立ててくださいました。これまで参列した葬儀では見たことがなく、とても驚きました。また、父は晩年、体力と食欲が落ち、好きだったお酒や蕎麦を口にすることも出来なくなっていました。その何気ない話を覚えていてくださったようで、式の当日にウイスキーと蕎麦が用意されていたことは感動と感謝の気持ちでいっぱいです。最後にウイスキーを飲むことができ、父もきっと満足していると思います。参列された方たちも「ここまでやってくれるのは凄い」と私に話してくれるほど、スタッフの方々の対応に感動していました。
父にとってはもちろん、私たち家族にとっても良い葬儀だったと思います。サン・ライフを選んで良かったと心から思いました。