夫は心優しく情に厚い人でした。子どもの幼稚園や学校、町内会の行事には時間の許す限り参加し、多くの人との繋がりを築きました。スキーやキャンプ、旅行など多彩な趣味を持ち、お酒を交わした交流も尽きませんでした。夫は人と人とを繋ぐ役割を担っていたように思います。余命宣告を受けた後も最後まで仕事に打ち込むと同時に、家族に変わらぬ愛情を注ぎ精一杯生き抜きました。
形式にとらわれない、希望通りの式
サン・ライフには父の葬儀でお世話になり、その時の対応が素晴らしかったため、夫の見送りもお願いしようと決めていました。余命宣告を受けたタイミングで夫と家族で何度か事前相談に伺い、本人の希望や家族が準備しておくべきことを整理することができました。
夫は地域との繋がりが深かったため、「お世話になった方々へ感謝の気持ちを伝えたい」という思いを強く持っていました。式の打ち合わせを担当された天野さんと山田さんは、その思いを実現するために様々なアイデアを提示してくれました。できるだけ多くの方が夫とのお別れの時間を持てるよう、会葬時間を分けるというあまり事例のない式でしたが、スタッフの方が尽力してくださったおかげで、希望通りの式を行うことができました。
メモリアルコーナーには、夫の洋服を着て晩酌している姿をマネキンで再現されていたり、数多くの写真を展示しました。弔問に来られた方々がそれを見ながら、夫との思い出話に花を咲かせていました。賑やか好きな夫でしたので、会場内で聞こえる笑い声に満足したのではないでしょうか。
オリジナルの会葬礼状は、夫のエピソードを短時間で伝えたにもかかわらず、家族の想いを代弁する文章にまとめていただき感動しました。
参列された方からは「ご主人の人柄が伝わる温かく愛に溢れた会でした」と感想をいただきました。
夫の希望した海の散骨
夫は生前、海の自然葬(散骨)を希望しており、事前相談の中で体験クルーズがあることを知りました。娘家族と一緒に参加して具体的なイメージを持つことができましたので、迷わず依頼。神職の友人を呼んで行いたいという希望に、担当の伊藤さんは快く引き受けてくれました。節目の1年を目途に準備をしていく中で、伊藤さんは私たち家族と神職の想いを汲みながら細かな調整をしていただき感謝しています。
散骨当日は快晴で、色とりどりの花びらと夫が好きなお酒を海へまきました。水に溶けるメッセージカードには、夫への感謝の気持ちと「これからも見守っていてほしい」という願いを込めて、飛行機や折り鶴にして海へ流しました。深く青い水面を泳ぐように一羽の折り鶴がずっと浮いていたのが印象的でした。
サン・ライフのスタッフ皆さんの心遣いのおかげで素晴らしい見送りができました。本当にありがとうございました。