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自然葬 コラム お墓・散骨
作成日:2022/09/01 最終更新日:2023/11/06

自然葬とはどんな埋葬形式?費用や種類、流れを解説

自然葬とはどんな埋葬形式?費用や種類、流れを解説

自然葬とは?

近年、従来のお墓への埋葬にとらわれない「自然葬」への関心が高まっています。ここでは、自然葬とは何か、そしてなぜ今自然葬が注目されているのか、流れや費用を交え解説いたします。

自然葬の概念

自然葬とは、遺骨をお墓ではなく自然に還す埋葬形式を指します。パウダー状にした遺骨を山や海に還すため、墓石を持たないことが特徴です。墓石に代わる墓標を持つかどうかにより樹木葬と散骨の2種類に分けられますが、いずれについても「循環する自然と一体化する」という考え方に基づくことから、まとめて自然葬と呼ばれます。散骨の中には海洋葬や空中葬が含まれ、海や空に思い入れのあった方に多く選ばれているようです。日本では依然として埋葬が主流ですが、購入したお墓の種類に関する調査によると、2020年から3年連続で樹木葬が1位を獲得しており、徐々に自然葬のニーズが増加していると言えます(※)。
※「【第13回】お墓の消費者全国実態調査(2022年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向」より

自然葬が注目される理由

近年自然葬が注目されている背景にあるのは、少子高齢化や核家族化です。お墓の継承者が少なくなっている中、残された人にお墓の管理を任せるのは申し訳ないと考える人が増えています。同時に、「亡くなったら先祖代々と同じお墓に入る」という家制度の価値観が薄れているのも事実です。また、都市部の墓地不足で地方に建てざるを得なくなっていることや、墓石そのものが高価であることから、お墓を持たない選択をする人が増えているのも要因の一つとなっています。お墓離れの風潮が墓石を持たない自然葬の需要を高めていると言えるでしょう。

自然葬の種類

それでは、自然葬の具体的な内容について詳しく見ていきましょう。ここでは代表的な形である樹木葬、海洋葬、空中葬を取り上げ、解説いたします。

樹木葬

樹木葬
樹木葬では、墓石ではなく樹木あるいは草花を墓標として遺骨を埋葬します。樹木葬に特化した霊園では管理を請け負っているところも多く、手を合わせる対象がありつつも遺族の負担を軽くできる点で人気です。樹木葬は、都市部から埋葬場所までの距離により2つのタイプに分けられます。
一つ目は「都市型・公園型」と呼ばれる、比較的都市部に近い敷地内のシンボルツリーの下に埋葬するタイプです。一般的には、一本の樹木に対して複数家族の遺骨を埋葬することが多いですが、一家族のみの埋葬が可能なところもあります。
二つ目は「里山型」と呼ばれる、比較的都市部から離れた山の中に埋葬するタイプです。「都市型・公園型」に比べ、より自然な状態に近いと言えるでしょう。
ただし、場所によっては季節ごとに景観の印象が変わる場合があります。緑の美しさが気に入って購入したとしても、冬場にはほとんどが枯れてしまいます。緑が豊かな春夏だけでなく、葉が落ちる秋冬にも見学に行くと、イメージとのギャップにがっかりすることを避けられるでしょう。また、どちらのタイプにせよ、墓地として認可を受けた土地に埋葬しなければならない点にも注意したいです。

海洋葬(海洋散骨)

海洋葬
海洋葬(海洋散骨)とは、遺骨を海上に撒く散骨方法です。海は生命の起源を彷彿とさせるため、そこに還っていくことでいのちの循環の一部となるイメージがあります。一般的にはクルーザーで沖合まで出て、散骨後そのまま船上で献花や黙とうを行います。海上でセレモニーを行えることから、海がお好きだった方に特に人気です。
もちろん、海上ならどこでも散骨していいわけではありません。海水浴場や漁場など利用者がいる場所は避け、周囲に配慮した場所選びをしましょう。厚生労働省がガイドラインを公開しているので、一度確認してみるのもよいかもしれません。
海洋葬では、遺族だけで散骨に立ち会う個別散骨、複数の家族が一緒に乗り込み散骨を行う合同散骨、業者に散骨を依頼する委託散骨から選択できます。個別散骨は、一家族のみの乗船なので落ち着いて送ることができますが、その分費用が高くなります。合同散骨は、船のチャーター便を分担できる分費用は抑えられますが、乗船人数や日程に制限が生じます。委託散骨は最もリーズナブルな方法ですが、散骨の場には立ち会えません。それぞれの特徴を比較したうえで、何を重視したいのかあらかじめ決めておくとよいでしょう。

空中葬

空中葬
空中葬とは、空中から海上に向けて散骨する方法です。大空でのびのびと送られたい、空から残された人を見守りたいと考える方に多く選ばれています。ヘリコプターや小型飛行機を用いることが多く、ご自宅や思い出の地の上空を旋回することで故人を偲ぶことができます。
似た形式に、バルーン葬、宇宙葬と呼ばれるものもあります。バルーン葬は、遺骨が入った風船を地上から飛ばす方法です。高度が上昇し気圧が弱まって風船が破裂したときに散骨される仕組みになっています。乗り物を使わない分、直接見送れる人数に制限がないという利点があります。さらに高い場所で散骨できるのが宇宙葬です。ロケットで月まで飛ばしたり、人工衛星に搭載したりする方法があります。ドラマチックである反面、まだあまり普及していないために海外の企業に依頼する必要があることや打ち上げ日時に柔軟性がないことに注意しましょう。また、どちらも飛ばせる遺骨の量に上限があり、必然的に分骨になるという共通点があります。故人が完全な散骨を望んでいる場合、理想と異なるお別れになってしまうことに気を付けたいです。

自然葬のメリット・デメリット

自然葬のメリット・デメリット
自然葬には数種類があり、それぞれに特有の利点や注意点があることを見てきました。では、自然葬全体に共通したメリットやデメリットにはどんな点が挙げられるでしょうか。

自然葬のメリット

自然葬による最大のメリットは、墓石を持たないという点です。少子化や核家族化の影響から、維持や管理をしてくれる存在がいない無縁墓となってしまうリスクが年々高まっています。また、個人でお墓を建てるとなると、平均して100~200万円かかり費用面で大きな負担となるほか、都市部での墓地不足も進んでいます。こうした要因から、墓石を購入しない選択をとる人が増えているのです。そういった方たちにとって墓石という制限のない自然葬は魅力的に映るでしょう。さらに、宗教・宗派を問わないこともメリットの一つに挙げられます。作法にとらわれず見送れるので、ご家族やご友人にとっても不安が少なく参列できる形式といえます。

自然葬のデメリット

お墓を持たないことはメリットである反面、お墓参りなどの供養がしづらいというデメリットにもなり得ます。樹木を墓標とする樹木葬はともかく、海洋葬や空中葬では手を合わせる明確な目印がないため、さみしく感じることもあります。また、すべての遺骨を散骨してしまうとあとで後悔しても回収できません。こうした懸念から親族や周囲の理解を得られず、場合によってはトラブルに発展する可能性があります。周囲の人との話し合いを重ね、自然葬ではご遺骨がなくなるという点について十分に理解を深めることがトラブルを避ける上で大切です。分骨や樹木葬と散骨の併用なども選択肢の一つとして把握しておくとよいでしょう。

自然葬の流れ

自然葬の流れ
ここからは、自然葬は具体的にどのような流れで行われるのか、簡単にご紹介いたします。基本的に樹木葬も散骨も同じような流れですが、樹木葬では特別に必要な書類があります。

①自然葬の形式を決める

事前相談や現地の見学を通して、どの形式がいいのか考えます。その際、親族や周りの人に相談・共有しておくと、未然にトラブルを防ぐことができます。

②業者を選ぶ

形式が決まったら、それをサポートしてくれる業者を探します。散骨だけでなく、葬儀から一貫して行ってもらえる業者であると、より円滑に進めることができます。必ず契約の前にプラン内容や費用について疑問点を解消しておきましょう。

③葬儀・火葬を行う

葬儀を執り行ったら火葬し、遺族あるいは業者が遺骨を引き取ります。海洋葬・空中葬の場合は特に必要な公的書類はありませんが、樹木葬の場合は「埋葬許可証」が必要になります。火葬場にて忘れずに受け取りましょう。一方、すでに墓地に埋葬されている遺骨を取り出して散骨したいというケースも想定されます。その場合、埋葬している墓地がある市区町村の窓口で「改葬許可証」の交付してもらう必要があります。

④粉骨する

道具を揃えれば一般人でもできないことはないですが、手間も時間もかかるため業者に依頼することをおすすめします。どの形式にしても、散骨予定日までに遺骨と認識できないくらいのパウダー状にしておく必要があります。

⑤埋葬・散骨する

樹木葬の場合、遺骨と「埋葬許可証」を持参し、埋葬場所へと向かいましょう。
散骨の場合、遺骨とともに指定の集合場所へ向かいます。散骨後には、どのあたりで行われたのかが記された「散骨証明書」が発行されます。その後の参拝や供養の際に場所の目安にもなりますので、大切に保管しましょう。

自然葬の費用

自然葬まとめ
樹木葬の場合、一つの樹木に対して複数家族を埋葬する場合が一番安く約5~20万円、その中で区画が分け与えられる場合約15~60万円、一つの樹木に対して一家族のみを埋葬する場合は約20~80万円が相場となります。
海洋葬の場合、個別散骨では約20~40万円、合同散骨では約10~20万円、委託散骨では約5~10万円が相場となります。
空中葬の場合、約30~60万円が相場となります。バルーン葬では、乗り物のチャーター費がない分約20~30万円と価格は抑えられます。一方宇宙葬では、現地への渡航費を含め約100~250万円と高額になります。
全てに共通して必要となるのが、散骨する際の献花やお供え物の費用、散骨場所までの交通費です。場合によっては粉骨料や宿泊費も必要となるため、希望する形式についてよく確認しておきましょう。

まとめ

従来の方式にとらわれない新しい埋葬方法として、自然葬の需要は今後ますます高まると考えられます。しかし、いくら本人が自然葬を望んでも、残される人は「手を合わせるお墓がなくて寂しい」と感じるかもしれません。何より大切なのは、本人と周りの人が納得する形を選択することです。そのためにも、納得いくまで何度でも話し合うことをおすすめします。生前にエンディングノートを作成しておくこともお互いの理解を深める一助となるでしょう。

サン・ライフの自然葬

サン・ライフの自然葬
サン・ライフでは、里山で行う山の散骨、相模湾で行う海洋散骨、ヘリコプターでの空中葬を行えます。散骨だけのご用命はもちろん、ご葬儀から散骨後のご法要までの一貫したサポートも承っておりますので、安心してご相談ください。なお、海洋散骨で用いるクルーザーは自社所有であり、式本番同様に進行する体験クルーズを定期的に開催しております。「まずはイメージをつかみたい」という方はぜひご参加ください。

参考サイト

自然葬の種類と特徴。さまざまな価値観に合った供養
(https://www.e-sogi.com/guide/29143/#i-7)
宇宙葬とは
(https://www.e-sogi.com/guide/2230/)
自然葬について詳しく解説
(https://ansinsougi.jp/p-35)
自然葬とは?種類や費用について
(https://www.osohshiki.jp/column/article/314/)
墓地・埋葬等のページ 散骨に関するガイドライン
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000123872.html)
自然葬を選んだ体験談。先輩から学ぶトラブル回避術
(https://oki-memorial.org/column/returntonature1124)
【第13回】お墓の消費者全国実態調査(2022年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向
(https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2022/)


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