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プロテスタントの葬儀とは?カトリックとの違いから、香典や服装についても解説!

プロテスタントの葬儀とは?カトリックとの違いから、香典や服装についても解説!
プロテスタントの葬儀とは?カトリックとの違いから、香典や服装についても解説!
作成日:2024/09/11 最終更新日:2024/09/11

仏式の葬儀には参列した経験があるけれど、プロテスタントの葬儀には参列した経験がないという方は多いでしょう。プロテスタントの葬儀は仏式とマナーが異なるため、案内が来たら戸惑うこともあるかもしれません。

この記事では、プロテスタントの葬儀を執り行う可能性がある方や、参列が決まった方に向けて、仏式の葬儀との違いや葬儀の流れ、参列する際の注意点をご紹介します。

プロテスタントの葬儀とは?

仏教とキリスト教では、死後に対する考え方に大きな違いがあります。仏教における死は、この世で最後の別れであり悲しむものと考えられています。しかしキリスト教における死は、身体が滅びるだけであっていずれ復活すると考えられており、最後の別れという概念がありません。

またキリスト教には、プロテスタントとカトリックの2宗派の葬儀があります。カトリックは生前の懺悔を重要としていますが、プロテスタントには懺悔がありません。プロテスタントの葬儀は祈りを神に捧げ、遺族の心を慰める目的で行われます。

カトリックとの違い

カトリックの葬儀は解散を意味する儀式「ミサ」を重んじており、荘厳な葬儀が特徴です。またカトリックは厳格な宗派のため、基本的には洗礼を受けたキリスト教徒しか葬儀を執り行えません。対してプロテスタントはキリスト教徒でなくても葬儀を執り行えます。

プロテスタントの葬儀の流れ

プロテスタントの葬儀の一般的な流れを解説します。基本的には以下の順番で進行しますが、柔軟な宗派のため、遺族の希望によっては順番が異なるケースもあります。

聖餐式(せいさんしき)

プロテスタントでは臨終前に牧師を呼びます。牧師は病人にパンとワインを与え、遺族と一緒に祈りを捧げます。臨終後はガーゼや脱脂綿に水を含ませ故人の唇を濡らす「死に水」の儀式を行います。

納棺式

牧師が立ち会い、遺族たちの手で遺体を棺に納める儀式が、納棺式です。牧師が短い祈りを捧げた後に故人を白い布で覆います。故人の周りには花を飾り、棺にふたをして黒い布で覆います。

棺のそばには遺影・十字架・ろうそく・白い花を飾った小机を設置します。最後に聖書を朗読してお祈りを済ませたら、牧師が納棺の辞を述べて賛美歌の合唱を行い、もう一度祈りを捧げて終了です。

前夜式

前夜式は仏式でいうところの通夜です。牧師を呼んで、賛美歌の斉唱や聖書の朗読をし、お祈り、説教、故人を偲んで話をする感話を行います。前夜式の最後には、献花を行います。仏教は通夜の後にお斎(食事会)がありますが、プロテスタントはありません。ただし、小さな食事会を行うケースもあります。

葬儀告別式・出棺式

キリスト教は葬儀と告別式を一緒に行うのが一般的です。基本的な流れは以下のようになります。

  1. 開式
  2. 聖書朗読・ご祈祷・讃美歌の合唱
  3. 牧師の説教
  4. 弔事・弔電の紹介
  5. ご祈祷(オルガン演奏)
  6. 出棺のお祈りと献花(参列者が多い場合は黙とうに変更するケースもある)
  7. 出棺

火葬前式・火葬

火葬前式とは火葬式とも呼ばれ、火葬場で行う式典です。火葬場に到着後は牧師が聖書を朗読して祈りを捧げます。棺の上を花や十字架などで装飾し、遺族も祈りを捧げ、賛美歌を斉唱して火葬する流れです。火葬後に行われる「お骨上げ」は仏式と同様ですが、仏式のように2人1組で行うなどの決まりはありません。

プロテスタントの葬儀費用

2022年の葬儀総額の全国平均額は110.7万円です。葬儀総額は、基本料金・飲食・返礼品の合計を表します。プロテスタントの葬儀総額も一般葬の場合は100万円から200万円程度なので、ほぼ変わりません。

 

出典:株式会社鎌倉新書.「第5回お葬式に関する全国調査(2022年)」.https://www.e-sogi.com/guide/46028/#1107 ,(2023-12-26).

プロテスタントの葬儀に参列する際のマナー・注意点

プロテスタントの葬儀は仏式の葬儀とマナーが大きく異なります。マナーを守って参列するためにも、特に知っておきたい注意点をピックアップしてご紹介します。

服装

服装は基本的に仏式の葬儀と変わりません。ただし仏式の葬儀で必要な数珠は、必要ないので持参しないよう注意が必要です。

男性は喪服またはダークスーツを着用します。靴は紐付きの黒い革靴を着用します。ネクタイピン・カフスボタンなどの装飾品は外し、腕時計やベルトも目立たない地味なものを選びましょう。

女性は喪服または黒のワンピース・スーツ・アンサンブルなどを着用します。仏式と同じように露出の多い服装も避けます。真珠のアクセサリーは着用しても構いませんが、基本的に結婚指輪以外の装飾品は着けない方が無難です。ベール付きのトークハットは喪主または親族の女性のみが着用できます。

子どもは制服が正装に当たります。制服がない場合は、黒または黒に近いダークカラーでシンプルな服を着用します。靴に関する決まりはありませんが派手な靴は避けた方が無難です。

香典=御花料

プロテスタントの葬儀では、香典に替わるものとして御花料を持参します。御花料の相場は両親の場合5万〜10万円、兄弟姉妹・配偶者・義理の両親は3万〜5万円、その他親類は1万〜3万円、友人・知人・会社関係者は5,000~1万円です。

不祝儀袋は白の無地封筒もしくは百合や十字架が描かれていて、水引が付いていないものを選びます。表書きは「弔慰料」「御花料」「お花料」が一般的です。

献花

プロテスタントの葬儀では、葬儀の最後に全員で賛美歌を斉唱した後に献花が行われます。献花は仏式葬儀の焼香に代わる儀式です。牧師、喪主、遺族、一般会葬者の順で行われます。

花を受け取ったら胸の高さに持って遺族に一礼し、祭壇まで進んで、また一礼します。茎を祭壇に向くように時計回りに回転させながら花を献花台に捧げます。胸の前で手を組み黙とうしたら、牧師に一礼、遺族に一礼して自席に戻るという手順です。

お悔やみは言わない

キリスト教では人は亡くなったら復活すると考えられており「神に祈り遺族を慰める」という考えのもとで葬儀が執り行われるため、仏式のようなお悔やみは言いません。声をかける場合は「安らかな眠りをお祈りいたします」などの慰めの言葉にしましょう。

まとめ

プロテスタントの葬儀のマナーや注意点を解説しました。プロテスタントは仏式と異なり、御花料を持参し献花を捧げます。葬儀の流れも仏式とは異なるため、参列する際は流れやマナーを確認しておくと安心です。

株式会社サン・ライフは神奈川、東京エリアにアクセス抜群の107の葬儀場があり、プロテスタントの葬儀にも対応しています。神奈川や東京でプロテスタントの葬儀を検討される際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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