家族葬を選んだ理由
「父の親兄弟はもうみんな亡くなってしまっていて。残っているのは兄弟の配偶者2人なんですが、病気があったり入院されていたりで、実際には来られない状況でした」とIさんはおっしゃいます。父は90歳。友人たちも施設に入られていたり、すでに鬼籍に入られていたり、参列できる方がほとんどいませんでした。
7年前に亡くなったお母様の葬儀でも同じ状況を経験されたそうです。「いとこたちを呼んでも、結局私たちがお別れできる状態じゃなくて。それなら自分たちだけでゆっくりお別れしようって決めたんです」。最初は大勢を呼ぶべきか少し気にかけたといいますが、「誰かのためにやる葬儀じゃなくて、そこに来る人が個人とお別れできる形の方がいい」という思いがあり、7人だけの家族葬が自然な選択になりました。
サン・ライフ相模原会館での葬儀当日の様子
葬儀当日、Iさんが最も印象に残ったのは、QRコードで受け取ったビデオでした。「写真20枚くらいデータで送ってくれたら飾りますよって言われていたので、写真を送ったんですが、ビデオデータを作ってくれるとは思っていなくて。それがすごく上手に編集されていて、ちょっと感動しました」。式のご準備中に父について電話で話を聞いていただいていたことも、編集の質に影響したようだとIさんは感じていたそうです。「たくましそうで美化された感じで、すごかったです」と振り返ります。参列できなかった知人にも動画を送ることができ、「こんなのできるんだって喜んでもらえて、逆によかった」とのことでした。
もうひとつ心に残ったのが、たこ焼きのエピソードです。「父の好きなものを聞かれたので、施設にいる時にたこ焼きを持っていくとすごく喜んでいたって話したら、銀だこのたこ焼きをわざわざ用意してくれていたんです」。生ものを式場に持ち込んでいいか迷っていたところ、会場のスタッフがあらかじめ準備してくれていたことに「細かい心遣いがすごく嬉しかった」とおっしゃいます。
サン・ライフ相模原会館と相模原市営斎場について
今回、ご自宅ではなく式場内の安置室をご利用いただきました。火葬まで3日間、安置室を9時半から17時まで開放していただいたことが、Iさんにとって予想以上の体験になったといいます。「最初は葬儀に来られる方だけで式をやろうかと思っていたんですが、3日間の間に来れる方が来てくれる形にしたら、結構みんな来てくれたんです」。それぞれ30分から1時間、個別に話せる時間が取れ、「式に出るのとは全然違って、本当にお互いの近況だとか、父の思い出話とかができた。逆にこれがメインでもいいくらいでした」と話してくれました。
式場の設備については、明るくて綺麗な印象を持たれたとのこと。一点だけ、「通路から出るところにスロープがあって、足がガクッとくる感じがあった。慣れてしまうんですけど、最初はちょっとびっくりしました」という声をいただきました。
相模原市営斎場については大きな問題はなかったとのことです。「車がないので、タクシーを呼んでもらえたのはとても助かりました」。ただ、火葬場到着時に棺桶のカバーがかかっていない状態になっており、スタッフが取りに戻る場面があったとのこと。「近かったので全然間に合ったんですが、一応気になりました」と率直に話してくださいました。社内での改善共有をお約束しました。
サン・ライフを選んだ理由
Iさんが相模原市大野台にお住まいで、サン・ライフ相模原会館がすぐ近くにあることが最初の決め手でした。「お母様の時は相模原市の千代田セレモニーでやったんですが、そこまで行くのが意外と大変だったので、近くの方がきっと楽だろうって」。その後、父が一人になったタイミングで互助会への加入を考え始めたといいます。
コロナ前に妹さんと一緒に見学会に参加されたそうです。「ファミリーホールの方を見て、小さな式でも大丈夫そうだなって思いました。綺麗だし近いし、その時食事も食べて美味しかったので、じゃあ互助会に入ろうかって話になったんです」。父が急変し、亡くなった後は迷わず連絡できたのも、互助会への加入と見学会の経験があったからだとおっしゃいます。
費用について率直に教えていただきました
「互助会割引もあったし、それくらいかなと思っていました」とIさんは率直におっしゃいます。最低限の選択を意識されており、妹さんと話し合いながらカタログを見て決めていったとのこと。「妹と2人でゴタゴタと文句を言い合いながら選んでたんですが、いらないものを押されることもなかったし、家族だけに見せるものにそこまで贅沢はいらないよねって結論になって」。葬儀の形をシンプルにしていたこともあり、想定内に収まったといえそうです。
個人とのお別れに時間を費やせた葬儀でした
インタビューの最後に、葬儀全体を振り返ってのお気持ちを伺いました。Iさんから返ってきた言葉はシンプルなものでした。「満足できたお葬式ができましたので、ありがとうございます」。
今回の葬儀で特に印象に残ったのは、安置室での充実した時間だったといいます。「葬儀ってお経を聞いて、食事して、それだけになっちゃうじゃないですか。でも安置室では個々に話ができた。それぞれと30分、1時間と話せる時間があったのが本当によかったです」。
そして、これから葬儀を考えている方への言葉として、Iさんはこうおっしゃいました。「昔ながらの葬儀をやるんじゃなくて、とにかく個人とのお別れに時間を費やしてほしいと思います。そこに来る人が十分に個人とお別れできる方がいい。それに限ります」。人数の多寡ではなく、その場に集まった人たちがどれだけ大切な時間を過ごせたか——Iさんの言葉には、そんな静かな確信がありました。
