1日葬を選んだ理由

Nさんが1日葬を選ばれた背景には、いくつもの事情が重なっていました。「まず私が神奈川には住んでいない、浜松だということ」と、Nさんご自身が遠方に暮らしていること。さらに葬儀が月曜日だったことも大きかったといいます。「長女は参加したいというふうに言ってくれましたけど、長男と次男は月曜日は仕事」で、お子さんたちも参列が難しい状況でした。

お母様は普段の交友も限られ、「親戚とかも私、全く分かりません」という状況。ご近所でお世話になった数人にお知らせすれば十分だと考え、通夜と告別式を分けずに一日で送る形を選ばれました。当初は「こういった形でよかったんですかね」と迷いもあったそうですが、実際に式を終えてみると、「それはそれでよかったですよ。とても配慮していただいたので感動しました」と振り返ります。

お葬式をせずに火葬だけで済ませる方もいると聞くと、「ああ、それは寂しいね」と話すNさん。本当はお母様がお世話になったご近所の方にも、もう少し声をかけたい気持ちもあったといいます。それでも「皆さんご高齢だし」と、無理のない範囲で、こじんまりと見送れたことを、かえって良かったと受け止めていらっしゃいました。

サン・ライフ大和総合ホールでの葬儀当日の様子

葬儀当日、Nさんの心に深く残ったのは、スタッフの細やかな心配りでした。「故人様の趣味だとか好きなものとか聞いていただいたじゃないですか。これはすごく、喪主にとってありがたい話で」と話します。手作りが好きだったお母様のことを、「こういうものを作ってくれたよ、こういう趣味があったよ」と一つひとつ伝えると、それに丁寧に応えてもらえたそうで、「すごく心に染みました」と振り返りました。

もう一つ印象的だったのが、喪主挨拶の進め方でした。お住まいの浜松では「喪主の挨拶っていうのは決められて」いて、しっかりした文章を用意し、カンペを持って話すのが習わしだといいます。ところが今回は「ほんのちょっとご挨拶」で良いと聞き、「私、本来それはありがたいなと思いました」とNさん。参列した友人の方が、お母様の人生を紹介する形で挨拶を代弁してくださり、「非常に楽な気持ちで」式に臨めたそうです。「大変な葬儀の中で、緊張しながら喪主の言葉を述べなきゃいけないっていうのは、ある意味結構大変」——それだけに、心の負担が軽かったことを何度も口にされていました。

サン・ライフ大和総合ホールと大和斎場について

会場となったサン・ライフ大和総合ホールについて、Nさんは「素敵なところでよかったです」と話します。参列した方のなかにも「こういうとこいいねって言ってた方がいた」そうで、「今、大きな葬儀はあまりないので、こじんまりとできるような感じでよかったんじゃないでしょうか」と、落ち着いた雰囲気を評価されていました。

お母様のご安置や面会についても、「本当に、いい葬儀ができました」と、特に気になる点はなかったとのこと。火葬を行った大和斎場でも、待ち時間などに戸惑うことはなく、火葬場での過ごし方について尋ねられると「ないです、特に」ときっぱり。滞りなく過ごせたことがうかがえます。

火葬場でのひとときにも、心温まる場面がありました。お母様が好きだったちらし寿司を、お供えとして用意してもらえたのです。「母の好きなちらし寿司も、ごちそうとしてお供えしていただいて、感動しましたよ」とNさん。生ものだったため持ち帰りはできませんでしたが、参列者みなで少しずつ小皿に取り分けて味わったそうです。「食事も美味しかったですよ」と、穏やかに話してくださいました。

サン・ライフを選んだ理由

複数の葬儀社を検討されたうえで、最終的にサン・ライフを選んだ決め手は、8年間お世話になった介護施設からのご縁でした。当初Nさんは「大和の葬儀場から資料を取り寄せて」いて、「2社ぐらいスマホで調べて郵送で送っていただいて検討して」いたといいます。

そんななか、お母様が入所していた施設のスタッフさんから「系列あります」と教えてもらったことが、気持ちを固めるきっかけになりました。「8年間入所してましたので、そういった関係もあるし、そういう方がサン・ライフさんもやりやすいかなって思って」。長く縁のあった施設とのつながりが、安心してお任せする後押しになったようです。

費用について率直に教えていただきました

費用について、Nさんは率直な思いを聞かせてくださいました。以前、ご家族の葬儀を経験されていたこともあり、ある程度の費用は想定していたといいます。「物価が高いですしね、今ね。そのくらいはしょうがないでしょうと思いました」と、納得したうえで受け止めていらっしゃいました。

お香典は辞退し、お返しも行わない形にされたため、その分の負担はなかったとのこと。「何にも花がないのも辛いし、あんまり質素すぎちゃって」という思いから、華やかさのあるお花で送られたそうで、「それでも満足です」と話してくださいました。

悔いが残らないように、母を送りたかった

今回のご葬儀で一番大切にされたのは、「悔いが残らないように母を送る」ことでした。浜松に嫁いでから50年、実家のことは妹ご夫妻に任せきりだった時期が長く、「しばらく親不孝したなあ」という思いがあったといいます。妹さんが10年前に亡くなってからは、Nさんご自身が月に一度は必ず施設に足を運び、お母様に寄り添ってこられました。

Nさんは長年、絵手紙を習っており、お母様へも月に一度、二度と便りを送り続けていました。「私の便りをすごく楽しみにしてたわよ」と施設の方から聞き、お棺に入れることも考えたそうですが、読み返すと「家族の中の歴史」が綴られていることに気づきます。「燃やしちゃうのももったいないな」と、手紙は自宅へ持ち帰られました。「母のためと思って一生懸命書いたけれども、結局は自分のためになったかな」——そう語るNさんの言葉に、お母様への深い思いがにじんでいました。