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供物とは?選び方の種類や相場を解説!葬儀に関するマナーや送り方も紹介

供物とは?選び方の種類や相場を解説!葬儀に関するマナーや送り方も紹介
供物とは?選び方の種類や相場を解説!葬儀に関するマナーや送り方も紹介
作成日:2024/09/11 最終更新日:2024/10/02

弔意を表す「供花」「供物」は、非常に大切な意味を持つものです。ここではこの「供花・供物」を取り上げて、「そもそもこれの意味は何なのか」「適しているものは何か」「供物の相場とその手配方法」「供物を贈るときのマナー」について解説していきます。

供物とは

供物とは
「供花」「供物」とは、神様や故人に捧げられるものです。そして現在はそのなかでも特に、「親族や友人、関係者が、喪家にあてて贈り、通夜や葬儀・告別式のときに飾られるもの」を指すことが多いといえます。

供花や供物は通常、脚のついた台の上にしつらえられたカゴに盛り込まれて出されるかたちをとります。1個もしくは1対で出されることが多いものでもあります。なお供物としては缶詰や果物がよく選ばれますが(後述します)、これに関しては奇数個が盛り合わせられるのが一般的です。「割り切れない数字=故人との関係も割り切れない=続いていく」を意味すると考えられているからです。

供物・供花の選び方

ここからは、供物や供花としてよく選ばれているものについて見ていきましょう。

供物について

供物は、果物類や缶詰類、それからお菓子がよく選ばれます。また、コーヒーなどの飲料を盛り合わせることも多いといえます。葬儀社によって多少ことなりますが、果物は果物で、缶詰は缶詰で、お菓子はお菓子で……と、同一系統のものを1つのカゴに盛り込むようにするのが一般的です。
供物は、日持ちがするもので、かつばらせるものを選ぶのが基本です。また、お菓子の入った供物はいったんばらされ、火葬場で火葬が終わるのを待っている間に食べる軽食として利用されることもあります。

供花について

供花は、文字通り「花」を表す言葉です。花を盛り込んだ花のカゴであり、色とりどりの花がここに盛り込まれます。
足つきのカゴにのせられてまとめられることもありますが、バスケットに入れて出される場合もあります。
葬送のときの供花としてよく選ばれるのは、白やパステルカラーをベースとした花です。とげのある花や、色が派手な花、香りが強すぎる花は選びません。
なお宗教によって選ぶ花は多少異なり、仏教では白や黄色の菊が、神道ではゆりや白菊が、キリスト教ではカーネーションなどがよく選ばれます。

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供物の相場

供物の相場
供花や供物の金額は、おおよそ10,000円~30,000円程度がひとつの目安です。ただしプランは葬儀会社によって多少異なります。
たとえばサン・ライフでは、「エレガンスフラワー」として1台88,000円の供花の取り扱いもあります。
供花や供物は、個人で贈ることもできれば、複数人・団体で贈ることもできます。予算があるのならば、それをまず先に葬儀社に伝えるのもよいでしょう。

供物を手配する方法

供花や供物を送る場合は、原則として葬儀社を通すようにしてください。個々人がそれぞれで供花・供物を手配する方法も一概に否定されるものではありませんが、供花・供物は葬儀会場に飾られるものです。そのため、ばらばらのデザインの供花・供物が届いてしまうと、葬儀会場全体がまとまりのないものとなってしまいます。
また、供花・供物の置く位置にも「上座・下座」の考え方があります。
供花・供物を飾るのは葬儀社のスタッフの役目ですが、喪家(喪主)と打ち合わせを行い、「だれのものを、どこに置くか」を決めていくことになります。このため、「だれが供花・供物を出したか」を、葬儀社のスタッフが把握しておく必要があるのです。
このため、基本的には葬儀社を通して供花・供物を手配するようにしてください。

供物の配送方法

ここからは、より具体的に、供花・供物の配送方法について見ていきましょう。

  • 1.まずは葬儀社に電話をして、ご家族のご意向を聞く
    現在は「小さな葬儀」が一般化してきたこともあり、「そもそも供花・供物を辞退する」という葬儀の形式も増えています。そのため、まずはご家族が供花・供物を受け入れる意向であるかどうかを確認するようにしてください。
    ご家族は大変忙しい状態にあるので、直接聞くことは極力避けて、葬儀会社に問い合わせるようにしてください(※「喪主と極めて近しい間柄で、話のついでに聞く機会がある」などの場合を除く)
  • 2.予算と内容を決める
    予算と内容を決めて、葬儀社に発注します。「どのようなものがあるか分からない」という場合は、葬儀社にラインアップを聞いたり、予算や希望の内容を伝えたりしてください。
  • 3.発注者の情報を伝える
    発注者の情報を伝えます。住所や氏名、電話番号といった基本的な情報とともに、故人との関係性についての情報も共有します。また、供花・供物には木札(名前を記した札)を立てることが前提となるため、そこに記す名前についても伝えてください。

なお、サン・ライフも含めて、多くの葬儀社はオンラインあるいはファックスでの注文に対応しています。ただ、「どんな種類があるのか分からない」「目安の金額がどれくらいか分からない」「ご家族のご意向をもう一度確認したい」などの質問があるケースが大半かと思われます。このようなケースの場合は、電話で会話しながら、どれにするかを決めていく方が確実です。

供物に関するマナー

供物に関するマナー
ここからは、供花・供物に関するマナーについて解説していきます。
なお、このマナーは、「贈る側か、参列者側か、それとも喪家側か」で大きく異なります。
分かりやすくするために冒頭で「どの立場か」を明確にしつつ、解説していきます。

【贈る側】あらかじめ供物を送ってもよいかを確認する

上でも述べたように、自分が贈る側となった場合は、事前に必ずご家族のご意向を確認するようにしてください。現在は家族葬などの小さな葬儀がよく執り行われるようになったことから、「式場のスペースが狭い」「お返しをするのが大変(後述します)」ということで、供花・供物を辞退するご家族も多く見られます。そのため、ご家族のご意向を確認しないままに供花・供物を送ってしまうと、逆に迷惑になってしまいかねません。
必ず事前にご意向を確認するようにしてください。また、そのときに「供花・供物は辞退する」というご意向を示された場合は、無理に贈ろうとせず、別のかたちで弔意を示すようにしなければなりません。

【参列者側】お裾分けは受け取る

葬儀社やご家族によって違いはありますが、「通夜~葬儀・告別式~火葬が終わった後に、供花・供物をばらして、参列者に持ち帰ってもらう」というスタイルを取るケースもあります。また、特に精進落としの席(※現在は、火葬当日に行われることが多い。火葬に参列した人が参加する会食の場)の引き出物に、このばらした供花・供物を入れることもあります。
このような「おすそ分け」は、原則として受け取るようにします。なぜならこれらは、ご家族と故人の気持ちの表れだからです(※そのまま渡されることはなく、葬儀社の方で持ち帰りやすいかたちにまとめておくやり方が取られることが多いといえます)

【喪家側】供花・供物をいただいた場合は原則としてお返しをする

「供花・供物を頂いた場合、お返しは必要か?」という疑問に対する答えは、専門家の間でも見解が分かれます。
基本的にはお返しは不要である
親族からもらったものはお返し不要だが、それ以外の人からもらったものはお返しが必要である
お返しは必要ないが、挨拶状は送らなければならない
どのような立場からもらったものであっても、半額程度のものは返さなければならない
どれが正しいかはなかなか断言できないものではありますが、「迷った場合はお返しをする」としておけば間違いありません。不祝儀同様、半額~3分の1程度でお返しを考えるとよいでしょう。またこのときは、お礼状を添えるのも忘れないでください。
品物としては、個別包装のお菓子などの日持ちがするものや、せっけんや洗剤などの消耗品、それからタオルなどの日用品がおすすめです。

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まとめ

「供物」とは、神様や故人に捧げられることになるお供え物をいいます。ただし現在は、「通夜や葬儀・告別式の日に、親族や関係者の立場から贈るもの」という意味合いが強くなっています。なおこのときの「供花」「供物」は、カゴやバスケットに入っていて、会場に飾ることができるかたちをしています。
供物としてよく選ばれるのは、缶詰やお菓子、果物の盛り合わせなどです。基本的には、「1つのカゴに盛られるのは、同一系統のものだけ」です。お菓子のカゴはお菓子のみが、果物のカゴは果物のみがのせられます。
供花は、宗教によって選ぶものが多少異なる場合があります。ただ、とげや香りのあるもの、派手な色のものを避けるのは共通しています。
供物・供花の相場は、10,000円~30,000円程度ですが、50,000円を超えるものもあります。
供物・供花は、原則として葬儀会社を介して送りましょう。電話での注文ならば、疑問点を解消しながら注文ができます。
供物・供花を贈る立場になったときは、まずご家族のご意向を確認するのがマナーです。参列者の立場のときにおすそ分けが配られていたのならば受け取りましょう。喪家の立場からみる供花・供物のマナーとしては、「原則としてお返しをする」というものが挙げられます。
サン・ライフでは、供花・供物のご発注も承っています。
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