1日葬を選んだ理由
「コロナがあって、ご近所で続けてお葬式が出ていた時期があったんです。みんな知らないうちに小さなお葬式で、私たちも知らなくて。ああ、そういう静かなお葬式もいいねって、夫と言い合っていたんです」とKさんはおっしゃいます。きっかけは生前、ご主人とよく話していた一言でした。「夫がとても海が好きな人で、私も海のそばで生まれ育ちましたから、『私たちは死んだら海に撒いてもらおうね』って言ったら、『うん』って言ったんです」。海への思いと、ご近所で見聞きした静かなお葬式の印象。その2つが重なって、自然と1日葬という形に決まりました。
通夜・告別式や火葬式と迷うことはなかったといいます。「とにかく子供と、親戚にも友人にも知らせずに、本当に静かに送りたいというのが望みでしたので」。最初は静かなお葬式の経験がなく、どんな進行になるのか分からない部分もありましたが、実際には望み通りの形を整えていただけたとのこと。「その通りできたので、とても良かったです」と振り返ってくださいました。
サン・ライフ西湘ホールでの葬儀当日の様子
葬儀当日のことを、Kさんはこう振り返ります。「余計な方がいらっしゃらなかったので、すごくそばにいられた気がして。本当に送ってあげるっていうことだけだったので、いや、とても良かったと思います」。ご家族だけで静かに過ごせた時間が、何よりだったといいます。「お悔やみを人様に言ってほしくないし、言われると悲しいですし。それがなかったので、とても良かったなって思っています」。
印象に残った場面として教えてくださったのが、お花の対応でした。「お棺やお骨の入れ物は一番普通のものでしたが、お花だけはたくさん入れてあげたいと思ったんです」。事前にお打ち合わせの機会があった際、ご主人が海好きだったことから青系のお花を希望されたとのこと。「『青いお花を』とお伝えしていたら、その通りちゃんと青いお花がいっぱいあったので、ああよかったなって思いました」。海と、ご主人と、青い花。Kさんの想いが、そのまま当日のお棺の中で形になりました。
サン・ライフ西湘ホールと真鶴聖苑について
ご逝去から葬儀までの2日間、ご主人様はサン・ライフ西湘ホール内のご安置室をお使いいただきました。Kさんは真鶴町にお住まいで、車で1日1度、ご主人に会いに通われたといいます。「係の方たちが、なんかとても優しい感じがして、上手に放っておいてくださるので、それがすごくありがたかったです」。出迎えも「とても自然で優しくて」、面会の時間を静かに過ごせたとのこと。寄り添いすぎず、放っておきすぎず。その距離感が、Kさんにとっては心地よかったようです。
式場についても、「あまり経験がありませんので」と前置きしつつ、「やっぱり静かでよかったですね」と一言。「本当に上手に放っておいてくださるのは、すごく嬉しかったですね」と、安置のときと同じ印象を当日も感じられたといいます。
火葬場の真鶴聖苑については、当日あいにくの雨模様だったとのこと。「雨が降ってきたりして、あまり良いお天気ではなかったんですけれど、でも静かで、よかったと思うんです」と振り返ってくださいました。流れや待ち時間についても、特に気になる点はなかったといいます。
サン・ライフを選んだ理由
サン・ライフを選ばれたのは、特別なきっかけがあったというより、長く生活の中で目にしてきた印象だったといいます。「なんとなく、以前からそう思っていたんです。誰も病気になっていない時から、車で通ると、ああ、こういうところにできたんだねって。そこから始まって」とKさん。
もう一つ、選択の決め手になったのが、ご近所の葬儀屋さんへの気持ちでした。「街に昔からある葬儀屋さんがあるんですけれど、そこへ頼む人が大多数なんです。でも、そこは私は嫌だなと思ったので」。今回、Kさんは事前相談はされていません。「事前に相談ができればよかった、ということは特にありません。全然何もありませんでしたね」と率直にお話しいただきました。事前準備をしていなくても、ご家族の希望を伝えれば形にしてもらえた。それがKさんの実感だったようです。
費用について率直に教えていただきました
費用面について、Kさんは何十年も前のご経験と比較して話してくださいました。「何十年も昔に母を亡くしまして、その時は町の昔からある葬儀屋さんに頼んだんです。今考えても、当時は物価も安かったのに、ずいぶん高額だったので」。当時はご自宅でのお通夜・告別式という昔ながらの形で、参列者も多かったといいます。「うちでやって、昔のお通夜もちゃんと手順を踏んだような葬儀でしたけど、お金はずいぶんかかったなって思いますよ」。
それと比べると、今回はどうだったか。「あれを考えたら、なんかそう、特別高くもないんじゃないんですか」とKさん。物価が上がっている今の時代に、当時より高くは感じなかったという率直な感想をいただきました。1日葬という形と、ご家族だけのお見送り。その規模感が、結果として「想定通り、特別高くない。むしろ割安」という費用感に収まったようです。
静かに送ってあげたかった。それが叶えられました
インタビューの最後に、今回の葬儀で一番大切にされたことを伺いました。Kさんの答えはとてもシンプルでした。「同じようなことを何回も言いますけど、静かに送ってあげたいということでしたね」。そして、「絶対にできました」と、迷いのない言葉が続きました。
葬儀全体を通して、想像していたものと違ったと感じる点も特になかったとのこと。「思っていた通りだと思うんです。静かで、よかったです」。余計なことに気を取られず、ご主人のそばにいられた時間。海好きだったご主人を青いお花で見送れたこと。係の方々の自然で優しい距離感。すべてが、Kさんが望まれていた「静かなお見送り」の形に重なっていました。
そして、これから真鶴町や近隣で葬儀を考えている方にも、同じような選択をされる方が増えているといいます。「うちの周りで、この2、3年で何件もお葬式があったんですけど、みんな全然知らないんですよ。家族葬で、こっそり送る時代になったんですね」とKさん。Kさんのお話は、家族葬や1日葬という選択を考えている方にとって、静かな後押しになるはずです。
