1日葬を選んだ理由
「来る人たちが皆さん高齢だったので」とAさんはおっしゃいます。お母様のご葬儀を1日で行われることにしたのは、参列者への配慮からでした。「2日間やると、また来れないとか、いろいろあると思ったので。2日間行ったり来たりするのも体力的に大変だろうっていう。千葉の方から来たりとかあったので、1日にしました」。
他の形式と迷うことはなかったといいます。「火葬だけとか、そういう考えは全くありませんでした」とはっきりおっしゃっていました。最近は直葬・火葬式を選ぶ方も増えてきていますが、Aさんにとって大切なのは参列者の負担を減らしながらも、ちゃんとお見送りの場を設けること。その両方を叶える選択が、自然と1日葬という形になりました。今振り返っても「満足してます」と迷いなくおっしゃっています。
サン・ライフ相模原会館プルミエールでの葬儀当日の様子
葬儀当日、Aさんの心に深く残ったのは、スタッフの一つの心遣いでした。出棺の準備をしている最中、Aさんといとこのあいだで「もう何日か頑張れば98歳のお誕生日迎えられたのに」という会話が交わされました。それをそっと聞いていたスタッフが、その場を離れ、シャトレーゼのバースデーケーキと「98」と書かれたろうそくを用意して戻ってきたのです。
「先ほどちょっと娘さんが話してるのを聞いて、明日のお誕生日だそうですねって言ってケーキを出してくださったんですよ。私がすっごくもうびっくりしちゃって、わあ、そう、お母さん、明日誕生日なのよってみんなに言って」とAさん。棺の周りにいた親族からは、自然に拍手と「おめでとう」の声が湧き上がりました。「葬儀でおめでとうとか言って送り出して。ないと思うんですけど」と驚くとともに、「きめ細やかな対応をしてくださるところだなと思いました」と感心されていました。
また、スクリーンにお母様の写真と、事前のインタビューをもとにスタッフが書いた手紙風の文章が流れる演出も印象に残ったといいます。「私が書いた文章じゃないんです。ただ私はインタビューに答えただけ。あんな上手な文章を書いてくれるのかと思って、私もあれ見てなんか涙が」。後から火葬場でいとこたちに「いつそんな作文書いたの」と聞かれ、「私じゃないよ、聞かれたのを答えただけ」と説明したエピソードも教えてくれました。
サン・ライフ相模原会館と相模原市営斎場について
サン・ライフ相模原会館については、以前に叔母の葬儀で来館した経験があったAさん。「昔はもっと大きなお部屋でドーンとあった」という印象を持って再来館したところ、内装が変わっていたといいます。「中がずいぶん様式が変わっていたんですけども、よかったと思ってます」とのこと。
今回は5階のホールを使用されました。少人数向けにこじんまりとした造りで、「休憩するところがソファがあるところがあったりとか、いろいろあったので、皆さんにちょっと早めに来てって言ってあったから、親戚同士でいろんな近況報告とか喋ってて、式が始まるまで喋るような場所もあって、とても良かったなと思いました」と話してくれました。
一点だけ、強いて挙げるとすれば、とAさんは続けます。「少人数って言ったらこの部屋ですって、1個しかないんですよね。もう一つぐらい小さい部屋があって選べたら良かったな」と率直なご意見もいただきました。今後家族葬・少人数葬がさらに増えていく流れの中で、選択肢の広がりを望む声として印象的でした。
相模原市営斎場については「何もないです。まあ、あんなもんでしょう」とのこと。火葬の待ち時間や流れに特段の問題はなく、スムーズにお見送りが進んだようです。
サン・ライフを選んだ理由
今回サン・ライフを選ばれた原点は、以前に叔母の葬儀で来館した記憶にありました。「通夜の時に食事をしたんですよ。お料理が美味しいっていうのはいいなと思って、もしいつか母を送るとき、ここいいなって思って前からいたんです」とAさん。
ただ実際に選ぶにあたっては、お母様が入院中だった約1年前から、周辺の葬儀社を複数見学して回られました。「葬儀の時にバタバタするの嫌だから、だいたい決めとこうと思って」と事前の準備を丁寧に進め、最終的にやはりサン・ライフに決めたといいます。
その判断が実を結んだのが、いざというとき。施設から夕方5時過ぎに「契約は今日までなので、今日中にご遺体は移動させていただきたい」と急に言われた際も、「全然焦らず、その電話番号にかけて迎えに来てくださいって言って、一時間ぐらい待って来てくれて、全然スムーズにそれは行った」と振り返ります。「ああいうふうに言われると思わなかったんです。何も用意してなかったら焦っちゃうと思うんですけど」という言葉が、事前相談の意義を端的に示していました。
費用について率直に教えていただきました
費用面については、最初に提示された概算をベースに進めつつ、引き物を少し良いものに変更するなど自分で追加されたとのこと。「最初の見積もりは100万ちょっと切るぐらいだったんです」とAさん。プラスは「何万かそんなもんかなみたいに思っていて。まあこんなもんじゃないかって思っていました」とのことでした。
押し売りのようなやり取りはなかったといいます。自分が必要と判断したものを自分で選んだという感覚で、全体として想定の範囲内に収まったと話してくれました。
満足して見送れた。後悔のない葬儀になりました
インタビューの中で、今回の葬儀への満足を問うと、Aさんはシンプルにこう答えてくれました。「満足してます」。
その中心にあるのは、あのバースデーケーキの瞬間でした。「ケーキ一つで、ただ言葉で『明日お誕生日だったんですね』で終わりじゃなくて、ショートケーキもシャトレーゼで安いんですけどって言いながら、箱ごとケーキを母の棺にも入れて送り出しました。その時も皆さんから自然に拍手が湧いて、おめでとうって言ってくれた」。
葬儀でおめでとうと言って送り出す。そんな時間が生まれたことが、Aさんにとって「ただ悲しいだけじゃなくて、よくここまで頑張ったなって思えた」体験だったといいます。これから相模原市でご家族を見送ることを考えている方へのメッセージを最後に伺うと、「スタッフはじめ対応はすごく良かったよって言いたいと思います」と、穏やかに話してくれました。
