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納骨費用の項目や金額の目安とは?納骨式の概要や流れ・安く抑える方法など分かりやすく解説

納骨費用の項目や金額の目安とは?納骨式の概要や流れ・安く抑える方法など分かりやすく解説
納骨費用の項目や金額の目安とは?納骨式の概要や流れ・安く抑える方法など分かりやすく解説
作成日:2024/09/19 最終更新日:2024/09/19

納骨にはさまざまな方法があります。どの納骨方法を選ぶかで費用も大きく異なるため、方法ごとの概要をあらかじめ理解しておくことが大切です。本記事では納骨にかかる費用の項目や、金額の目安などを紹介します。納骨を安く抑える方法も併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

納骨とは

納骨とは故人の遺骨をお墓に納めることです。納骨の方法は主に3つあり、どの方法でも納骨式が執り行われます。納骨方法や納骨式の概要をそれぞれに解説します。

納骨の方法は主に3つ

納骨の方法は主に以下の3つです。

  • ・お墓に納骨する方法
  • ・納骨堂に納骨する方法
  • ・その他の納骨方法

お墓への納骨は一般的な納骨方法です。お墓には下部にカロートという納骨スペースがあり、骨壷を納められます。火葬後に遺骨を骨壷に入れて供養し、一定期間後にお墓へ納骨します。

納骨堂とは遺骨を納められる屋内型の施設です。納骨堂には仏壇タイプやロッカータイプ、墓石タイプ、コンピューター制御タイプの4つがあります。納骨堂によっては骨壷サイズに制限が設けられていたり、サイズによって費用が異なっていたりするため、事前の確認がおすすめです。

その他の納骨方法としては樹木葬や散骨などがあります。故人の生前の強い意志によって執り行われるケースが多い方法です。樹木葬はお墓ではなく、樹木を墓標として故人を弔います。散骨とは火葬後の遺骨を粉末にし、希望の場所に撒く供養方法です。

納骨式の概要と流れ

納骨式は故人の遺骨をお墓や納骨堂に納める際の儀式です。参列者の決まりはないため、家族のみで執り行っても構いません。故人の親戚や友人が参列することもあります。納骨式の一般的な流れは以下のとおりです。

  • ・納骨方法を決める
  • ・納骨式の日時を決める
  • ・埋葬許可証を入手する
  • ・納骨式後の会食を手配する
  • ・納骨式を執り行う

納骨式を行う際は、まず納骨の方法を決めます。お墓や納骨堂に納骨するのか、それともその他の納骨方法を選ぶのか、じっくり検討しましょう。遺骨の納め方は骨壷のまま納める他に骨壷ではなく専用の袋に移すケースがあります。納骨方法を決めた後は納骨する施設に準備すべきものを確認しておきましょう。

次に納骨式の日時を決めます。参列者のスケジュールを確認し、納骨する施設に相談します。また、納骨のためには埋葬許可証の書類が必要です。埋葬許可証は火葬後、骨壷とともに受け取ります。

納骨式後には会食が行われるのが一般的です。納骨する施設と相談し、早めに手配しておきましょう。納骨式の当日には僧侶に読経をしてもらい、読経後には遺骨をお墓や納骨堂に納めます。納骨式に関して疑問や不安な点がある場合は、納骨する施設にこまめに相談するとよいでしょう。

お墓に納骨する際に必要な費用の目安

ここでは一般的な納骨方法として、お墓に納骨する際の費用を解説します。お墓への納骨では以下の費用が必要です。

  • ・納骨式のお布施
  • ・会食費
  • ・彫刻料
  • ・お墓の費用
  • ・法要・年忌法要

それぞれ解説します。

納骨式のお布施

納骨式に僧侶を招いた場合はお布施を渡します。お布施とは僧侶のおつとめに対して渡す謝礼です。納骨式で僧侶に読経をあげてもらったら、感謝の気持ちを表すためにお布施を渡しましょう。

また、僧侶に式場まで足を運んでもらった場合は御車料、僧侶が会食に出席しない場合は御膳料を渡します。お布施の相場は3万円〜5万円です。御車料と御膳料はそれぞれ5,000円〜1万円が一般的です。

他にも納骨式には必要物品やお供えの品などを準備します。準備すべき物品は以下のとおりです。

  • ・線香
  • ・ロウソク
  • ・果物
  • ・お酒

必要物品やお供えの品にかかる費用は5,000円〜1万円程度を目安にするとよいでしょう。

会食費

納骨式の終了後は会食が執り行われることが一般的です。会食の費用は用意する料理によっても幅があります。会食費の目安は参列者1人あたり3,000円〜1万円ほどです。参列者が多いほど会食費の金額も大きくなるため、あらかじめ予算を立てておきましょう。

彫刻料

彫刻料とは故人の没年月日や戒名を墓誌(ぼし)に彫ってもらうための費用です。墓誌とは墓石のそばに建てる石碑のことです。戒名に関しては生前にあらかじめ、朱色で彫刻しておくケースもあります。

生きている間に授与された戒名は、生前戒名と呼ばれます。生きている間に戒名を授かることは仏教徒としての信心深さを表し、縁起がよいともされる徳の高い行為です。没後は墓誌に彫られた戒名を朱色から白色に塗り直します。

彫刻料の相場は4万円ほどです。ただし、彫る文字数や依頼先によって異なります。

お墓の費用

納骨のため新しくお墓を建てる場合は墓石代や墓地使用料、お墓の管理費用などが必要です。お墓を建てるための費用の相場は200万円ほどです。ただし、お墓の建立費用はお寺や納骨堂によっても異なります。

お墓の下部には前述したように、遺骨を納めるためのカロートが設けられています。既存のお墓に納骨する際は、カロートを開けるための遺骨の取り出しや埋葬などで作業費がかかるケースがあります。作業費の相場は2万円〜3万円です。自力でカロートを開け閉めできる形式のお墓であれば作業費はかかりません。

開眼法要・年忌法要のお布施

お墓を新しく建てて納骨する際は開眼法要(かいげんほうよう)を執り行います。開眼法要とは建立されたお墓に魂を入れる法要と位置付けられています。開眼法要は新しく仏壇を購入した際にも行われる儀式です。開眼法要では納骨式とは別にお布施が必要で、相場は3万円ほどとなります。

年忌法要とは決められた節目で執り行われる特別な法要です。納骨と同時に年忌法要を行う場合も納骨式とは別にお布施が必要となります。相場は同じく3万円ほどです。納骨式、開眼法要、年忌法要に対して、それぞれお布施を用意しておきましょう。

納骨の費用を安く抑える方法

納骨にはさまざまな費用がかかるため、経済的な負担が大きくなりやすいでしょう。納骨の費用を安く抑える方法として、永代供養や散骨する方法があります。それぞれ解説します。

永代供養

永代供養(えいたいくよう)とはお寺や霊園に供養を任せる埋葬方法です。お墓参りができる人がいないケースで選ばれることが多い方法です。永代供養では遺族に代わってお寺や霊園が期限を設けずに遺骨を管理してくれます。

永代供養のお墓には単独墓や集合墓、合祀墓(ごうしぼ)の3つがあります。単独墓は遺骨を個別に納めるスタイルです。単独墓では石塔や樹木などのシンボルを複数の遺骨で共有し、納骨は個別に行います。合祀墓では骨壷から遺骨を取り出して1カ所に納骨します。

費用相場は単独墓で50万円〜150万円ほど、集合墓で20万円〜60万円ほど、合祀墓は5万円〜30万円ほどです。集合墓や合祀墓なら故人でお墓を持つ場合と比べて、大幅に費用を抑えられます。

散骨

散骨とは火葬した後の遺骨を粉末にして海や山に撒く供養方法です。散骨にお墓は必要ないため、納骨の費用を安く抑えられます。また、お墓の管理も必要ありません。

近年では故人の埋葬方法として散骨を選ぶ方も増えています。故人が生前に散骨での供養を希望する場合も少なくありません。お墓に入ることを拒否していたり、遺灰を撒いてほしい特定の場所があったりと、理由はさまざまです。散骨には主に以下の種類があります。

  • ・海洋散骨
  • ・樹木葬
  • ・宇宙葬

海洋散骨では砕いた遺骨を海に撒きます。費用相場は個別散骨なら20万円〜30万円ほど、合同散骨なら10万円ほど、委託散骨なら5万円ほどです。個別散骨だと遺族のみで船を借りて散骨するため、落ち着いてお見送りができます。

合同散骨では複数の家族が1つの船で散骨するため、費用が安く済みます。委託散骨は散骨時に遺族が乗船せず、業者に散骨を任せる方式です。散骨の証拠として証明書や写真が受け取れるサービスもあります。

樹木葬は自然の木や草花の元に遺骨を撒く方法です。遺骨を砕かずに埋める場合は、散骨ではなく埋葬に該当します。宇宙葬は遺骨をロケットに乗せて宇宙に打ち上げる方法です。近年では20万円台から利用できるサービスが登場しています。

まとめ

納骨にはさまざまな費用がかかります。納骨の他に葬儀や種々の儀式にも費用が必要なので経済的な負担が大きくなりやすいでしょう。納骨の費用を抑えるなら永代供養や散骨なども選択肢の一つです。

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