いつも笑顔で穏やかな性格だった最愛の息子は、周囲の皆様からとても可愛がられていました。障がいを持って生まれてきたため、子育ては大変そうに見られていたかもしれませんが、どこへ出掛けるのも一緒で、私たち家族にとってかけがえのない存在でした。
幼い頃から入退院の繰り返しが多く、昨年、腎臓の病を患ってからは手術や治療などあらゆる手立てを講じましたが、残された命は2~3か月くらいだろうと医師から告げられました。その貴重な時間を1か月半ほど我が家で過ごし、最期に向かう症状が表れてから入院となりました。医師が驚くほど病状は落ち着いていましたが、桜の花を見ることなく眠るように息を引き取りました。32年という限られた人生でしたが、多くの人に支えられた本当に安らかな人生でした。
サン・ライフのことは、以前に友人のご主人の葬儀に参列した際、対応がしっかりしていたことで好印象を持っていました。余命を告げられたことを受け、コールセンターの川古谷さんには色々と相談に乗っていただき、葬儀を行う側の視点に立った的確なアドバイスをいただいたことで、すべてお任せしようと決めました。
コロナ禍での葬儀となりましたが、ホールを貸し切って行うことができましたので、感染リスクも軽減出来て精神的にも助かりました。式が始まる前にも自由にお別れができる「対面室」という特別なお部屋に息子を休ませてくれたことで、葬儀当日の人数制限を行わざるを得なかった状況下でも生前お世話になった多くの皆様にお参りに来ていただくことができました。時間を区切ってゆっくりと最後の挨拶ができたので、息子もきっと寂しくなかったと思います。
息子の顔を見ながらしっかりとお別れができたのは、エンバーミングをお願いしたおかげでもあります。ドライアイスを使用することもなく、本当に眠っているかのような状態でお別れの時間を過ごすことができ、お参りに来た友人たちも「声をかけると起きてきそうなくらい自然な表情ね」と、ビックリしていました。私自身も息子にエンバーミングという最後のプレゼントをしてあげることができ、とても感謝しております。
当日の式進行を担当してくれた小野さんは、些細なことでもその都度声をかけてくれ、臨機応変に対応してくれました。向こうでも美味しいものが食べられるようにと、息子の好物だったハンバーグや唐揚げなどを紙の弁当箱に詰める機会を用意してくれた計らいには感動すら覚えました。まるで幼い頃、遠足へ出掛ける息子のためにお弁当を持たせて送り出した日のような、優しい気持ちになれたお別れでした。お弁当以外にも、いつも一緒だったたくさんのぬいぐるみや小さな絵本なども棺に納めることができてよかったです。また、用意した息子の写真がスライドショーになって式中に流れた時はとても驚きました。スマートフォンからも一定期間見ることが出来たので、当日参列できなかった人たちにも知らせることができました。
気持ちのこもったスタッフの皆様の寄り添いには、本当に感謝の言葉しかありません。一生懸命に生きた息子へ、母親として「ありがとう」と伝えたいです。