自ら工務店を立ち上げ、家づくりに携わってきた夫。当時の開発の波に乗りたくさんの仕事が舞い込む中でも、一棟一棟こだわりをもって建てた家は多くのお客様から喜ばれていました。向上心に溢れ、仲間とともに長年熱心に仕事に取り組む姿勢が評価され、年齢を重ねても近所の方からよく仕事を頼まれていました。私の要望を聞き入れ、キッチンなど工夫を凝らした我が家も、夫が建ててくれたものです。夫のおかげで家族皆、充実した楽しい暮らしを送ることができました。
仕事の傍ら、消防団員や神輿の会の活動をするなど地域に根ざした暮らしを続けてきましたが、少しずつ体調が悪化して食も細くなり体力が低下。82歳で充実した人生の幕を下しました。
思わず顔に触れたくなるほど自然な表情に
サン・ライフには祖母の葬儀でお世話になり、サン・ライフメンバーズに入会していました。また、偶然にも娘の家の近くにサン・ライフのホールがあり、夫の万が一に備えて事前相談に出向いていました。明るい雰囲気のホールは家族葬にちょうどいい大きさで、私たちの希望通りの葬儀が出来そうだと感じ、ぜひここでお願いしたいと決めていました。
当時火葬場が大変混みあっており、夫が亡くなってから葬儀まで2週間も空いてしまいました。そのこともあり、夫の身体を衛生的に保全できるエンバーミングを依頼。エンバーミング後の夫は眠っているかのような自然な表情で、孫は怖がることなくずっと夫の顔に触れていました。孫にとっても良い思い出になったのではないかと感じています。
夫の好きなものを用意してくれたスタッフに感激
葬儀当日まで毎日夫に会いに行っていたのですが、施設スタッフの佐藤さんには特にお世話になりました。夫は柿や団子が好物だったと話したところ、時季外れにも関わらずわざわざ柿を探してくれ、食べやすいように皮を剥いて切り分けたものを棺の中へ。また、手作りの串団子を用意していただき、仕上げに蜜をかけて夫の枕元に供えるなど、「ここまで良くしてくれるのか」と家族一同感動。久しぶりに会う親族と昔話をしながら、温かい雰囲気で夫を見送ることができました。火葬場に向かう道のりで、夫のために選んだ曲をかけてほしいという要望にも応えていただき、本当にありがたかったです。
サン・ライフから紹介されたお寺様も親切に対応していただきました。法名を決める際、夫の人柄について丁寧に聞いていただいたおかげで、孫の想いも加わった夫にふさわしい法名を考えるよい機会となりました。
料理は温かいものはしっかり温かく、どれも大変おいしいものばかりで、料理へのこだわりを感じました。心のこもった料理を、心をこめて食べることで、ただの食事ではなく供養の一部として皆さんにも感じてもらえたのではないでしょうか。
悲しみの中でも、夫のことを想える温かい見送りができて、何の後悔もありません。それはサン・ライフの皆さんとの出会いのおかげだと感じています。