【参列時に注意すべきポイント】
以下で、それぞれについて解説します。
神式葬儀だからといっても、特別な服装は必要ありません。神式では、仏式と同じく喪服を着用します。具体的には性別を問わず黒の喪服を着用し、鞄や靴下などの小物も黒が原則です。
また、葬儀において派手な服装や小物は避けなくてはなりません。結婚・婚約指輪以外のアクセサリー類はできるだけ外し、身につけないことが基本です。
さらに、神式においては数珠を身につけないようにします。数珠は仏教における仏具であり、神道とは関係がないためです。
数珠は元々、人間の煩悩の数や僧侶が読んだ経の数を示すものであるとされています。そのため神式葬儀にはふさわしくなく、持ち込まないように注意しましょう。
手水(ちょうず)と拝礼の作法についても、やり方を理解しておくことが重要です。
手水は、葬儀に臨む前に心身を清めることを目的としている儀式です。また、上記に記した拝礼の作法は、「二礼二拍一礼」と呼ばれています。ただし、拍手の際に音を立てないように「しのび手」をすることがマナーです。
玉串奉てんは、自分の心を玉串に乗せて紙に奉げ、故人に手向ける儀式です。玉串奉てんは、以下の流れで行います。
玉串料は、香典袋に入れてお渡しします。香典袋は白黒もしくは双銀の水引のものを選ぶことが一般的です。香典袋の表書きには、「御玉串料」「御榊料」「御神前」のいずれかを記載します。もし宗派が分からず困ってしまったら、「御霊前」であれば宗派を問わずに使用できるため無難です。玉串料の目安は、以下の通りです。
自分にとって故人は…… | 目安 |
親 | 5~10万円 |
祖父母 | 1~3万円 |
兄弟姉妹 | 3~5万円 |
配偶者の親 | 5~10万円 |
配偶者の祖父母 | 1~3万円 |
配偶者の兄弟姉妹 | 3~5万円 |
叔父・叔母 | 1~2万円 |
いとこやその他の親戚 | 3,000~2万円 |
会社関係者 | 5,000~1万円 |
友人・知人 | 5,000~1万円 |
近所の人 | 3,000~1万円 |
神式の葬儀では、一般的な仏教の葬儀とは目的が異なることから、流れやマナーにも違いがあります。神式葬儀の一般的な流れを理解しておくことで、落ち着いて故人を祀ることができるでしょう。
また、服装については一般的な仏式と同様ですが、数珠を持ち込まない点には注意が必要です。玉串料についても包み方や目安を理解し、葬儀に参列するにあたっての不安をできる限り少なくしておくことをおすすめします。
「サン・ライフ」では、お客様の宗派に合わせてさまざまなご葬儀・ご法要に対応しています。故人の貴重な人生の軌跡を見つめ直すための、お客様らしい御葬儀の提案が可能です。
また、お客様のお悩みに合わせた資料をご用意し、送付しております。事前に電話でご予約いただければ式場の見学も可能です。そのほか、葬儀についてご不安なことがあれば、お気軽に「サン・ライフ」へご相談ください。
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