お通夜に参列することになった場合、慣れないことからさまざまなことが不安に感じられることでしょう。特に、髪型や服装について悩んでいる方もいるのではないでしょうか。お通夜では基本的な考え方を知り、注意点を押さえた髪型にすることが重要です。そのためこの記事では、お通夜における髪型のポイントについて解説します。
お通夜・葬儀参列にふさわしい髪型
お通夜や葬儀に参列するにあたっては、以下のポイントを押さえた髪型を選択することをおすすめします。
- 清潔感は非常に大切
- 基本は暗めで落ち着いた色に
- しっかりと整髪してだらしない印象を与えない
- 前髪は目にかからないようにする
とにかく大切にすべきなのは、清潔感があってスッキリとしている印象にまとめることです。故人や遺族に対して失礼がないようにするためには、清潔な状態で臨むことが求められます。髪型をしっかりと整えて、もし前髪が目にかかるようであれば左右・後ろに流したり、ヘアピンを使って留めたりすることが重要です。
また、髪を染めるのが難しければヘアカラースプレーを用いて当日だけでも黒くするようにしましょう。
男性の身だしなみの注意点
男性の場合は、以下のポイントに注意しましょう。
- オールバックや七三分けが無難
- ヒゲを整える
- 華美な印象を与える髪の毛はヘアゴムで束ねる
男性は可能であれば短髪がベストであり、七三にまとめておくと安心です。ロングヘアの場合、オールバックにできるのであればしておくとよいでしょう。その際整髪料はなるべく少量にし、光沢を抑えることが重要です。
髪が長い場合はヘアゴムで束ねてまとめることをおすすめします。また、髪の毛を整えてもヒゲを伸ばしたままにしていては不潔に見られてしまうため、しっかりと剃って参列しましょう。
女性の身だしなみの注意点
女性の場合は髪型のバリエーションが多いことから、以下の3パターンに分けて注意点を解説します。
- ロングヘア
- セミロングヘア
- ショートヘア
結び方や結ぶ位置、アイテム色に気を付けることで、お通夜参列にふさわしい身だしなみになります。おしゃれさを追求するのではなく、失礼がないようにすることを第一に考えましょう。
ロングヘアの場合
ロングヘアの女性は、ヘアゴムを使用して結ぶことが基本です。ロングヘアをそのままにして参列すると、清潔感がないだけでなく焼香や礼の際などに邪魔になってしまいます。
原則として耳の下、長い場合はうなじよりも下で結びポニーテールにして、動いても髪の毛が広がらないようにしましょう。もし長くてまとまりにくいようであれば、耳より下で一度結んだあと、お団子にすることもおすすめします。
ただし、三つ編みや編み込みは華美だと受け取られる可能性があるため、避けなくてはなりません。そして髪の毛は耳より下の位置で結ぶことが基本的なマナーであることから、ハーフアップも原則避けるべきです。
ヘアゴムは黒を原則として、控えめで清潔感のある印象を保つことを大切にしてください。
セミロングヘアの場合
セミロングヘアの女性に関しても、基本的な考え方はロングの場合と同様です。横髪から後ろ髪までをしっかりとまとめて、耳よりも下の位置で結びましょう。
髪の長さにばらつきがあってヘアゴムではまとめきれない短い毛がある場合は、ヘアピンを使ってまとめます。ヘアゴムやヘアピンには黒いアイテムを使う点は、ロングヘアと同様です。
ショートヘアの場合
ショートヘアの女性は、焼香や礼の際に邪魔にならないようであればそのままで参列しても問題ありません。ただし顔を隠さないように、前髪が長い場合はヘアピンでまとめておきましょう。
また、髪の毛はしっかりとブローし、まとまりのある印象に仕上げることも大切です。パーマがかかっていて華美な印象を与える可能性がある場合は、髪を後ろに流してまとめましょう。
くせ毛の場合はヘアアイロンも活用してまとめやすくしたり、ブラッシングをしてストレートヘアに近づけたりする工夫が必要です。もし美容室に行く時間を取れるのであれば、お通夜に参列する旨を説明して整えてもらうこともおすすめします。
合わせて読みたい:お葬式の髪型のマナーに関してはこちら
子どもの身だしなみの注意点
子どもの身だしなみにおいても、基本的な考え方は大人と変わりません。清潔感を損なわないように、寝ぐせをそのままにしないようにすることが大切です。
ミディアムまでの長さであれば、ヘアピンを使用してまとめます。そしてロングであればヘアゴムを使ってまとめる点も、大人のケースと同様です。もし前髪が長く子どもがヘアピンを付けることを嫌がるようであれば、眉の長さ程度に短く切ることも選択肢に挙げられます。
身だしなみで注意すべきポイント3選
お通夜への参列時には、髪型以外にも以下のポイントに気を付けることが大切です。
- 装飾品は控えめに
- 香りにも充分な注意を
- メイクや服装にも配慮が必要
1. 装飾品は光らないものを選ぶ
装飾品を身に付ける場合でも、光らないものを選ぶことが大切です。お通夜では故人を偲ぶことが最優先であり、おしゃれを求めると個人や遺族に失礼になってしまうこともあります。
基本的には、装飾品はなるべく身に付けないようにしましょう。ヘアアクセサリーを使用して髪をまとめる際には、黒を基本として目立たない色のアイテムを選ぶことが重要です。
髪以外に付ける装飾品についても、結婚指輪と真珠を除いてすべて外すことが基本だといえます。真珠は故人を偲んで流す涙を象徴すると考えられていることから、例外的に身に付けても問題ありません。
ただし真珠はしっかりと見えなくてはならないことから、髪の毛がかかることのないように気を付けるのが重要です。
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2. 強い香りのするものを避ける
強い香りがするものも、お通夜にはふさわしくありません。香水だけでなく、整髪料に関しても無香料のアイテムを選ぶように気を付けることが重要です。
3. メイクや服装は控えめを意識する
メイクや服装については、全体的に控えめにすることが大切です。男性の場合は黒いスーツ、黒ネクタイ、白いシャツ、黒い靴下と靴を基本とします。仕事で着ているようなビジネススーツは、平服にあたるため原則としてお通夜には不向きです。
準喪服と呼ばれる、お通夜に着用するためのスーツを用意しておく必要があります。女性の場合は黒いスーツやワンピースを基本として、黒いストッキングや靴、小物入れで統一して控えめで清楚に見えるように心がけましょう。
男女別の詳しい服装マナーに関してはこちらを参照にして下さい。
まとめ
お通夜の髪型に関しては、男女共通して華美にならず、清潔感があってスッキリとした印象にすることが重要です。男性の場合は、七三分けやオールバックがおすすめです。女性の場合は髪の長さに合わせてヘアゴムやヘアピンを使いこなすことが必要であり、いずれにしてもまとまっている印象を与えるように心がけましょう。
また、服装についても、男女ともに控えめにすることで、故人や遺族に失礼のないようにすることが重要です。
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