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コラム
作成日:2024/01/26 最終更新日:2024/04/08

葬儀で行う喪主挨拶のタイミングやポイントは?知っておきたいマナーや例文も紹介

葬儀は故人を送る最後の儀式です。葬儀の中で喪主は、故人や参列者への感謝の気持ちを述べる挨拶を行います。この挨拶は、葬儀の重要な儀式の一つであるため、喪主としての気持ちや故人への思いをしっかりと伝えることが大切です。

そこで本記事では、葬儀で行う喪主の挨拶について詳しく解説します。挨拶のタイミングやポイント、知っておきたいマナー、挨拶の例文などを紹介するのでぜひ参考にしてください。

【シーン別】喪主が挨拶を行うタイミング

喪主は故人を弔う葬儀の一切を取り仕切る立場として、葬儀を滞りなく執り行う必要があります。葬儀社と相談しながら葬儀の準備や手配、進行、弔問客の対応、法要や法事の後始末など、さまざまな役割を担います。

その中でも特に重要なのが挨拶です。喪主が挨拶するタイミングは、通夜・告別式・精進落としの3つです。ここでは挨拶の内容や意識するポイントを詳しく解説します。

通夜

通夜で喪主が挨拶するタイミングは読経が終わった後です。場合によっては、通夜振る舞いの前に行うこともあります。

通夜での挨拶の内容は、以下のとおりです。

  • ・参列してくれたことへの感謝
  • ・故人が生前お世話になったお礼
  • ・告別式の案内

喪主は遺族の代表として故人を偲び、僧侶や参列者には感謝の気持ちを伝えましょう。

また、地域によっては通夜振る舞いを行う場合もあります。通夜振る舞いは、お酒や料理を囲みながら故人との思い出を語る大切な機会です。参列者に参加してもらえるよう、通夜の挨拶の最後にしっかりと案内しましょう。

告別式

告別式の挨拶は出棺の前に行われることが一般的です。親族や参列者が故人に別れを告げた後、喪主の挨拶が行われます。場合によっては、喪主の代理として遺族もしくは故人と親交が深かった方が挨拶するケースもあります。

挨拶の内容は、以下のとおりです。

  • ・参列してくれたことへの感謝
  • ・故人へのお世話に対する感謝
  • ・故人との思い出
  • ・今後も変わらないお付き合いのお願い

告別式の挨拶は故人を偲ぶ大切な儀式です。故人への思いを込めて話しましょう。喪主の挨拶が終わったら霊柩車に棺を乗せて出棺となります。

なお、挨拶は告別式の途中で行われることも珍しくありません。その際、挨拶するタイミングは閉会の辞を述べる前になります。ただし、地域性や式の流れによって挨拶のタイミングが異なる場合があるため、葬儀社との打ち合わせで確認しておくと安心です。

精進落とし

火葬後には参列者へのおもてなしの会食として精進落としが行われます。喪主は、精進落としの開会時と閉会時にも挨拶を行います。

開会時には葬儀を無事に終えたことを報告し、参列者への感謝やねぎらいの気持ちを伝え、故人を偲びながら食事をしてほしいとお願いします。閉会時には、今後も変わらぬお付き合いをお願いすることを伝えましょう。

【シーン別】喪主が行う挨拶の例文

ここでは、日本で一般的に行われる仏式(仏教葬)での挨拶の例文をシーン別に紹介します。喪主を務める方は、ぜひ参考にしてください。

通夜

通夜で喪主が行う挨拶の例文を紹介します。

【例文】
皆様、本日は故人である私の父、〇〇の通夜に足を運んでいただき、誠にありがとうございます。〇〇も皆様の心からの弔いにきっと喜んでいることでしょう。皆様の温かいご厚情に心から感謝申し上げます。別室にてささやかではございますが、お食事の席を設けております。ぜひ召し上がってください。

 

【例文】
本日はご多忙中にもかかわらず、〇〇の通夜にご弔問いただきまして誠にありがとうございます。生前、皆様から大変お世話になり、心より感謝しております。
明日の葬儀・告別式は、午前〇時より、〇〇斎場で執り行わせていただきます。何卒、よろしくお願い申し上げます。

 

通夜の挨拶のポイントは、冒頭で参列者への感謝の気持ちを述べ、故人が受けた厚意への感謝の気持ちを伝えることです。また、通夜振る舞いや告別式の案内も忘れずに告知しましょう。

告別式

告別式で喪主が行う挨拶の例文を紹介します。

【例文】
皆様、ご多忙中にもかかわらず、わざわざお集まりいただき誠にありがとうございました。
父は、〇〇歳で、〇〇歳から〇〇歳まで小学校の教諭を務めていました。温厚で、いつも家族や友人を大切にしていました。週末になると2人で釣りに行くのが決まりで、今でも当時の思い出が鮮明によみがえります。
皆様にお見送りいただき、父もさぞかし喜んでいることと存じます。また、昨日の通夜では皆様の温かいお言葉やお気持ちに心より感謝申し上げます。本日の告別式も皆様のご協力のおかげで滞りなく執り行うことができました。深く感謝申し上げます。
今後とも、私ども遺族に変わりなきご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。簡単ではございますが、これをもちましてお礼の挨拶とさせていただきます。

 

告別式で喪主が行う挨拶のポイントは、冒頭で参列者への感謝の気持ちを述べた後、故人の人柄や故人との思い出を伝えて偲ぶことです。また、故人が受けた厚意への感謝の気持ちと今後も変わらないお付き合いのお願いをします。

精進落とし

精進落としでの喪主による挨拶の例文は以下のとおりです。

【精進落とし開会時の例文】
皆様、本日はご多忙のところ、故〇〇のためにご参列下さいましてありがとうございました。おかげさまで無事に葬儀、告別式を終えることができました。
ささやかではございますが、精進落としの会食をご用意いたしましたので、ごゆっくりおくつろぎ下さい。

 

【精進落とし閉会時の例文】
皆様、本日は亡き父、〇〇の精進落としにご出席いただきまして、誠にありがとうございました。父は、生前、皆様から格別のご厚情を賜り、そのおかげで無事に葬儀、告別式を終えることができました。
父は、いつも明るく、人当たりの良い性格で、多くの方から慕われていました。
父の笑顔を忘れず、これからも精進してまいりますので、今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
また、今後、納骨や法要などのご予定が決まりましたら、改めてご連絡させていただきます。本日は誠にありがとうございました。

 

精進落としでは開会時と閉会時にそれぞれ挨拶を行います。開会時には葬儀を無事に終えたことや、参列者への感謝の気持ちを伝えます。閉会時には遺族の今後の抱負を語り、参列者へお願いの気持ちを伝えましょう。

【宗教別】喪主が行う挨拶のポイント

宗教によって喪主が行う挨拶の内容や形式は異なります。仏式での喪主による挨拶のポイントは前述したため、ここでは神式とキリスト教での喪主による挨拶のポイントを解説します。

故人が信仰していた宗教の儀式に則って送ってあげましょう。

神式葬儀

神式の喪主挨拶では仏教用語を使用しないのがルールです。例えば、ご冥福・弔う・供養などの言葉は仏教の教えに由来する言葉なので、神式葬儀で使用するとマナー違反になります。代わりに「御霊(みたま)安らかに」や「御霊のご平安をお祈り申し上げます」といった表現を用います。

また、神式の喪主の挨拶では、忌み言葉や重ね言葉を避けることがマナーです。例えば、「たびたび」や「二度と」といった言葉は、不幸を連想させるため使用しません。

仏教用語に注意すれば基本的なルールは仏式と同じですが、これらの違いを理解しておくことでより適切な挨拶を行えます。

キリスト教葬儀

キリスト教では死を不幸と捉えません。人が亡くなったら神の国へと旅立つことができたと解釈します。そのため、仏式で当たり前に使われる「ご愁傷さま」「哀悼の意を表します」「残念でなりません」などのお悔みの言葉は、キリスト教ではタブーとされています。

また、キリスト教は言葉遣いが独特なところも特徴の一つです。例えば、キリスト教では「天に召された故人の平安をお祈りいたします」というフレーズを使うのが一般的です。

他にも、「父は〇年〇月〇日に、〇歳で亡くなりました」のところ、キリスト教では「〇月〇日、主の御許(みもと)に召され故人は天国で永遠の命を得たものと存じます」のように表現することがあります。

喪主の挨拶で知っておきたいマナー

喪主の挨拶にはいくつかの注意点があります。知っておきたいマナーは、以下の4つです。

  • ・忌み言葉・重ね言葉を避ける
  • ・挨拶の時間は適切にする
  • ・宗教や地域の違いに気を付ける
  • ・ゆっくり落ち着いて話す

参列者に不快な思いをさせないよう、しっかり押さえておきましょう。

忌み言葉・重ね言葉を避ける

葬儀や通夜など弔事の場で忌み言葉や重ね言葉を使うのはマナー違反です。そのため、喪主の挨拶でも忌み言葉や重ね言葉は使用しないようにしましょう。

忌み言葉とは、不幸や災難を連想させる言葉です。故人を偲び、悲しみを分かち合う場で忌み言葉を口にするのは故人や参列者への配慮に欠けます。また、重ね言葉は同じ言葉や同じ意味の言葉を重ねて使う言葉です。不幸が重なることを連想させるため、葬儀の場では避けてください。

忌み言葉と重ね言葉の具体例は以下のとおりです。

忌み言葉

  • 消える
  • 大変なことになる
  • 浮かばれない
  • 追って
  • 生存中、生きていた頃
  • 急死

重ね言葉

  • 度々
  • 重ね重ね
  • わざわざ
  • いよいよ
  • 何度も
  • もう一度

挨拶の時間は適切にする

喪主の挨拶は時間配分にも気を配りましょう。

喪主の挨拶は故人と参列者への感謝の気持ちを伝える重要な場です。ただし、長すぎると参列者の集中力が途切れてしまったり、短すぎると故人や参列者への思いが伝わりにくくなったりしてしまいます。

喪主の挨拶は一般的に、1分〜3分程度が適切とされています。適切な長さにまとめられるかが心配な場合は葬儀社に相談するのがおすすめです。

宗教や地域の違いに気を付ける

喪主の挨拶では宗教や地域の違いにも気を付けなければなりません。死後の世界観や葬儀の形式は宗教によって異なります。そのため、喪主の挨拶の内容も宗教の教えに沿ったものにする必要があります。

例えば、仏教の葬儀で喪主の挨拶は故人の死を悼み、冥福を祈る言葉を述べるのが一般的です。それに対し、キリスト教葬儀の喪主の挨拶は故人の罪を赦し、天国へ導いてくれるよう神に祈る言葉を述べます。

また、地域によっても葬儀の習慣やマナーが異なる場合があります。適切な挨拶を行えるよう、葬儀社に確認しておくと安心です。

ゆっくり落ち着いて話す

喪主の挨拶はゆっくり落ち着いて話しましょう。大勢の前で挨拶をするのは緊張してしまうかもしれません。しかし、焦って読み上げてしまうと内容が聞き取れず、故人への追悼の気持ちや参列者に対する感謝の気持ちが伝わりにくくなります。

まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせましょう。故人との思い出を振り返り、故人への感謝の気持ちを込めて丁寧に挨拶することが重要です。

まとめ

喪主の挨拶は故人への感謝の気持ちや、参列者へのお礼の気持ちを伝える大切な儀式です。故人とのエピソードや故人への想いなどを盛り込み、故人を偲びましょう。

葬儀の中で喪主が挨拶するシーンは複数あるため、上手くできるか不安に感じる方もいるはずです。葬儀に詳しいプロがサポートしてくれれば、心強く感じるでしょう。

株式会社サン・ライフには、葬儀に関する徹底教育を受けたプロフェッショナルなスタッフが揃っています。スタッフが寄り添ってサポートするので、初めて喪主になる方も安心です。

また、株式会社サン・ライフでは24時間365日対応のコールセンターを完備しており、スタッフがいつでも対応できる体制を整えています。葬儀に関してご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。


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