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コラム
作成日:2024/01/26 最終更新日:2024/04/08

永代供養の費用相場は?内訳と納め方・メリットや注意点を分かりやすく解説

少子高齢化や核家族化が進む中、永代供養の需要は年々高まっています。しかし、永代供養の費用相場や内訳、注意点など具体的な内容までは知らない方が少なくありません。永代供養について正しく理解できていないと、永代供養が自分や家族に適しているのか分からないでしょう。

そこで本記事では、永代供養について詳しく解説します。永代供養の意味や永代使用との違いなど、基本的なところから解説するので「永代供養とは何か」と悩んでいる方もぜひ参考にしてください。

本記事を読めば、永代供養が適しているのかどうか判断できるようになります。先祖代々受け継いできたお墓を永代供養にしてよいのか、後悔のない選択をしましょう。

永代供養とは?

故人を供養する方法として永代供養があります。永代供養とは、寺院や霊園が遺骨を管理・供養することです。供養する期間は寺院や霊園によって異なりますが、13回忌や33回忌を区切りにしているケースが多いようです。

ここでは永代供養についてより深く理解するため、永代供養の意味や永代供養と永代使用の違いについて解説します。

永代供養の意味

永代供養とは、お墓参りの手配や法要の実施、墓地の管理などを遺族が寺院や霊園に委託するシステムを指します。

遺骨はお墓を建てて子孫が管理するのが一般的です。しかし、遠方に住んでいたり子孫がいなかったりなどの理由により、遺骨を管理・供養するのが難しいケースが増えています。永代供養を選択することで子孫の負担軽減やお墓の継承問題の解決などにつながります。

永代使用との違い

永代供養と永代使用はどちらもお墓に関する言葉ですが意味が異なります。永代供養は、お墓参りや法要などの管理・供養を寺院や霊園に委託する埋葬方法です。それに対し、永代使用はお墓を建てる際に墓地の所有者から、その区画を永久に借りる権利を購入することです。権利を得るためには、墓地の所有者に対して永代使用料を支払う必要があります。なお、永代使用料を請求されるのは契約時のみです。購入した墓地は子孫へと継承できます。

永代供養は遺骨の管理・供養までを寺院や霊園に委託することであるのに対し、永代使用は墓地の土地を永代にわたって使用する権利を取得することです。遺族の状況や意思を尊重し、どちらが適しているのかを検討することが重要です。

永代供養の費用の相場と内訳

永代供養にかかる相場費用は、10万円〜150万円と幅広いです。実際の費用は寺院や霊園によって異なりますが、50万円〜70万円程度と見ておくとよいでしょう。

永代供養の内訳は、主に永代供養料とお布施(納骨料)の2つです。どのような目的で支払う必要があるのか、それぞれ詳しく解説します。

永代供養料

永代供養料は、遺骨の管理・供養を代行してもらう対価として支払う料金です。埋葬の方法によって費用相場が異なります。

それぞれの費用相場は以下のとおりです。

埋葬の方法

費用相場

個別墓

50万円〜150万円

集合墓

20万円〜60万円

合葬墓

5万円〜30万円

樹木葬・納骨堂

樹木葬:5万円〜80万円

納骨堂:10万円〜150万円

埋葬方法の特徴についてそれぞれ詳しく解説します。

個別墓

【費用相場:50万円〜150万円】
個別墓とは、従来の一般的なお墓と同じように専用の区画に建てられたお墓に納骨する埋葬方法です。個別に管理されるため、永代供養の中でも丁寧な埋葬方法といえます。

個別墓が一般的なお墓と異なるのは、安置できる期間が決まっていることです。13回忌や33回忌などを区切りに、一定の期間が過ぎたら集合墓や合葬墓に移されます。主に子どもがいない夫婦や先祖代々のお墓に入りたくない方に向いている埋葬方法です。

個別墓の費用相場は50万円〜150万円と他の埋葬方法に比べると高めです。一定期間個別に安置され、礼拝対象の墓石や樹木にお金がかかるため高めになっていると考えられます。なお、集合墓や合葬墓に移されるまでは、永代供養料とは別に年間管理費がかかる場合もあります。

集合墓

【費用相場:20万円〜60万円】
集合墓は1つの墓石に対して複数の遺骨を個別に納骨する埋葬方法です。寺院や霊園によっては、故人の名前や戒名を刻んだプレートや石碑を置く場合もあります。

ただし、集合墓に埋葬された遺骨は、そのまま永久的に保管されるわけではありません。13回忌や33回忌などのタイミングで共同納骨室に移されるのが一般的です。集合墓なら、初めから合葬ではなく個別に納骨できる期間が設けられているので、最初から合葬されるのに抵抗がある方にもおすすめです。

集合墓の費用相場は20万円〜60万円です。遺骨をまとめて保管される面では後述する合葬墓と同じですが、集合墓の場合は遺骨を個別に保管するスペースが必要になるので、その分、合葬墓よりも費用は高い傾向にあります。また、寺院や霊園によっては年間管理費がかかる場合もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。

合葬墓

【費用相場:5万円〜30万円】
合葬墓とは他の人と遺骨を分けて納骨せず、1つの墓石の下に複数の遺骨を納骨する埋葬方法です。

納骨の際には、骨壺から遺骨を取り出して他の遺骨と一緒に埋葬します。個別に保管するスペースを必要としないため、管理の負担が少なく済みます。

永代供養の中でも費用は安く、相場費用は1人あたり5万円〜30万円程度です。合葬墓は、供養方法にこだわりがない方や費用を抑えたい方、先祖代々受け継がれているお墓の改葬をしたい方などにおすすめです。

ただし、合葬墓では遺骨を他の人の遺骨と一緒に埋葬するため、一度納骨した遺骨を取り出すことができません。遺骨の区別が明確ではないため、お墓参りしにくいと感じる可能性もあります。合葬墓を選ぶ際には、デメリットも理解した上で慎重に検討しましょう。

樹木葬・納骨堂

【樹木葬費用相場:5万円〜80万円】【納骨堂費用相場:10万円〜150万円】
近年の埋葬方法は多様化しており、樹木葬や納骨堂という選択肢もあります。これらもまた、永代供養がついた埋葬方法です。

樹木葬とは樹木を墓標とするお墓を指します。樹木葬の主旨は、故人の遺骨を樹木の根元に埋葬することで遺骨が土に還り、自然と一体となることです。自然環境に配慮した新しいお墓の形として人気が高まっています。墓標となる樹木はハナミズキや桜などが一般的です。また、草花や芝生で彩られたガーデン風のものもあります。ガーデン風の樹木葬は、チューリップやヒマワリなど、季節ごとにさまざまな花を楽しめます。そのため、自然の美しさをより満喫できるでしょう。また、遺骨を管理する霊園や寺院によっては、故人が好きだった花や植物を植えることもできます。

 

そして、納骨堂とは骨壺に入った遺骨を安置する施設のことです。遺骨は室内で保管されるため、墓石を建てる必要がありません。納骨堂では遺骨を保管するスペースが個別に設けられています。そのため、個人や夫婦のみといった選択も可能です。近年では子どもを持たない夫婦が増えており、お墓を継承する次の世代がいないケースが少なくありません。納骨堂に一旦は保管し、一定の期間を経てから合葬するという選択肢も増えています。

 

樹木葬の費用相場は5万円〜80万円です。墓石の代わりに樹木を礼拝の対象とするため、個別墓や集合墓よりも費用は安い傾向にあります。ただし、樹木葬でも1本の樹木に対して家族単位で納骨する場合(個別墓タイプ)は50万円〜150万円、1本の樹木に対して複数の遺骨を個別に納骨する場合(集合墓タイプ)は20万円〜60万円と、埋葬方法によって費用は異なります。その中でも安いのは、遺骨を分けない合葬墓で費用相場は5万円〜20万円です。

 

一方、納骨堂の費用相場は10万円〜150万円です。納骨堂には、自治体が運営する公営納骨堂、民間が運営する民営納骨堂、寺院の敷地内にある寺院納骨堂の3種類があります。費用を抑えたい場合は納骨堂の中でも安く利用できる公営納骨堂を選ぶとよいでしょう。

なお、永代供養がついていない場合もあるため葬儀社や納骨堂を管理する施設などに確認しておきましょう。

お布施(納骨料)

永代供養でもお布施が必要になることがあります。お布施とは、読経や戒名の授与などの儀式を執り行っていただいたお礼として僧侶に渡す金銭のことです。

永代供養では基本的に法事を行う必要はありませんが、納骨法要や年忌法要などの法事を行う場合は僧侶に読経してもらい、お布施を渡すのが一般的です。

お布施の相場費用は以下のとおりです。

法要の種類

お布施の費用相場

納骨法要

3万円程度

年忌法要

3万円〜5万円

納骨式と一緒に四十九日の法要も執り行う場合は、5万円〜10万円を包みます。また、寺院や霊園によっては、納骨法要のお布施を永代供養料に含めているところもあります。永代供養料が相場よりも高いときは、お布施が含まれているのかどうかを確認しておくとよいでしょう。

永代供養でお布施が必要になる法要①納骨法要

【お布施の費用相場:3万円程度】
納骨法要とは、故人の遺骨をお墓に納める際に行う法要です。納骨する時期に決まりはありませんが、四十九日や百箇日の法要の際に行われるのが一般的です。遺骨を納める場所が共同墓地や納骨堂でも、納骨する際は納骨法要を行います。

納骨法要の流れは以下のとおりです。

  1. 施主のあいさつ
  2. 読経
  3. 納骨
  4. 読経
  5. お焼香
  6. 会食

僧侶は読経を終えた後、仏教の教えを説くのが一般的な流れです。僧侶の話が終わったら、お布施を渡します。

なお、納骨法要に参加する際は、喪服を着用するのが基本です。四十九日以降に行う場合は平服でも問題ありませんが、地味な色合いのスーツもしくはワンピースなど、場に適した服装を選ぶことが大切です。

永代供養でお布施が必要になる法要②年忌法要

【お布施の費用相場:3万円〜5万円】
年忌法要とは、故人が亡くなった日の命日に執り行う法要です。年忌法要は1年目を一周忌とし、2年目を三回忌、6年目を七回忌…と数えます。なお、七回忌以降は法要の規模を縮小し、命日の32年目にあたる三十三回忌以降は法要を行わないのが一般的です。

ただし、年忌法要に決まったスタイルやルールはないので、僧侶の読経が必要というわけではありません。僧侶に読経してもらったときのみ、お布施を渡しましょう。

お布施と一緒に永代供養料を納める方法

永代供養はお布施と合わせて納めることもできます。永代供養料を納める際に準備するものと納め方について詳しく解説します。

準備するもの

永代供養料を納めるときに準備するものは以下のとおりです。

  • ・お金
  • ・お金を入れる封筒
  • ・筆もしくは筆ペン
  • ・切手盆もしくは袱紗(ふくさ)

香典に新札を包むのはマナー違反という考えから、永代供養料は古いお札を入れるべきと思われがちです。しかし、新札がマナー違反になるのはお葬式やお通夜のみであり、永大供養料は折れ曲がっていないお札を入れた方がよいと考えられています。

永代供養料を入れる封筒は白地の封筒を用意しましょう。水引と熨斗(のし)は必要ありません。

また、僧侶にお布施を渡すとき、手渡しはマナー違反です。切手盆もしくは袱紗にお布施を載せて両手で持って差し出します。

永代供養料の納め方

永代供養料は、これから長年にわたり故人の遺骨を安置してもらうために寺院や霊園に納める費用です。永代供養料には、納骨料・刻字料・お布施の3種類が含まれていることが一般的です。ただし、寺院によっては、法事法要の際に、別途にお布施が必要な場合があるので事前に確認しておくとよいでしょう。

永代供養料は白地の封筒に入れ、表書きには浄土真宗の場合は永代経懇志、それ以外の宗派の場合は永代供養料と書きます。また、お金を納める人の名前を記載し、住所の記載は基本的に不要です。

既に持っているお墓の永代供養にかかる費用

既にお墓を持っていても永代供養に切り替えることは可能です。その際に、かかる費用を詳しく解説します。

改葬で永代供養にする場合

改葬(墓じまい)で発生する費用は、大きく分けて墓石の撤去費用と新しい納骨先の購入費の2つです。それぞれの内訳と費用相場は以下のとおりです。

【墓石の撤去費用】

内訳

費用相場

墓石の撤去工事費

8万円~15万円 / 墓地面積1㎡あたり

閉眼供養費

3万円〜10万円

離檀料

5万円〜20万円

行政手続きにかかる費用

〜3,000円

改葬する際はお墓から遺骨を取り出すため、お墓に宿る故人の魂を抜くという意味合いから閉眼供養を行う必要があります。費用に明確な決まりはありませんが、3万円〜10万円を想定しておくとよいでしょう。

また、改葬をきっかけに寺院との檀家関係を終える場合は、離檀料(りだんりょう)が必要になることがあります。費用は寺院によって異なるため、確認しておくと安心です。

新しい納骨先の購入費は前述したとおり、埋葬方法によって異なります。埋葬方法の中でも安価なのは合葬墓で費用相場は5万円〜30万円です。集合墓は、一定の期間は遺骨を個別で保管される埋葬方法で、費用相場は20万円〜60万円です。費用を抑えたいものの最初から合葬墓には抵抗があるという方に向いています。個別墓は費用相場が50万円〜150万円と高めですが、丁寧に埋葬してほしいという方におすすめです。

なお、新しい納骨先を購入する際にかかる費用の一般的な内訳は、初期費用・開眼供養費・維持費用の3つです。

既にあるお墓に永代供養をつけられる?

既にあるお墓に永代供養をつけることは難しいと考えられます。永代供養に切り替えるには、改葬するのが一般的です。ただし、寺院や霊園によっては、既存のお墓に永代供養を追加できる場合もあります。

永代供養のメリット

お墓の管理を一任できる永代供養には、後継者がいなくても安心、遺族の負担を軽減できるなど、さまざまなメリットがあります。費用面でのメリットは以下のとおりです。

  • ・お墓の維持や管理にかかる費用を抑えられる
  • ・お墓を買うよりも費用がかからない

それぞれ詳しく解説します。

お墓の維持や管理にかかる費用を抑えられる

永代供養にするメリットは、お墓の維持・管理にかかる費用を抑えられることです。

一般的なお墓は年間管理費や清掃費、法要費用などがかかります。年間管理費は改葬をしない限り毎年発生する費用です。墓地の運営主体によって費用は異なりますが、年間5千円〜2万円程度が相場といえるでしょう。

 

一般的なお墓は遺族が管理しなければならないので、定期的にメンテナンスをする必要があります。年に数回はお墓参りに行き、草取りやお墓周りの掃除を行います。遠方に住んでいる場合は交通費や宿泊費など、お墓に行くまでの費用もかかるでしょう。仕事や家庭の都合などで忙しくお墓に行くのが難しい場合は、業者に依頼して代わりに掃除してもらう方法もありますが費用はさらにかかります。

 

永代供養がついたお墓を選べば、お墓の維持・管理をすべて委託できます。費用はもちろん、手間も省けるため遺族の負担を大幅に軽減できるでしょう。

なお、個別墓や集合墓の場合、年間管理費が発生するのは遺骨を個別で保管されている期間のみです。合葬された後の年間管理費は基本的に必要ありません。

お墓を買うよりも費用がかからない

永代供養のメリットの一つは、お墓を建てるよりも費用を抑えやすいことです。

一般的なお墓を建てるときは永代使用料や墓地管理費、墓石費用などがかかります。株式会社鎌倉新書が運営するポータルサイト「いいお墓」の調査によると、一般墓の平均購入価格は152.4万円という結果が報告されています。それに対し、永代供養の費用は10万円〜150万円とバラつきが出やすいですが、50万円〜70万円程度が相場です。

 

お墓の費用は、墓石に使用する石材の種類と使用料、区画などによって大きく変わります。永代供養の中でも集合墓と合葬墓は、一区画の大きさが小さく済むため、石材の使用量を抑えられます。地域によっては、一般墓の購入費の6割が墓石にかかることもあります。

永代供養といっても埋葬方法によっては一般墓とあまり変わらない場合もありますが、集合墓や合葬墓を選べば、費用を抑えられる可能性が高いでしょう。

※参考:いいお墓. 「【第14回】お墓の消費者全国実態調査(2023年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向」. https://guide.e-ohaka.com/research/survey_2023/, (参照2023-12-10).

永代供養の注意点

永代供養の注意点は以下の3つです。

  • ・合葬墓では遺骨を取り出せない
  • ・次世代に継承できない
  • ・条件によっては一般的なお墓の費用と変わらないことがある

「思っていた供養方法とは違う」とならないように、しっかり押さえておきましょう。

合葬墓では遺骨を取り出せない

合葬墓を選ぶ際には、遺骨を取り出せなくなる点に注意が必要です。

前述したように合葬墓とは、複数の遺骨を一箇所にまとめて埋葬する永代供養のことです。遺骨は骨壺から取り出され、他の人の遺骨と一緒に埋葬されます。遺骨の区別ができなくなるため、後から一般墓を建てて、故人の遺骨を個別に埋葬することはできません。

他の人の遺骨と一緒に埋葬することに抵抗がある方は、合葬墓ではなく、個別墓や集合墓を検討するとよいでしょう。個別墓や集合墓では遺骨は個別に保管されるため、故人の眠る場所も分かります。遺骨を持ち帰って一般墓に埋葬することもできるので、状況の変化に対応しやすいです。

ただし、集合墓には個別に保管する期限があり、期限を過ぎると合葬されるため注意が必要です。保管期限が迫ってきたら、合葬してよいかどうかを今一度確認しておくとよいでしょう。

とにかく費用を抑えたい場合は、公営納骨堂を利用するのも一つの方法です。また、個別墓や集合墓でも一定期間を過ぎると合葬されるので、埋葬方法の選び方で後悔しないかどうかを一度しっかり考えるとよいでしょう。

次世代に継承できない

永代供養を選ぶと次世代に継承できなくなるため注意が必要です。

永代供養は、遺骨の管理・供養を永代にわたって、寺院や霊園に一任する埋葬方法です。お墓を継承する親族がいない方や、お墓の管理や供養を後世に託したい方々のニーズに合っている埋葬法であり、次世代への継承を前提としていません。

また、個別墓でも使用期限や納骨できる人数は決まっています。期間や人数を超えると合葬される仕組みとなっているので、個別墓を選んでも次世代に継承することはできません。

先祖代々の遺骨を同じ場所に納骨したい、次世代へ引き継いで使用したい場合は、承継を目的とする別の区画を探すのがおすすめです。

なお、継承に関しては家族や親族としっかり相談した上で決めることが大切です。勝手に決めてしまうと親族の反発を招く恐れがあります。

条件によっては一般的なお墓の費用と変わらないことがある

永代供養は一般的なお墓よりも費用を抑えられることがメリットです。ただし、条件によっては一般のお墓と費用が変わらない場合もあります。

例えば埋葬する人数が多い場合、費用が変わる可能性があります。合葬墓は、1人あたりの料金が設定されており、仮に1人あたりの料金が50万円の場合、家族3名で利用すると、合計で150万円の費用が必要です。それに対し、一般的なお墓の購入費用の相場は150万円程度です。もし、合葬墓に埋葬される人が増えれば費用はさらにかかるため、一般的なお墓よりも高くなる可能性があります。

また、一般的な墓地の中にも永代供養が付帯している墓所もあります。永代供養料に加えて墓石の費用もかかるため、費用が高くなりやすいです。個別で安置する期間が長ければ、年間管理費もかかるため、費用はさらにかさみます。

なお、永代供養の費用は寺院や霊園によっても異なります。そのため、複数の寺院や霊園を比較検討して自分に合った永代供養を選ぶことが大切です。

永代供養よりも費用を抑える方法

永代供養は比較的安価な埋葬方法ですが、条件によっては一般的なお墓にかかる費用と同等、もしくはそれ以上になる可能性があります。永代供養を選ぶ際には、費用や条件をしっかり検討することが大切です。

永代供養よりもさらに費用を抑える方法を紹介します。故人や遺族の意思を尊重し、検討してみてください。

散骨する

散骨とは遺骨を粉末状にし、海・空・山などに撒く供養方法です。遺骨は自然に還るため、お墓を建てる必要がありません。散骨すると永代供養よりも費用を大幅に抑えられます。

散骨にはさまざまな種類がありますが、海の中に遺骨を撒く海洋散骨が一般的です。船で沖合数キロ地点まで行き、溶けやすい袋に入れた遺骨を海に落とします。海洋散骨にかかる費用はどのように散骨するかによって異なりますが、5万円〜25万円が目安です。

一家族で船をチャーターする個別散骨は高額になる傾向があります。費用を抑えたいのであれば、複数の家族で乗り合いする合同散骨や、業者に任せる委託散骨を選ぶとよいでしょう。

海以外にも、山や空、宇宙などに散骨することも可能です。費用は場所によって異なるので、事前に確認しておくとよいでしょう。また、自治体によっては散骨を禁止しているところもあります。適切に供養できるよう、この辺りもしっかり確認しておきましょう。

手元供養

手元供養は遺骨を自宅や身近な場所で供養する方法です。お墓を建てる必要がないため、永代供養よりも費用を抑えられます。

手元供養にかかる主な費用は、遺骨を入れておくための骨壺代や仏具などです。費用は、デザインや素材、大きさなどによって異なり、数万円〜数十万円かかることもあります。新たに購入するものがない場合は、お金をかけずそのまま保管することも可能です。

また、遺灰をペンダントに入れたり遺骨でアクセサリーを作ったりする方もいます。これらの加工品の費用は数千円〜数十万円と幅があり、こだわりが強くなるほど高額になる傾向にあります。安く済ませるはずが結果的に高くつくことにもなりかねないので注意が必要です。

なお、手元供養は費用を抑えられる供養方法ですが、最終的な埋葬先とはなりません。遺骨を管理する人がいなくなれば、適切な場所へと移動せざるを得ません。その際は、永代供養もしくは散骨などを検討する必要があります。

まとめ

永代供養はお墓の維持管理や供養の一切を霊園や寺院に任せることができる供養方法です。近年、高齢化や核家族化などの社会情勢の変化により、永代供養のニーズが高まっています。しかし、永代供養にはさまざまな種類があり、費用相場も幅広いため、検討する際にはしっかりと理解しておくことが大切です。

株式会社サン・ライフには葬祭分野をはじめ保育・介護・教育など幅広い分野の教育を受けた葬祭ディレクターが在籍しています。一人ひとりに合った葬儀プランを提案できるので、費用を抑えたい方や永代供養に興味がある方もぜひご相談ください。

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