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お通夜で渡す香典のマナー 袋の選び方・書き方・相場・渡し方を解説

お通夜で渡す香典のマナー 袋の選び方・書き方・相場・渡し方を解説
お通夜で渡す香典のマナー 袋の選び方・書き方・相場・渡し方を解説
作成日:2024/09/05 最終更新日:2024/10/02

お通夜に参列する際に、香典を用意する必要があります。仏式の葬儀において死者の霊前に香(線香)を供える習慣がありました。それが少しずつ変化していき、いまのように香典(現金)を持ち寄る習慣に変わりました。現代では、家族が亡くなったことによる喪家の急な出費をお互いに助け合う相互扶助の考えからきています。香典袋の書き方や金額の目安などをご紹介します。

表書きは宗教や宗派によって選び分ける

表書きは宗教や宗派によって選び分ける

香典袋はスーパーやコンビニでも購入できます。表書きは、市販の(記載済みの香典袋)を含み、一般的には「御霊前」を使う場合が多いです。人は亡くなると「霊」として存在し、死後49日目に「仏」になると考えられています。
そのため、お通夜や告別式で香典を持参する場合は「御霊前」、49日の法要を過ぎてからは「御仏前」を用いることで使い分けられます。また、「御霊前(ごれいぜん)」「御仏前(ごぶつぜん)」「御香料(ごこうりょう)」など、宗教宗派によって異なるため、マナーとして覚えておくといいでしょう。

仏式・神式の表書きの選び方

  • <仏式>
    御霊前(ごれいぜん)/御香典
    ※浄土真宗は他の宗教と異なり、亡くなった人はすぐに仏になると考えられているため、「霊」の文字は使いません。お通夜では「御香典」「御仏前」と書きます。宗派がわからない場合は、宗派を問わず使える「御香典」でもいいでしょう。
  • <神式>
    御霊前/御玉串料(おたまぐしりょう)/御榊料(おさかきりょう)
    ※神式では、亡くなった人は仏にならないため、「御仏前」とは書きません。市販のもので「御霊前」と書いてあるものを使っても差し支えありません。

キリスト教の表書きの選び方

  • <キリスト教>
    (カトリックの場合)御花料・御ミサ料/
    (プロテスタントの場合)御花料・献花料・弔慰料
    ※急遽用意しなければならなくなった時には、カトリックであれば仏式の「御霊前」と書かれた香典袋が使えますが、プロテスタントの場合は「御霊前」は使えないため注意が必要です。キリスト教宗派がわからない場合は、宗派を問わず使える「御花料」がいいでしょう。

 

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香典袋の外袋と内袋の書き方

香典袋は、外装と内装に分けられています。外装は御霊前などの表書きと氏名を書きます。内装にはお金を入れて金額、氏名、住所を書きます。基本的に薄墨の筆や筆ペンを使用します。薄墨は「涙で墨が薄くなってしまった」という意味が込められており、故人への哀悼の意を表します。
しかし、薄墨を用意できない場合は、黒のサインペンでも問題はありません。ボールペンや鉛筆は簡易的で失礼にあたるため控えましょう。

香典袋の外袋の書き方

仏式の場合は表面の中央に水引があります。キリスト教では水引は不要です。水引の下部に薄墨の筆や筆ペンで氏名を書きます。表書きの文字より小さく氏名を書くようにしましょう。

  • ●夫婦で出す場合
    夫の名前の「左隣り」に名字を省略した妻の名前を書く
  • ●会社の同僚など、複数人で出す場合(3名までは全員の名前を記載)
    会社名を一番右側に記入。順番は右側から目上の人。同僚の場合は五十音順。
  • ●4名以上の場合
    代表者の名前のみを書いてその左下に小さく「外一同」と加える

香典袋の内袋の書き方

中袋(表面)に金額/中袋(裏面)に郵便番号、住所、氏名を書きます。金額は旧字体の漢数字で「金〇萬円也」と縦書きで記載します。また、遺族が取り出す際に手間になってしまうため、内袋はのり付けしません。

3,000円 参千円、参阡圓
5,000円 五千円、伍阡圓
10,000円 壱萬円、壱萬圓
30,000円 参萬円、参萬圓
50,000円 五萬円、伍萬圓
100,000円 壱拾萬円、壱拾萬圓

香典の相場と入れるお札の枚数

香典の相場と入れるお札の枚数
香典の金額は家族や知人友人など、故人との関係性によって異なります。お札の枚数は奇数が好ましいです。目安となる金額に該当しないなど、悩まれた場合は、多めに包むと後悔がありません。少なかった場合に追加でお渡しするのはマナー違反になるため気を付けましょう。
また、新札は避けます。急な不幸に対し、「亡くなる前に事前に用意していた」などの意味に捉えられ、遺族への失礼にあたるため、古札を入れるようにしましょう。

故人との関係によって相場は異なる

身内の両親であれば3~10万円、兄弟は3~5万円、親戚や友人・職場の人などは5千円~1万円が一般的です。しかし、地域によって、昔ながらの習慣や金額の違いがあるため、迷われる場合は周囲の人に相談することをおすすめします。

身内の場合 友人・知人の場合 勤務先・取引先の場合
両親 3~10万円 友人・知人 5千円~1万円 上司 3千円~1万円
兄弟姉妹 3~5万円 友人・知人の家族 5千円~1万円 同僚 3千円~1万円
祖父母 1万円 ご近所の方 3千円~5千円 部下 3千円~1万円
祖父母 1万円 取引先の方 5千円~1万円
社員の家族 3千円~5千円

お札の枚数は奇数にする

香典のお札は一般的に偶数を避けて、奇数枚にします。偶数は割り切れる(縁が切れる)意味するため、避けます。また、縁起の悪い数字とされる「4(死)」や「9(苦)」は、遺族に不快な気持ちを与えてしまうため避けた方がいいです。お札はすべて同じ種類のお札のものを用意します。

結婚式とは異なり、新札は使わないようにします。もしも、手元に新札しかない場合は、お札に折り目を入れておきましょう。真ん中2つ折り、または縦横どちらでも問題ありません。

 

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香典を渡す時のマナー

香典を渡す時のマナー

香典はそのまま手渡しではなく、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが基本です。弔事のときは自分から見て左開きにして金封を包みます。袱紗の上に香典を出し、相手が見やすいよう封筒の向きを変えます。香典は袱紗に載せたまま丁寧に手渡します。ご不安な場合は、受付で失礼のないように事前に確認しておくといいでしょう。

お通夜会場の受付で渡す

会場に受付がある場合は記帳をしてから、「この度はご愁傷様です」などの短いお悔みの言葉とともに受付の方に渡します。直葬などで受付がない場合は、ご遺族にお悔みやみの言葉とともに直接渡します。渡す際のマナーを事前に確認しておくと安心です。

<香典の渡し方>

  1. お悔やみの言葉とともに一礼
  2. 袱紗を取り出す
  3. 右手のひらに袱紗をのせ、左手で左開きにして香典を取り出す。閉じた袱紗の上に香典袋をのせる
  4. 反時計回りに回し、香典袋の表書きが相手から読める向きにして袱紗の上に置き、両手で渡す(黒盆に置いてもよい)
  5. 一礼

香典は必ず袱紗(ふくさ)に包んで持参する

香典を持参する際は必ず袱紗に包み、むき出しで持ち歩かないようにしましょう。

袱紗(ふくさ)…祝儀袋や香典袋などの金封を包む布のこと。絹やちりめん素材のものが一般的。贈り物の金品を包んだり覆うことに使用する儀礼用絹布。主に、冠婚葬祭の際に熨斗袋を包む用途として使われ、葬儀においては香典袋を包むのに使用される。

  • 爪付き袱紗 形が崩れないように爪と留め糸付
  • 台付き袱紗 中側に祝儀袋や香典袋を乗せる台付。持ち運びによる中身がずれを防ぐ
  • 風呂敷袱紗 風呂敷のような形で、使用後に小さく畳んで収納できる
  • 金封袱紗 ファイル状で内側にポケット付。香典袋を挟み込む

 

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まとめ

お通夜は急な訃報により参列されることがほとんどだと思います。香典の金額やマナーについて、一度は覚えておくといいでしょう。家族や友人知人、会社の上司など、包む金額が異なるため、目安として参考にされてみてください。

また、意外と知られていない、宗教宗派による香典の表書きの違い。デリケートな内容のため、ご遺族に失礼のないように万が一の時は焦らずに落ち着て記載しましょう。サン・ライフでは、葬儀のお困りごとをはじめ、通夜告別式、お仏壇、お墓、アフターケアなど、様々なお悩みをサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

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