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籠盛り(盛籠)とは? 費用相場から宗教ごとのマナー、名札の書き方まで解説

籠盛り(盛籠)とは? 費用相場から宗教ごとのマナー、名札の書き方まで解説
籠盛り(盛籠)とは? 費用相場から宗教ごとのマナー、名札の書き方まで解説
作成日:2025/08/26 最終更新日:2025/08/27

葬儀の知らせを受けた際、お香典とは別に哀悼の意を示す方法として「籠盛り(かごもり)」があります。しかし、いざ送るとなると「そもそも籠盛りとはどのようなものなのか」「費用はいくらくらいかかるのか」「宗教によってマナーの違いはあるのか」など、分からないこともあるでしょう。

本記事では、葬儀の際に手配する籠盛りの基本的な意味から、費用相場、宗教・宗派ごとのマナー、名札の正しい書き方、手配の方法までを網羅的に解説します。

籠盛り(盛籠)とは?

籠盛り(盛籠)とは、故人の霊を慰めるとともに、遺族へのお悔やみの気持ちを表すために贈るお供え物のことです。果物や缶詰、お菓子などを籠にきれいに盛り付けたもので「供物(くもつ)」の一種とされています。

祭壇の両脇に一対で飾られるのが一般的で、祭壇をより一層華やかにし、故人への感謝と弔意を示す役割を持っています。籠盛りは、通夜や告別式に参列できない場合や、香典とは別に弔意を示したい場合に選ばれることが多いです。

籠盛りの中身

籠盛りの中身は、お通夜から葬儀・告別式が終わるまで数日間飾られることを想定し、日持ちのするものが選ばれるのが基本です。具体的には、リンゴやグレープフルーツ、メロンといった果物をはじめ、ジュースやお茶などの飲料、ゼリーや水ようかん、クッキーのようなお菓子の詰め合わせなどが挙げられます。

故人が生前好きだったものを送りたいと考える方もいるでしょう。その場合も、日持ちのする品物を選ぶことが大切です。なお、仏教の教えでは肉や魚などの「殺生」を連想させるものは避けるのがマナーとされています。

籠盛りの費用相場と手配方法

ここでは、籠盛りの一般的な費用相場と、主な注文先、手配する際のタイミングについて具体的に解説します。いざというときに慌てずに済むよう、事前に確認しておきましょう。

費用相場は1万5,000~2万円程度

籠盛りの費用相場は、1基当たり1万5,000~2万円が一般的です。ただし、この金額はあくまで目安であり、中身の品物の種類や量、全体のグレードによって価格は変動します。例えば、季節の高級フルーツを多く盛り込んだものや、有名ブランドのお菓子を選んだ場合は、相場よりも高くなる傾向があります。

あまりに高価な籠盛りは、かえってご遺族に気を遣わせてしまう可能性があるため、相場の範囲内で選ぶのが無難です。伝統的には一対(2基)で送るとより丁寧とされていますが、近年では関係性や予算に応じて一基のみで送るケースも増えています。

葬儀社や斎場、供物専門のネットショップで手配可能

籠盛りを手配する方法には、いくつか選択肢があります。一般的なのは、葬儀を担当する葬儀社や斎場に直接依頼する方法です。葬儀社に依頼すれば、その葬儀の形式や宗教・宗派に合わせた籠盛りを用意してくれるため、マナー違反の心配がないでしょう。

その他、供物を専門に扱うインターネットショップや、地域の生花店・青果店などで手配することもできます。ただし、葬儀社や斎場によっては外部からの供物の持ち込みを制限している場合があるため、外部業者を利用する際は、注文前に必ず担当の葬儀社に持ち込みが可能かどうかを確認しましょう。

訃報を受けたら早めに手配する

籠盛りは、お通夜の開始前までに会場に届くように手配するのがマナーです。そのため、訃報を受けたら、できるだけ早く注文の手続きを進めなくてはなりません。遅くともお通夜当日の午前中までには手配を完了させておくと、滞りなく届けてもらえるでしょう。

近年ではお通夜を行わず、告別式のみを執り行う一日葬も増えていますが、その場合でも前日までに届くように手配するのが望ましいです。もし訃報の連絡を受けるのが遅れたなど、どうしても間に合わない場合は、葬儀後のご自宅へ弔意として品物を送る方法もあります。

籠盛りを送る際の注意点

ここでは、籠盛りを送る際に押さえておきたい主な注意点について解説します。故人やご遺族に失礼のないよう、基本的なマナーを理解しておきましょう。

宗教・宗派を確認する

籠盛りなどの供物は、宗教や宗派によって考え方やマナーが異なるため、注意しましょう。

例えば、キリスト教式や神式の葬儀でも籠盛りを送ること自体は問題ないとされていますが、それぞれに適した品物や表書きのルールがあります。また同じ仏式であっても浄土真宗のように、教義上の理由から供物や供花を贈る習慣がない宗派も存在します。判断に迷う場合は、自己判断で送るのではなく、事前に故人のご家族や葬儀を担当する葬儀社に確認を取ると安心です。

辞退された場合は送らない

近年では、ご遺族の意向で香典や供花、供物を一律で辞退されるケースが増えています。これは、葬儀後の返礼品の準備などの負担を軽減したいという考えからです。訃報の案内に「ご厚志はご辞退申し上げます」「供物・供花の儀は固くご辞退申し上げます」などの記載があった場合は、その意向を尊重し、籠盛りを送るのは控えるのがマナーです。哀悼の意を示したい気持ちがあっても、無理に送るとかえってご遺族の負担になってしまうため注意しましょう。

香典も併せて用意する

籠盛りはあくまで香典とは別の、故人への弔意を示すための供物です。そのため、籠盛りを贈る場合でも、香典は別に用意するのが一般的とされています。前述のようにご遺族が香典を辞退する意向を示していない限り、お通夜や告別式に参列する際には香典も忘れずに持参しましょう。どちらか一方だけでよいという決まりはないため、関係性や弔意の深さに応じて両方を用意するのが丁寧な対応です。

名札(芳名名札)を忘れない

籠盛りには、誰から送られたものかをご遺族や参列者が一目で分かるように「名札(芳名名札)」を立てるのが一般的です。名札がなければ、誰からの供物かが分からず、ご遺族が返礼品などを手配する際に困ってしまいます。なお、葬儀社や供物店に依頼すれば、基本的に名札も用意してくれます。

籠盛りを受け取った場合の対応方法

自分が喪主の立場で籠盛りを受け取った場合、その後の対応に迷うかもしれません。頂いた籠盛りは、お通夜から告別式まで祭壇にお供えします。

葬儀が終わった後は、籠盛りの中身を小分けにして、親族や手伝ってくれた方、近所の方々などで分け合うのが一般的です。これは「お下がり」や「お裾分け」と呼ばれ、故人の供養になるとされています。お返しとしてお礼状を送る場合は、葬儀後できるだけ早く、遅くとも四十九日の法要までには贈るようにしましょう。手紙には、無事に葬儀を終えられたことの報告と、心のこもった供物への感謝の気持ちを綴ります。

まとめ

籠盛りは、故人への弔意とご遺族へのお悔やみの気持ちを形にする大切なお供え物です。手配する際は、お通夜に間に合うように準備を進めましょう。また故人の宗教や宗派のマナーを確認し、名札を忘れず付けましょう。もしご遺族が香典やお供え物を辞退する意向を示されている場合は、その気持ちを尊重することが何よりのお悔やみとなります。

葬儀に関する慣習は地域や家によっても異なり、迷うことも少なくありません。そのようなときは、サン・ライフにご相談ください。法事・法要に関するさまざまな慣習やマナーについて、専門のスタッフが丁寧にサポートします。

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