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終活とは?いつから始める?メリットや8つの準備リストを紹介

終活とは?いつから始める?メリットや8つの準備リストを紹介
終活とは?いつから始める?メリットや8つの準備リストを紹介
作成日:2024/10/22 最終更新日:2024/10/28

「終活」と聞くと、自身の終末を考える作業のためネガティブに捉える方もいるかもしれません。また実践するにしても、何をどのように準備すれば良いか分からないと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。実際には、終活は自分の人生を振り返り、残りの時間をより豊かに過ごすための前向きな活動です。

この記事では終活の意味や目的、終活を行うメリット、実践するための具体的なステップを解説します。終活を始める際に役立つ8つの準備リストも紹介するので、自分のライフスタイルに合わせて無理なく始めてみましょう。

終活とは? 意味や行う目的を解説

初めに終活とは何か、なぜ普及していったのか、その意味や目的を説明します。

終活の意味

「終活」とは、人生の終わりを見据えながら自分自身の死後について考え、準備を進める活動を指します。具体的には葬儀の方法、財産の相続、身の回りの整理など、自分が亡くなった後に残される人々が、多岐にわたる手続きや後始末をスムーズに行えるよう準備をする行動です。家族や友人への希望、感謝などのメッセージも伝えられます。

近年、家族に想いを伝えたり必要な情報を残したりする「エンディングノート」もありますが、これも終活の一つといえるでしょう。

終活を行う理由・目的

「終活」という言葉は、2009年に週刊誌の記事で使われたのをきっかけに知られるようになり、その後10年ほどかけて一般的な言葉として定着していきました。少子高齢化が進み、一人暮らしの高齢者が増えたというのが背景にあったと考えられています。

以前は家族や親族が近くにいたり、地域とのつながりが強かったりしていたため、残された家族も周囲の助けを借りることが可能でした。しかし核家族化が進んでいる現在では、頼れる人も身近にいないケースもあり、家族に負担をかけたくないという思いから老後や死後の準備をする人が増え、終活に関心が集まるようになったとされています。

終活する3つのメリット


終活は人生の最終章を考える作業であるため、どこか後ろ向きな印象を持たれがちですが、実はとても前向きな活動ともいえます。以下では終活のメリットを3つ紹介します。

①残された家族の負担を軽減する

終活は残された家族にとっても大きな意味を持ちます。家族は自身の死後、葬儀や遺産相続、遺品整理などさまざまな支払いや手続きに追われることになるでしょう。

そのため終活により葬儀の形式や費用、遺産の分割方法などを事前に決めておけば、家族が喪失感の中で難しい判断を迫られるのを防げる他、慌てて高額な費用を用立てるといったリスクを減らせます。

病気や介護などで自分自身が判断できなくなった際も、あらかじめ終活をしておけば意思を伝えられます。終活は家族の肉体的・精神的・経済的な負担を最小限に抑え、穏やかに別れを迎えられるようにサポートしたい場合におすすめです。

②遺産相続などのトラブルを解消

終活を実践すると、遺産相続に関するトラブルを未然に防げます。特に遺産相続は感情が入り込みやすく、家族間のトラブルや訴訟に発展するケースは少なくありません。

終活の一つとして、財産目録や遺言書の作成を始めるのもおすすめです。その際、家族(相続人)と話し合いを行い、財産情報や分配方法を共有すれば、相続人同士の意見の食い違いなど相続に関するトラブルを未然に防げます。

財産をどのように分配したいのかを明確にしておくと、自分の死後も家族や親族などが円満に遺産分割を進められるでしょう。

③残りの時間を有効活用できる

終活は単に死後の準備をするだけではなく、残りの人生をより豊かに過ごすためのきっかけにもなります。例えば自分の人生を振り返り、「これから何をしたいのか」「どのような人生を送りたいのか」など、将来を考えられるようになるからです。

今まで後回しにしていた事柄や、やりたいと思っていた活動を具体的にリストアップして、一つずつ達成していくという目標を掲げている方もいます。また不要なものを処分して心の整理を付ける方、家族や友人との絆を深める時間に使う方もいるでしょう。

残りの時間を有効活用できるように考えをまとめることで、穏やかな最後を迎えやすくなるのも大きなメリットです。

終活準備のリストは主に8つ


終活のメリットを理解しても、何から始めれば良いか分からないという方もいるのではないでしょうか。ここでは手軽に始められる準備をいくつか紹介します。

リスト①財産整理を行う

終活における財産整理は、相続人の負担軽減と円滑な相続手続きのために極めて重要です。財産状況を明確にすることで、相続人の手間を省き、精神的負担を軽減できます。また財産の透明性が高まることで相続トラブルを未然に防ぎ、スムーズに相続してもらうことにもつながります。

そのため銀行口座、クレジットカード、有価証券、公的年金、その他不動産や所有する車などを財産リストにまとめましょう。財産に関する書類などは、紛失や流出を防ぐため安全な場所に保管することをおすすめします。

リスト②断捨離する

不要な物を処分できると、残された家族の負担を軽減しスムーズな遺品整理へとつながります。単純に物を減らすのではなく、大切な思い出や記念として残しておきたい品物、家族や友人に譲りたい品物などを振り分け、本当に不要なものだけを処分します。

書類などは、電子化して残しておくと場所も取りません。断捨離を行うことで、居住空間がスッキリして生活の質も向上するでしょう。

リスト③遺言書を作成する

遺言書は自分の死後、「どのように財産を分けるのか」「意図した通りに活用できるか」といった意思を明確に伝えられる重要な文書です。自分の財産がどのように扱われるか、決定づける権利を確保できます。適切に財産を分配すれば相続トラブルの防止、家族への負担軽減など多くのメリットがあります。

遺言書の作成は、いくつかの形式があり法律の知識も必要となるため、司法書士や弁護士などに相談することをおすすめします。遺言書の作成方法を詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

>>遺書と遺言書の違いは?効力が及ぶ項目や書き方を紹介

リスト④医療・介護に関してまとめる

医療や介護に関する自身の意思を明確にしておくことは、本人はもちろん、家族の負担を軽減するためにも役立ちます。例えば延命治療の希望の有無、臓器提供の意思、介護を誰にお願いするか、施設やサービスはどこを利用するかなど、現段階でイメージできる治療や暮らし方について具体的に伝えましょう。

また同時に医療費や介護費について考え、見積もりや資金の準備などを行います。他にも健康保険証や介護保険証、診察記録などを整理し、家族に保管場所を伝えておくと、いざというときスムーズに手続きができます。

リスト⑤葬儀やお墓の準備をする

葬儀やお墓の準備も大切です。葬儀には家族葬、一般葬、社葬などさまざまな形式があり規模も異なります。喪主、世話役などの役割分担、葬儀費用などをあらかじめ決めておくと自分の希望を取り入れた葬儀をスムーズに行えます。元気なうちに遺影用の写真を撮るのもおすすめです。

また墓地の準備も必要です。家墓、共同墓、納骨堂、 自然の中で故人を弔う樹木葬墓地などの選択肢に加えて、生前墓も検討できます。生前墓とは自身の存命中に建立するお墓を指します。自分の意思で墓の形や場所を選び、準備できる方法です。

なお葬儀は形式や規模によっても費用は異なるため、葬儀会社に相談すると良いでしょう。株式会社サン・ライフでは、さまざまな葬儀プランをご用意しており、ご希望内容に合わせて見積もりを計算しております。

リスト⑥老後の資金計画を立てる

老後を安心して過ごすためには、早めの資金計画が大切です。まずは預貯金、株式、不動産など自身が保有する資産や、年金、保険などの受給による収入を確認しましょう。

次に支出も考えます。住居費、医療費、日常生活費などの他、可能であれば介護が必要になった場合の介護サービスの料金体系も調べて見積もりを出します。

そして現在の資産と年金受給額から将来の支出を差し引き、不足分を算出しましょう。不足分が大きい場合は、貯蓄や投資で準備を進める必要があります。

自身の収支を終活準備のリストに盛り込み考えることで、安心して老後を過ごす計画がしやすくなります。資金計画は、状況に応じた定期的な見直しも大切です。

リスト⑦デジタルデータを整理する

終活で忘れがちなのが、デジタルデータの整理です。デジタルデータとは、パソコンやスマートフォンなどに残されたデータを指し、終活に向けて整理・管理することを「デジタル終活」と呼ぶ場合もあります。

デジタルデータは小まめに整理し、必要であればUSBやクラウドなどにバックアップを取っておくことが大切です。パソコンやスマートフォンを処分する場合も、情報漏えいを防ぐためにデータを完全に消去し、適切に処分しなくてはなりません。

またオンラインサービスで利用しているIDやパスワードなど、アカウント情報もリスト化し、緊急時に備えて家族や信頼できる方に共有しておくと、後々の手続きや処分がスムーズに行えます。

リスト⑧やりたいことをまとめる

自分の人生観、価値観などを再認識することは、残りの人生をより豊かに過ごすための第一歩といえるでしょう。これまでの自分と向き合い、「何を大切にしてきたか」「何を達成したか」「何について後悔しているか」などを書き出します。

その上で今度は「今後の人生でやりたいこと」「実現したい目標」など、「誰と何をしたいか」「何を伝えたいか」をリストにしてみましょう。起業する、旅行する、家族と絆を深めるなど人によって内容は異なりますが、目標ややりがいを持てると人生の最終局面を自分らしく過ごすきっかけになります。

終活する際の注意点

終活には注意すべき点がいくつかあります。ここでは見落としがちなポイントを紹介します。

ネガティブにならない

終活というと、どうしても「死」を意識してしまい、ネガティブなイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし終活は決して暗い考え方ではなく、むしろ自分の人生をより豊かにするための前向きな取り組みです。

これまで家庭や仕事が忙しく自分を見つめ直す機会が少なかった方もいるでしょう。終活をきっかけに、少しずつで良いので自分のペースで楽しめる生活を模索し、実践していきましょう。

保険の見直しも検討しておく

複数の死亡保険に加入していたり、医療保険とがん保険で同じような保障が含まれていたりなど、保険内容が重複していないか確認しましょう。

特に若い頃に加入した保険は現在の状況に合わなくなり、保険料が高額になっている可能性があります。必要に応じて見直し・変更を行い、適切な保険料で無駄を解消することが大切です。また受取人が適切に設定されているかを確認し、状況の変化に合わせて変更しましょう。

家族の意見も聞いておく

終活は自分一人の問題ではなく家族全体に関わる活動です。自分だけでなく家族の希望も反映し、終活の内容を共有できれば活動もスムーズに進められます。

家族と意見を交換し、調整することでお互いをより深く理解できるというメリットもある他、お互い心の準備ができ対応しやすくなるからです。遺産相続や財産分与などの問題も、事前の話し合いで後々のトラブル防止につながります。

早いうちから終活を始める場合は家族間で定期的に話し合い、状況の変化に合わせて修正・変更することが大切です。

終活はいつから始める?

終活は高齢になってから取り組むイメージがありますが、特に決まりはなく、いつから始めても問題はありません。

一般的には40代から50代にかけてがおすすめとされています。この年代は公的年金の受給開始年齢である65歳に近づき、仕事や子育ても一段落して自分の時間が取れるようになってくるため、終活の準備を始めるのに適しています。体力もまだ十分で、動きやすいのもポイントです。

ただし年齢にとらわれる必要はありません。例えば転勤や結婚、出産、環境や体調の変化など、ライフイベントをきっかけに自分の今後の人生を考える方もいます。その場合は定期的に振り返りや見直しを行うと良いでしょう。

20代や30代でも日頃から身の回りの整理を心掛けておくと、後々の終活に役立ちます。 不要な物を処分したり大切な書類を整理したりする習慣を付けることが大切です。

まとめ

終活は人生の最後の章を自分らしく彩るための準備で、ポジティブな考え方に基づいています。大切なのは自分にとって最適なタイミングで、自分らしい終活を始めることです。少しずつでも良いので自分の人生を振り返り、未来について考えてみましょう。

終活では遺産分配や介護などをはじめ、葬儀やお墓などの希望に関する項目もリストにまとめ、家族が迷わずスムーズに手続きを進められるように準備することが大切です。

株式会社サン・ライフでは、葬儀プランの紹介や見積もりの計算、その他葬儀に関するさまざまなご相談を承っております。葬儀中や葬儀後のアフターサービスなども充実しており、終活の参考になるアドバイスも可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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