夫は長年トラックの運転手をしており、10年ごとに新しいトラックに乗り換え、生涯で4台のトラックのドライバーを務めあげました。そんな夫が救急搬送されたのは亡くなる8年前のことで、以前からいくつもの病気を抱えていたため、必死の看病の甲斐もなく、74歳で帰らぬ人となりました。
葬儀は1日だけの無宗教葬でしたが、式まで2日間空いたため、施設内の安置室で夫を預かってもらえたのはとても助かりました。葬儀当日は、スタッフの菊地さんが進行を務めてくださり、細やかな心遣いで接してくれ、大変穏やかな気持ちで葬儀を行うことができました。
葬儀全体の中でも、数分の聞き取りだけで文章にまとめられたオリジナルの会葬礼状は、夫の人柄がうまく言い表されており、読んだ方からも「感動で涙があふれてきた」との声をいただきました。また、式中で流れたメモリアルビデオには、夫のこれまでの生涯が映し出され、流れる涙を抑えることができませんでした。
そして、特に評判が良かったのはお料理で、板前さんが目の前で腕を振るって、出来たての温かい料理を提供してくれました。晩年、夫が闘病で食事ができなかったこともあって、豪華な料理を用意してもらったのですが、会葬した80歳代の親族も「次は何が出てくるのか」と大変満足していました。喪主挨拶では、会葬者へ感謝を伝えるよりも先に、サン・ライフのスタッフにお礼を言ってしまうほど、心に残るサービスを提供してくれました。
夫はミカン農家に生まれ、大自然に囲まれて幼い頃を過ごしました。そのため、生まれ育った自然に帰してあげたくて、埋葬はサン・ライフの山の自然葬を依頼しました。
当日は、前日までの嵐が嘘のような清々しい天候で、私たちは周囲の景色を楽しみながら現地へと向かうことができました。静かな音楽が流れる中、ミカンの木の側で献花、そして散骨。
夫が入院中、お見舞いに行った家族が帰る際の合言葉だった「バイバイ(また明日来るね)」と「やすらかに」という文字を大地に描き、自然葬を担当してくれた伊藤さんの提案で、夫が亡くなる4か月前から口にすることができなかった好物のアンパンとコーヒー、小さく刻んだ煙草も供えてあげることができました。
葬儀から散骨まで、夫の74年間の締め括りをサン・ライフにお願いして本当に良かったと思っています。天国までの長距離ドライブも、どうか安全運転で行って欲しいと願っています。