心優しくて、責任感が強く気丈だった母。父が亡くなった後も、「三回忌を終えるまでは妻としての務めを果たしたい」と、前向きに生きてきましたが、昨年の夏に父の三回忌を立派に終えた安心感からか、体調を崩し、77歳でその生涯を閉じました。両親は生前とても仲が良く、母は自身の葬儀について「お父さんと同じにしてほしい」と常々話していました。その言葉通り、母は父の月命日に亡くなり、亡くなった日の天気までそっくりでした。
私と母がサン・ライフを知ったのは、タクシーの車内で何気なくパンフレットを手にした時です。父の葬儀は他の葬儀社で行い、その時期、私たちは父の四十九日法要の会場を探していました。早速、サン・ライフの式場に伺い、「別の葬儀社で葬儀を行ったのですが、法事などの相談はできますか」と尋ねたところ、快く応対してくれたのが施設スタッフの及川さんでした。及川さんは常に私たちの目線で親身に相談に乗ってくれ、四十九日法要を始め、その後は一周忌、三回忌、納骨に至るまで色々と面倒を見て頂きました。母は、私の意見を聞き入れない時でも、及川さんのアドバイスには素直に耳を傾け、とても信頼を寄せていました。母の想いに寄り添った満足のいくお別れが出来たのは、母が事前に、自身の葬儀について及川さんに相談していたからだと思います。
当日、セレモニーを担当してくれた照井さんは、清潔感のあるさわやかな女性で、今回、喪主を務めてくれた主人と私の心情をしっかり汲み取り、さり気なくエスコートしてくれました。テキパキとしながらも押しつけがない仕事ぶりに、主人も「照井さんはすごい」と絶賛していました。
式場に設けられた祭壇は、母が生前希望した通り、父の葬儀と同じイメージで設えられ、祭壇の周囲には母が趣味で作成した絵手紙作品を展示。また、私の七五三祝いの際に家族3人で撮影した写真や、両親と仲が良かった叔父夫婦の結婚式でのスナップ写真なども飾り、それらを鑑賞しながら当時を懐かしみ、涙を浮かべる親族もいました。さらに、私たち夫婦が最も感動したのは、料理上手だった母が父のためによく作っていたお煮しめや焼き鮭などが、霊前に並べられていたのを目にした時です。打ち合わせの際に、何気なく話したことだったにも関わらず、その細やかな心遣いには驚いてしまいました。
無事に葬儀を終えた後も、アフターフォロー担当の土屋さんには心を尽くして頂きました。実家から私の自宅へ仏壇を移動する際は、「お母さん、もう少しでお家に着きますからね」と、まるで生きている人へ話しかけるように優しく声をかけてくれ、とても嬉しくなりました。故人の遺志に沿えるよう、妥協することなく精一杯手伝ってくれましたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。