主人は定年退職後、目の中に入れても痛くないほど可愛がっていた孫との触れ合いを生きがいにしていました。また、早朝野球チームへの参加やメジャーリーグ観戦など、主に「野球」を通して第二の人生を謳歌。高齢期に備え、住所などを忘れずに、自筆で書けるようにしておくために用意した練習用の紙と鉛筆を使い、器用にキャラクターの似顔絵を描いては家族に披露していました。
古希を迎える直前までアクティブに活動していた主人ですが、2年ほど前に肺の病気が見つかったことを契機に、終日自宅で療養するようになりました。今年に入ると、自らの死期が迫っていることを悟ったかのように、「ありがとう」や「ごめんね」など、私に対して今まであまり口にしなかった言葉を伝えてくれるようになりました。その反面、亡くなる3日前には自分で爪を切るなど、身の回りのことは自分で済ませる気丈さを最後まで失うことがありませんでした。「いよいよ」という時も、自宅へお医者さんを呼ぶかという私の問いかけに対して、しっかりと受け答えをし、数時間後に74歳で静かに旅立ちました。
知り合いが勤めていたり、施設が息子の自宅から近かったり、以前からサン・ライフとは深い縁のようなものを感じていました。父の葬儀もサン・ライフでお世話になっていたため、主人の時も何度か事前相談へ伺い、その都度スタッフの藤田さんから色々とアドバイスをいただいていました。主人が亡くなった際には迷わずサン・ライフへ連絡ができ、すぐに迎えに来てもらうことができました。葬儀は家族・親族中心による家族葬を依頼。打ち合わせを担当してくれた倉本さんは、男性とは思えないほど気配りの行き届いた方で、一家の大黒柱を失ったばかりの私たちに優しく寄り添い、今後のことを遺族の目線で細かく説明してくれました。
施行を担当してくれた八島さんには特に感謝しています。父が生前、テープに吹き込んだお経を通夜・告別式で流したいという私たちの希望に対しても嫌な顔をせず、想いを全て叶えてくれました。主人がメジャーリーグ観戦や孫に野球を教えることを晩年の生きがいにしていたことをさりげなく伝えたところ、選手の写真やバット、ボールなどのペーパークラフトを展示してくれ、その計らいにはきっと主人も喜んでくれたと思います。会葬者に振る舞われた料理は美味しく、息子たちは特にローストビーフが気に入った模様。家族の思い出を映し出したスライドショーには、息子たちも子どもの頃に想いを馳せ、感動を覚えた様子でした。最期の時から手作りの家族葬まで、「100点満点の旅立ちだね」と家族で語り合っていました。家族全員の思い出に残るあたたかい葬儀にしてくれた八島さん、藤田さん、倉本さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
株式会社サン・ライフは安心のご葬儀・お葬式・家族葬をお手伝いいたします。