主人と私は勤務先が同じで、油彩で描いた私の似顔絵を主人からプレゼントされたことをきっかけに交際が始まりました。結婚後は2人の息子たちにも恵まれ、老後は油絵を趣味にしながら穏やかに暮らしていけたらいいなと思っていましたが、その矢先、主人が病に倒れ、1年5ヵ月間に及ぶ闘病の末に息を引き取りました。
遠方から会葬する親戚にも配慮し、最寄りの駅から近いことを条件に勤務先の組合から紹介されたのがサン・ライフでした。葬儀場の場所は、主人が入院していた病院の途中にあったため以前から知っており、事前に施設内も見学して主人を見送る心の準備を整えることもできました。
葬儀には息子たちの同僚をはじめ、130人ほどが出席。主人と私が職場でお世話になった皆さんも大勢参列してくれました。施行を担当してくれたスタッフの山本さんは、葬儀に不慣れで戸惑うばかりの私たちに、色々なことをさり気なく親切にアドバイスしてくれました。「ご主人がお好きだったお花や食べ物は何でしたか?」と尋ねられた時は、どうしてそんなことを聞くのかと疑問に思いましたが、好物だったカツオの刺身を遺影の前に供えてくれたことを目の当たりにして納得。会葬者へのおもてなしだけではなく、「主人のためのセレモニー」を第一に考えてくれる心配りをひしひしと感じることができました。
亡くなってから葬儀までの時間が少し空いてしまうため、衛生的に体を保全してくれるエンバーミングサービスを依頼。亡くなった直後の表情には入院生活の疲れが残っていましたが、処置してもらった後は、まるで若かった頃の姿に戻ったよう。施設内の安置室で2人だけになった時、普段通りに眠っているかのような主人へ、思わず話しかけてしまいました。
お通夜料理には息子たちも大変満足した様子。会葬してくれた職場の皆さんも会食場にしばらく残り、昔話に花を咲かせてくれたようで、そんなあたたかい場を提供してくれたスタッフの皆さんには改めて感謝したいと思います。
また、お通夜の晩は施設内のきれいな控え室で宿泊。久しぶりに息子たちと3人「川の字」で休ませていただき、家族水入らずの時間を過ごすこともできました。
故人のことを一番に考えながら、私たち遺族にもしっかりと寄り添ってくれるサン・ライフスタッフの想いに支えられ、後悔なく主人の旅立ちを見届けることができました。本当にありがとうございました。