おしゃべり好きで、朗らかな性格だった母。思ったことをそのまま言葉に出してしまうため、時には私と言い争いになることもありましたが、「娘とは何でも言い合える関係だから幸せよ」と、近所に住む母のお友達にたびたび自慢していたことを耳にしました。長年、父と一緒に様々な現場で賄いの仕事に携わってきましたが、その経験を買われて、自宅近くにある食堂の調理場で腕を振るっていました。歌が得意で、民謡は師匠に習い、お披露目会のステージで歌声を披露したこともありました。父が亡くなり、6年ほど母娘2人での生活となりましたが、母の認知症が進んでしまったため、4年ほど前に施設へ入居。コロナの影響でなかなか面会もできない中、この夏、老衰のため94歳で静かに旅立ちました。
母は宮城県出身で、親族のほとんどは高齢で遠方に住んでいることもあり、母にもしものことがあったら自宅に近い場所で身内だけの家族葬をしようと決めていました。そんな中、偶然にもポストに入っていたのがサン・ライフのチラシでした。それがきっかけとなり電話相談やパンフレットを見たことで、家族葬をお願いするならサン・ライフにしようと会員に加入しました。それでも、まだ先のことだろうと考えていましたので、心の準備ができていないまま、母が亡くなったことをサン・ライフへ連絡。スタッフの藤盛さんが迎えに来てくれ、母がずっと帰りたがっていた自宅で大切に休ませてくれました。
式までの2日間は、姉妹や子ども、孫たちとともに和気あいあいとした時間を母と一緒に過ごすことができました。式の進行を担当してくれたスタッフの山下さんは、私たち家族の時間を大切にしながら、母の旅立ちの身支度を綿花で綺麗に整えてくれました。葬儀当日は人数も少なく、寂しい葬儀になるかと心配していましたが、山下さんをはじめホールスタッフの皆さんの心あたたまる対応に感動の連続でした。家族全員で特に感激したのは、母の大好物だった「ほや」と「唐揚げ」をお供え用として用意してくれたことです。中でも「ほや」は、母が施設にいる時に食べたがっていたのですが、なかなか用意することが出来ず、あまりの嬉しさに涙があふれました。これらの好物を棺へ入れることができましたので、母も旅の途中でゆっくりと味わうことができたと思います。
また、簡単なインタビューをもとに、ライターの方がまとめてくれた会葬礼状の文面にも家族一同で感動。後日、会葬することができなかった友人にこの礼状を届けたのですが、「こんな素敵な礼状は今までに見たことがない」と、ビックリしていました。葬儀後には必要な手続きをアフター担当の皆さんが親身に手伝ってくれたのも本当に助かりました。あたたかい葬儀をしていただいたサン・ライフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。