定年まで電力会社で働いた父は、とても真面目でまめな人でした。その一方で買い物が好きで、ボーナスが入ると私たち家族をデパートに連れて行き、好きなものを買ってくれました。父に着物を買ってもらったことが今でも思い出に残っています。父自身も着物が好きで、仕事から帰るといつも着物姿で過ごしていました。お祭り好きで、地元の神社でお神輿を担いだり、一緒に連れて行ってもらったことを覚えています。他にもプロ野球観戦が趣味で、時にはとても可愛がっていた私の息子と一緒に神宮球場まで野球観戦に訪れるなど、家族で楽しんでいました。
退職後は週に1~2回、1人で1時間半かけて電車を乗り継ぎ、長く暮らした地元の整骨院や喫茶店に足を運んでいましたが、95歳で老衰のため息を引き取りました。
サン・ライフのことは近くの葬儀場を探した際に初めて知ったのですが、父の葬儀を担当していただいた小野さんの対応が素晴らしいと感じました。父はうなぎやトマトが好きで、うなぎをかば焼きにしていただき炊き立てのご飯にのせてうな丼に、トマトの種が苦手だったことを話したところ、種を取り除いた状態で棺の中へ手向けていただきました。さらに母が父のために最期に作っていた着物も一緒に棺に入れることができ、母もきっと喜んでいると思います。
また、これまで参列した葬儀では旅支度の準備はスタッフの方がすべて行っていたのですが、父の時は私たち家族の手で準備することができ、初めての経験でとても良かったです。
海での散骨(自然葬)は、以前友人の散骨に立ち会ったことがあり、その時から「とてもきれいだな」という印象を持っていました。生前父も「お墓を守っていくのは大変だから…」と心配していたこともあり、家族で相談し散骨を希望。サン・ライフでも散骨のお手伝いをしていただけると知り、父の一周忌を機に海の散骨を依頼しました。
散骨当日は担当していただいたスタッフの伊藤さんの案内で、娘とともにクルーザーに乗船しました。日程の都合で他のご家族と合同での乗船プランを選びましたが、1家族ごとに献花や散骨の時間があり、丁寧に行っていただけました。散骨を終えても、海を見ればいつでも父のことを思い出すことができるので、より身近に父を感じられるようになりました。お骨の一部はサン・ライフの系列の仏壇店で購入した小さな骨壺に入れ、私と、父のことが大好きだった私の息子の2人に分骨していただきました。
1年前の葬儀から今回の海の散骨まで、小野さんや伊藤さん、サン・ライフのスタッフの皆さんにはとても感謝しています。本当にありがとうございました。