高校球児として日々白球を追いかけていた主人。大学進学後はレスリング、社会人になってからは柔道で心身を鍛え上げ、優しさと我慢強さを合わせ持った穏やかな性格の人でした。また、3人の子どもたちがまだ幼かった頃は皆で旅行へ出掛けたり、外食に連れて行ってくれたりと、忙しい仕事の合間で家族との時間も大切にする頼もしい父親でもありました。
最後の旅行は家族思い出の場所へ
高校時代の野球経験を活かし、地元の少年野球チームのコーチや監督を務めた主人。近所のグラウンドからは野球少年たちの元気な声と叱咤激励する主人の大きな声が自宅まで聞こえてくることもありました。日頃から決して弱音をはかない気丈な主人でしたが、数年前から仕事帰りの透析治療を余儀なくされ、その後は血管炎の影響もあって車椅子が必要な生活に。自宅での懸命な療養を続けましたが、「お母さん⋯」と私に呼び掛けた直後、眠るように息を引き取りました。亡くなる少し前、息子の運転で主人の還暦祝いを兼ね、子どもたちが幼い頃に家族でよく訪れた伊豆温泉への1泊旅行が最後の思い出となりました。
気持ちの整理がつかない状況の中で親戚から葬儀会場をどうするのかと尋ねられ、縁があってサン・ライフメンバーズに入っていたことを改めて思い出し、主人が亡くなったことを連絡しました。葬儀には親族をはじめ、主人の職場の方や友人、少年野球チームの方々ら300名程が会葬。当日の式を担当してくれた原田さんやホールスタッフの皆さんがしっかりと対応してくれました。
好きなものに囲まれて旅立った主人
初めての喪主で何をして良いのかわからない私に、打ち合わせ担当の平野さんや原田さんが親身に寄り添ってくれましたので、安心してお任せすることができました。会場には主人の思い出の品や孫たちがメッセージを書き込んだ色紙なども展示。祭壇の周りは綺麗な花々で華やかに飾られ、霊前には主人の好物だったカレーライスやマグロの刺身を供えていただきました。療養中に飲みたくても飲めなかった赤ワインをグラスに注いてあげる事も出来ましたので主人も満足してくれたことでしょう。
また、プロのライターが作成したオリジナルの会葬礼状は主人の人柄が伝わる素敵な文面で、息子の嫁の母親も「文章を読んで涙が出てきた」と、感想を漏らしていました。丁寧な説明をしてくれた平野さん、親族全員が「完璧な仕事ぶりだった」と絶賛していた原田さん、そして仏壇の購入やお盆の飾りつけなども手伝ってくれたアフターフォロー担当の小櫻さんには感謝しかありません。主人もきっと私と同じ想いで旅立てたと思います。