夫は自分の好きなことには直進して行くタイプで、趣味が多彩なうえ知識も豊富。職場の仲間からもとても慕われていたようです。オーディオ販売の仕事に25年ほど携わり、休みの日には夫婦共通の趣味だった食をメインとした旅行へ。車中泊しながら日本海方面に出掛けたり、名物のお蕎麦を求めて新潟県まで車を走らせることもありました。また、伊豆での河津桜見物はここ何十年かにわたる春先恒例の行事に。忙しい仕事の傍らで、演奏会や美術館巡りなども楽しんでいた夫ですが、数年前に脳腫瘍が発覚。入退院を繰り返しながらも治療に専念したのですが、脳全体に腫瘍が広がり、50歳という若さで旅立ちました。生前、知人に「元気になったら、また、人に音楽を伝える仕事に復帰したい」と話していたそうです。その想いは残念ながら叶えられませんでしたが、好きなことに打ち込めて良き仲間にも恵まれた夫は、とても幸せな生涯だったと今では思っています。
夫の顔を見ながら気持ちを整理
サン・ライフのホールは私の実家から近く、インターネットでも調べたうえで夫の葬儀をお願いすることにしました。打ち合わせを担当されたスタッフの佐藤さんは大切な人を失って呆然としている私に、色々とアドバイスをくださり、しっかりとエスコートしてくれました。近くに身内が少なかったため、頼れるスタッフに支えられて本当に良かったと思います。以前、親戚の葬儀を別の葬儀社に依頼したのですが、安置室は保冷庫になっており、自由に面会ができませんでした。一方、サン・ライフのホールでは夫を個室の安置室に休ませてくれましたので、葬儀まで毎日会いに行くことができ、夫の顔を見ながら少し気持ちを整理することもできました。
職場の後輩たちがBGMをセレクト
家族葬で見送ることにしましたが、親族のほかに夫の友人や職場の皆さんもたくさん駆け付けてくれました。当日の式を担当された谷川さんは、私の気持ちに寄り添ってくれてとても心強かったです。急遽お通夜の焼香に来られる方が分かった際、夜遅くまで一緒に待機してくれて助かりました。さらに、スタッフの皆さんが夫の好物のフルーツを霊前に用意してくれたほか、思い出の写真や愛用品をホール内に展示し、展示した写真を使用したDVDも作成してくれました。このDVDやオリジナルの礼状は会葬できなかった皆さんに送り、後日の報告に代えることができました。
式の際には、夫の職場の後輩たちがセレクトした思い出のある楽曲をBGMとして流してくれた優しさは忘れられません。背景のLEDモニターととてもマッチした花祭壇に囲まれ、会葬された皆さんと素敵な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。