まじめでコツコツ、仕事が趣味のような性格だった夫。定年まで会社員として勤め上げる傍ら、自治会長やPTA会長など地域の役割を担う、頼りがいのある人でした。ピアノ教室を営む私のことを応援してくれ、いろいろな形で手助けしてくれました。カラオケが大好きで、よく懐メロを口ずさんでいたことが思い出されます。その一方で、夫婦二人で長期の治療が必要な病を発症。闘病生活を続けながら「一緒に長生きしようね」と支え合う、「戦友」のような存在でもありました。そんな夫との別れは突然で、闘病していた病気ではなく、心筋梗塞で倒れ救急搬送されましたが、そのまま78歳の生涯を閉じることとなりました。
サン・ライフには娘の結婚式でもお世話になり、継続してサン・ライフメンバーズに入会していました。夫とも、「もしものことがあったら、葬儀はサン・ライフの施設で」と決めていた為、迷わず連絡をしました。
息子の強い勧めでエンバーミングを依頼
入院を想定していたので安置するスペースが無く、暑い季節だったこともあり、夫を家に連れて帰ることに不安がありました。そのことを伝えると、ホールの安置室をご提案していただきました。安置室はとても綺麗で落ち着く雰囲気だったこともあり、休んでいる夫の姿を見て、これでやっと本人も安心できたのではないかと感じました。
当時火葬場が混み合い、亡くなってから葬儀まで1週間ほど期間があったため、エンバーミングを依頼。身体を美しいまま衛生的に保全できるエンバーミングのことは息子が知っていて、私に強く勧めてくれました。施術後の夫は顔色が良くなり「元気だった頃の表情に戻ったね」と家族皆でほっと安心。やさしく丁寧に服を着させていただき立派な姿で旅立たせてあげることができました。
心温まる対応に感謝
式を担当いただいた出村さんは初めて喪主を務める私の不安な気持ちを察して、たくさんの場面でサポートしてくれました。ホールに電子ピアノを持ち込んで奏楽したいことや、娘が作成した夫へのメッセージムービーを流したいことを相談すると嫌な顔ひとつせず了承していただきました。喪主挨拶の際には式場の後ろで何度も頷きながら聞いているのが見え、家族のように悲しみに寄り添ってくださったことも有難く思いました。また、相模原福音キリスト教会の重田牧師にも大変お世話になりました。遠方に出張されていたにもかかわらずすぐに駆け付け、心温まるメッセージをくださいました。クリスチャンではない方も参列しましたが、「悲しみは悲しみとして、いのちはずっと続いていく」というお話に感銘を受けたと言ってくれました。
プロのライターによるオリジナルの会葬礼状は、夫の生涯や私たち家族の想いなどが溢れた素晴らしい文章で、読んでいると悲しい気持ちが少し落ち着くようでした。祭壇周りの花々もとても美しく、夫を見送るに相応しい明るく可愛らしい雰囲気になりました。
葬儀が終った後も仏壇店の須藤さんには、香典返しのことなど相談に乗っていただき、無事に素敵なお返しを皆さんにお送りすることが出来ました。これからも何か心配事があったらご相談したいと思うほど、親切な対応でした。
たった一度の夫の見送りをこのような思い出に残るあたたかいものにしていただけたのはみなさんのおかげだと思います。