いつもにこにこ笑顔を絶やさず、朗らかだった母。我が家にとってかけがえのない存在でした。手先が器用で編み物上手だったので、手作りの小物を友だちにプレゼントして喜ばれていました。料理も得意で、孫たちからは「おばあちゃんの味」として親しまれていました。母と過ごした日々を思い返すと何気ない日常ばかり思い浮かびますが、思い出作りにと親子でバス旅行などに出かけ、温泉や花の綺麗な場所をめぐったこともありました。今でもスマートフォンに入っている旅行の写真を見返して、思い出に浸っています。
我が家のリビングのようだった安置室
晩年は認知症が進み、施設に入居。徐々に体力も衰え、89歳でこの世を去りました。
サン・ライフのことは知人の葬儀に参列した娘から「とても良い葬儀だった」と聞いていたので、母のもしもに備えて事前相談をお願いしました。駅からのアクセスが良いことと、希望どおりの送り方ができそうだと感じ、サン・ライフメンバーズに入会しました。
母が亡くなってから式までの間にゆっくり休んでもらった安置室は、まるで我が家のリビングのようにくつろげる、心地の良い空間でした。宿泊もさせていただいたのですが、式まで何度も母の顔を見ることができ、一緒に暮らしていた頃のように過ごせました。
母が好きだったコーヒーを毎日淹れなおして供えていただいたことなど、お式を担当された髙倉さんはじめスタッフの皆さんの心のこもったおもてなしの数々は、とても印象に残っています。
赤飯を炊いて家族の手でおにぎりを
打ち合わせの中で、母は赤飯が好きだったことを何気なく話したところ、スタッフの方が炊飯器を持ってきて、葬儀の中でわざわざ赤飯を炊いてくれました。炊き立ての赤飯で私たち家族がおにぎりを作って母に供える機会を作っていただいたことには大変驚いたとともに、心から感動しました。最後に母をきれいな顔で見送るために、家族の手でお化粧をしてあげられたことも心に残ります。
また、私が電話口で簡単な質問に答えたことを元に書いてくださったオリジナル会葬礼状は、母の人柄と私たち家族の母に対する想いが溢れた素晴らしい文章で、この会葬礼状を読み思わず涙を流す親族もいました。
あたたかいアットホームな雰囲気で母を見送ってあげたいという家族の願いを叶えてくれたサン・ライフのスタッフの皆さんの、隅々まで行き届いた気遣いには、とても感謝しています。