葬儀を終えた後は、忌明けのタイミングでさまざまな儀式を執り行わなければなりません。初めて葬儀を執り行った場合は慣れないことが多く、悩んでしまう方もいるでしょう。
そこで本記事では、忌明けのタイミングと、忌明けにやらなければならない6つの儀式を紹介します。何をしたらよいのか分からずお困りの方は、ぜひご一読ください。
忌明けのタイミングは亡くなってから49日
忌明けは「きあけ」または「いみあけ」と呼び、人が亡くなった後に遺族が故人の冥福を祈る期間である49日間の「忌中」が明けることをいいます。
仏教では、死者の魂は死後7日ごとに7回の審判を受けた後に成仏するという言い伝えがあるため、49日とされています。
ただし、地域によっては忌明けを亡くなってから35日とすることがあったり、神道の場合は「清祓いの儀」である五十日祭をもって忌明けとするなど、49日目ではない場合もあります。
忌明けに行う6つのこと
亡くなって49日間が過ぎると、忌中が終わり忌明けとなるため、お酒の席や結婚式などにも参加できるようになります。それと同時に、忌明けには次のことを行います。
四十九日法要
四十九日法要とは、故人が極楽浄土に行けるように行う儀式のことです。亡くなった日を1日として数えることが一般的ですが、日にちの数え方は地方や宗派によっても異なります。
本来であれば故人が亡くなってから49日目に四十九日法要を行うことが望ましいですが、49日目を過ぎてから法要を行うことはよくないとされていることから、49日目を迎える前の土日に行うケースが増えています。
納骨法要
納骨法要は、遺骨をお墓に納める儀式のことです。四十九日法要と併せて行われることが一般的ですが、地方によっては葬儀の当日に納骨を行ったり、三回忌までに行ったりと、タイミングはさまざまです。
開眼法要
葬儀が終わるまでの間、祭壇には白木位牌(しらきいはい)と呼ばれる仮の位牌を安置しますが、開眼法要は、この白木位牌を本位牌に変える儀式のことをいいます。
「仏像の目を開く」という意味もあることから、仏壇や位牌などを新たに購入した際には、僧侶に読経をしてもらい、開眼供養を行います。なお、白木位牌は忌明け後に菩提寺に納めることが一般的です。
お斎(おとき)
お斎とは、法事後や法要後に僧侶や参列者に提供する食事のことです。精進料理を出すことが多いですが、地域によってはお寿司が出されるケースもあります。
神棚封じを解く
神棚封じとして自宅の神棚にお札や半紙を張っていた場合は、忌明けに剥がしても良いことになっています。その後は、これまでと同様に、お供えを置いたり、毎日お参りを行います。仏壇の扉を閉じていた場合は、一緒に開けましょう。
香典返しをする
通夜や葬儀で香典をいただいていた場合には、忌明け後に品物でお返しします。品物に「忌明けの法要を無事終えることができました」といった旨の挨拶状を添えることが一般的です。香典返しは、忌明けから1カ月以内に送ることが望ましいとされていますが、地域や宗教によって異なる場合もあります。
まとめ
忌明けのタイミングは、故人が亡くなってから49日目です。四十九日法要をもって、忌明けとなります。その後は納骨を済ませ、故人を供養する準備を進めます。最後に香典返しを行い、一通りの儀式は終了です。その後は家族や親族の都合に合わせて年忌法要などを執り行いましょう。
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