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キリスト教の葬式とは?知っておくべき葬儀の流れやマナーも解説

キリスト教の葬式とは?知っておくべき葬儀の流れやマナーも解説
キリスト教の葬式とは?知っておくべき葬儀の流れやマナーも解説
作成日:2024/09/11 最終更新日:2024/10/02

日本では、さまざまな宗教を信仰している方がいます。そのため、葬儀においては仏式が多い一方で、キリスト教の葬式が行われていることもあります。
キリスト教式には慣れていないことが一般的であり、参列にあたってはさまざまなことが気になるところでしょう。この記事では、キリスト教の葬式について仏教徒の違いを意識しながら解説します。

キリスト教の葬式とは?

キリスト教の葬式とは?
キリスト教の葬式は「葬儀式」と呼ばれ、教会・教派によって死への考え方(「死生観」という)が異なることから、ささまざまな形式があります。
また、元々はお通夜の習慣はありませんが、日本ならではの慣習を取り入れて教派ごとに以下の式を行っています。
【日本における通夜にあたるもの】

  • ・カトリック:通夜の祈り
  • ・プロテスタント:前夜祭

仏式とは異なり食事・お酒を振る舞うことは基本的になく、お焼香の代わりに献花を行います。

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カトリック(カソリック)

カトリックにおいては、故人の罪を神に詫びて、許しを請うことを大切にしています。死後の世界を以下に分け、生前の行いによって行き先が決まると考えられているためです。
【死者の行き先】

  • ・地獄
  • ・天国
  • ・辺獄
  • ・リンボ
  • ・煉獄

生前の悪行について神に許しを請い、永遠の命を得られるようにと遺族が祈ります。
具体的には、聖書の朗読や言葉の典礼、祭壇にパンやぶどう酒を奉納するミサが一般的です。

プロテスタント

プロテスタントでは、神に祈りを捧げて遺族の心を慰めることを目的としています。死後の状態は自分で決められず、神にゆだねられているとされているためです。
具体的には、聖書の朗読や讃美歌斉唱、牧師の説教などを行います。
また、葬儀と告別式を1つにして行う点も、特徴的です。

葬儀用語の違い

カトリック プロテスタント
礼拝時の歌 聖歌 讃美歌
聖職者の名称 神父・司祭 牧師
通夜にあたる儀式 通夜の集い・前夜祭 前夜祭

【教派別】キリスト教の葬式の流れ

【教派別】キリスト教の葬式の流れ
ここでは、今日は別にキリスト教の葬儀の流れについて解説します。
カトリック、プロテスタントともに聖書の朗読と祈りが中心です。

カトリックの場合

カトリックでは、故人が所属していた教会で葬儀を行うケースが多いといえます。
また、葬儀と告別式を別で行う点は、仏式と同様です。

葬儀の流れ

一般的な流れは、おおむね以下のとおりです。

  • 1.入堂聖歌:神父入堂時には参列者は起立し、神父が聖水を注いで祈りを捧げる
  • 2.開式の辞:神父が棺に聖水を注ぎ、献花します
  • 3.言葉の典礼:聖書朗読と説教を行います。
  • 4.説教
  • 5.祈祷
  • 6.感謝の典礼
  • 7.聖体拝領:聖体であるパンやぶどう酒を与える儀式

告別式の流れ

一般的な流れは、おおむね以下のとおりです。

  • 1.入堂聖歌:神父の司式で行う
  • 2.聖歌斉唱:参列者で成果を歌い開会を告げる
  • 3.弔辞・弔電紹介:故人の略歴を紹介し、弔電・弔辞を紹介する
  • 4.献花:喪主、遺族、親族、その他の順に行う。
  • 5.遺族あいさつ:喪主が参列者に感謝の意を伝える。

プロテスタントの場合

プロテスタントの場合、「故人は神のもとで安らかになる」との教えがあります。
そのため祈りは神のために行い、葬儀は髪への感謝と遺族の慰めが目的になります。
また、葬儀と告別式を一緒に行う点も、特徴的です

葬儀・告別式の流れ

一般的な流れは、おおむね以下のとおりです。

  • 1.入場:牧師を先頭に、棺と喪主、遺族が入場する。
  • 2.聖書朗読・祈祷:牧師が聖書を朗読し、祈りを下げる
  • 3.牧師による説教:牧師により、故人に関する紹介が行われる。
  • 4.弔辞・弔電紹介:思い出を語ることが中心になる。
  • 5.祈祷・オルガン奏楽:黙祷し、オルガンの演奏を聴く。
  • 6.告別の祈り・献花:牧師の祈りの後、一同で賛美歌を歌い、献花を行う。
  • 7.遺族あいさつ:献花前に行われることもある。

キリスト教でも故人へ花を贈る習慣はある

キリスト教でも故人へ花を贈る習慣はある
仏式と同じように、キリスト教でも故人に向けて花を贈る習慣があります。

キリスト教の葬式における献花の役割

キリスト教において、献花は焼香と同じような意味を持ちます。
白い花やカーネーションを使用することが基本です。
【基本的な流れ】

  • 1.花を取り胸の高さで持つ
  • 2.遺族に一礼し、祭壇まで進んだら祭壇へ一礼する
  • 3.茎を祭壇に向けて時計回りに回し、献花台に奉げる
  • 4.献花台かひつぎに捧げる
  • 5.黙祷を行う
  • 6.牧師(神父)に一礼し、遺族に一礼する

キリスト教の葬式における供花の役割

キリスト教において、供花は故人への弔意を示すために贈ります。
バスケットフラワーを、通夜や葬儀が始まる前までに贈るのがマナーです。
ただし、供花については辞退する遺族もいます。そのため、一方的に贈ることがない世に手配前に意向をチェックしておきましょう。
キリスト教では、供花に名前は記載しません。ただし遺族によって必要とするケースもあり、やはり事前のチェックが欠かせません。教会には指定の花屋があるケースもあり、注意しておきましょう。

キリスト教の葬式に参列する際のマナー

ここでは、キリスト教の葬式に参列する際のマナーについて解説します。故人が信仰していた教派については、事前にチェックしておくことが大切です。

参列時の服装

基本的には、仏式と同様の考え方で問題ありません。男性は喪服やダークスーツ、女性は黒のスーツや
ワンピースなどを着用しましょう。
子どもに関しては、幼稚園や学校の制服があればそれをそのまま礼服として使用できます。
制服がないケースでは、黒やグレーをはじめとした地味な色を選択します。また、衣類だけでなく靴や鞄などの小物も黒が基本であり、華美なアクセサリーは避けることが重要です。
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遺族への挨拶

遺族へ挨拶する際には、お悔やみの言葉は述べません。
キリスト教においては、死を不幸なことであるとはとらえていないためです。
そのため、以下のような言葉を遺族にはかけます。
【挨拶礼】

  • ・お知らせいただき、ありがとうございます
  • ・安らかな眠りをお祈りいたします
  • ・ご遺族のうえに、主のお慰めがありますように

聖歌や讃美歌への参加

聖歌や讃美歌には、参加しなくても問題ありません。
注意されるようなことはないと思われますが、歌詞カードを受け取っている場合はできるだけ参加できるようにすることが理想です。入場時には、参列者全員が起立して迎えます。

キリスト教の葬式における香典

キリスト教の葬式における香典
ここでは、キリスト教における香典について解説します。ただし厳密には、キリスト教に香典の考え方はありません。香典に代わるものとして、献花のための「御花料」を用意することが基本です。

教派によって呼び名が異なる

御花料については、教派によって以下のとおり異なります。
【呼び名】

  • ・カトリック:御ミサ料
  • ・プロテスタント:御花料

お渡しするにあたっては、ユリの花や十字架の描かれた不祝儀袋を用意します。
用意が難しい場合、郵便番号欄のない白封筒を使用しても差し支えありません。
表書きの記名には、「突然のことで準備ができないまま急いできた」との気持ちを示すため、薄墨を用います。包むべき金額の目安は、以下のとおりです。

故人は自分にとって…… 目安
両親 5~10万円
兄弟姉妹・その配偶者 3~5万円
祖父母 1~3万円
叔父・叔母 1~3万円
いとこ・甥・姪・義理の祖父母 1~3万円
嫁の実家 3~5万円
会社関係者・知人 5千~1万円
近所の方 3千~1万円
友人の親 5千円程度

キリスト教に香典返しの習慣はない?

キリスト教には、香典返しの習慣は本来ありません。
ただし、日本では以下の時期に、贈り物をすることもあります。
【相場】

  • ・特別奏:200万円程度
  • ・一般葬:30~100万円程度
  • ・家族葬:30~80万円程度
  • ・一日葬:20~50万円程度

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まとめ

キリスト教の葬式には、日本で広く行われている仏式とは異なる点が多々あります。
教派によっても詳細が異なるため、事前に確認することが求められるでしょう。
また、キリスト教ならではのマナーもあり、何も知らずに参列してしまうと失礼になってしまうかもしれません。
事前に確認できることはしておくことをおすすめします。
場合によっては葬儀社に相談もしつつ、故人や遺族に失礼のないようにすることが重要です。
サン・ライフ」では、お布施をはじめとして葬儀に関することであれば何でも相談を承っています。
24時間365日体制のコールセンターをご用意しているため、どんなタイミングでもご相談いただくことが可能です。故人様やご家族様の「想い」を大切にすることにこだわり徹底教育されたスタッフが、対応させていただきます。葬儀に関しては何かとご不安になることが多いと思われるため、まずはお気軽にご連絡ください。

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