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通夜振る舞いとは?流れと喪主の役割|挨拶を例文付きで解説!

通夜振る舞いとは?流れと喪主の役割|挨拶を例文付きで解説!
通夜振る舞いとは?流れと喪主の役割|挨拶を例文付きで解説!
作成日:2024/09/11 最終更新日:2024/10/02

通夜や葬儀にはさまざまなマナーがあり、事前に確認しておかなくては不安になってしまうものです。マナーについて気になる儀式の1つとして、「通夜振る舞い」も挙げられます。
通夜振る舞いについては趣旨を理解し、最低限のマナーを理解しておくことが重要です。
この記事では、通夜振る舞いの概要や流れ、喪主がやるべきことやマナーなどについて解説していきます。

通夜振る舞いとは

通夜振る舞いとは
通夜振る舞いとは、通夜の後に行われる会食のことです。単なる食事会とは異なり、用意された食事やお酒を囲み、みんなで思い出を語り合いながら故人を偲ぶことを目的の1つとしています。また、喪家が弔問客や僧侶などに対する感謝の気持ちを示すことも、通夜振る舞いの大切な目的です。

以前までのお通夜は、一晩中かけて行われる「全通夜」が主流だったため、通夜振る舞いが夜通し提供されることが一般的でしたが、近年では、通夜全体の時間が短縮され「半通夜」と呼ばれる数時間で終わる通夜が増えてきているため、通夜振る舞いも省略されつつあります。

通夜振る舞いと精進落としの違い

通夜振る舞いと混同されやすいものに、「精進落とし」があります。「精進落とし」とは、身内に不幸があった後に、肉・魚・卵などの飲食を避けて四十九日の法要明けに通常の食事に戻す行為をいいます。しかし、近年では初七日の法要後もしくは火葬場から戻った後に、通常の食事で会食することが「精進落とし」とされています。

また、通夜振る舞いでは参列者全員が参加しますが、精進落としの参加者は火葬場まで同行する僧侶や親族に限られます。葬儀に際して行われる会食の席にも「精進落とし」があります。通夜振る舞いも精進落としも、僧侶や弔問客に対する感謝の気持ちを表し、故人を偲んで会食を行うという点は共通しています。

【両者の違い】
  • 通夜振る舞い:通夜の後に故人を偲び、喪家が弔問客や僧侶に感謝の気持ちを示す。参列者全員が参加。
  • 精進落とし:初七日の法要後や火葬場から戻った際に通常の食事に戻す。僧侶や一部の親族のみが参加。

通夜振る舞いの流れ

通夜振る舞いの流れ
通夜振る舞いの一般的な流れについて解説します。

【一般的な流れ】

  • 1. 通夜振る舞いの案内
  • 2. 開式の挨拶
  • 3. 会食
  • 4. 閉式の挨拶

通夜振る舞いの案内

通夜振る舞いは式の終了後に行われます。通夜終了後、喪主または葬儀場のスタッフから通夜振る舞いの案内がされます。参列者は案内に従い、会場に移動します。
会場では会食をするための席が準備されてますが、ここでの席順はあらかじめ決まっている場合と決まっていない場合があります。参列者は必ず喪主や各スタッフに確認をとってから着席するようにしましょう。案内をする方は、参列者がスムーズに着席ができるように席の誘導を行いましょう。
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開式の挨拶

開式の挨拶として、喪主が弔問客への感謝や振る舞いの趣旨説明などを行います。挨拶の最後には、献杯が行われることもあります。右手に飲み物を持ち、喪主からの「献杯」の言葉に合わせて故人に献杯します。

会食

喪主による開会の挨拶が終わった後、会食が始まります。同席した人と食事を共にし、故人の生前の話をすることが基本です。
ここでの目的は、故人を偲ぶことであり、決して宴会の場ではないため、騒がないよう静かに会食を行いましょう。親族や他の参列者との会話においても、遺族への配慮を忘れず、短い会話で切り上げることが大切です。

閉式の挨拶

最後に、喪主より閉式の挨拶があります。参加者へのお礼の気持ちを伝え、今後の告別式や葬儀に関する案内を行うことが一般的です。宴会ではないため、参加者は閉式の挨拶後、速やかに帰宅することを心がけましょう。

通夜振る舞いの挨拶例

開式の挨拶の例

<例>
「本日はお忙しい中、通夜に足をお運びいただき誠にありがとうございました。
皆様においでいただき、○○(故人)も喜んでいることと存じます。
ささやかではございますが、食事を用意いたしました。
お時間の許す限り、食事をしていただきながら故人の生前の話などお聞かせいただければ幸いです。」

閉式の挨拶の例

<例>
「皆様、本日は誠にありがとうございました。
お陰様をもちまして、滞りなく通夜を終了させていただくことができました。
名残り惜しくはございますが、忙しい方もいらっしゃいますことでしょうから、本日はこの辺で終了させていただきたいと存じます。」
なお、明日の告別式は○○にて○○時から行います。
何卒、よろしくお願いいたします。本日は、誠にありがとうございました。」

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通夜振る舞いの料理

通夜振る舞いで出される料理の一般例やマナーをご紹介します。

基本は大皿料理

通夜振る舞いの料理の基本は、大皿料理です。通夜の弔問客の人数を事前に予測することが難しいため、大皿料理が選ばれることが多いです。また、通夜振る舞いは1〜2時間程度の比較的短い時間で行われることが多く、途中で退席される方もいることから、個別のお膳ではなく大皿で振る舞うようになっています。オードブルや軽食、寿司など、多くの人が気軽につまみやすいものを料理として出すことが一般的です。

お祝いをイメージする料理は避ける

通夜振る舞いにおいては、お祝いをイメージする料理は避けます。元々は、忌明けまで肉や魚を食べることは避けるべきだと考えられていたためです。現代ではそこまで厳格に考えられてはいませんが、鯛や伊勢海老などお祝いをイメージする料理は避けることを基本としています。

アルコールは宗教による

通夜振る舞いにおけるアルコールの提供は、宗教によって異なります。仏式の通夜ではアルコールが提供されることが一般的ですが、キリスト教の葬儀ではアルコールの提供は避けられることが多いです。アルコールが提供される際には、ビールや日本酒が一般的です。また、車で来られる方のためにノンアルコールビールや、子供のためにジュースを用意することもあります。

通夜振る舞いでの喪主の役割

通夜振る舞いにおける喪主の役割を解説します。当日、喪主は多忙になることが予測されます。慣れないことも多く、慌ただしくなってしまうこともありますが、焦らず遺族からの協力を得ながら進行するよう心がけましょう。

会場の案内と説明

喪主は通夜振る舞いの会場までの案内や座席の指示、進行について参列者に説明する役割があります。特に会食の座席については、指示がない限り参列者は着席することができないため、あらかじめ決めておくと混雑を避けることができますが、決めない場合は、慌ただしくならないよう円滑に指示をする必要があります。その他にも、通夜振る舞いの開始時刻や場所、進行予定などを的確に伝えることが大切です。

開式・閉式・感謝の挨拶

通夜振る舞いでは、開式と閉式の挨拶を行います。故人への思いや感謝の気持ち、通夜へ参列いただいた方にお礼の気持ちを伝えて、参列者の心を整える役割があります。通夜振る舞いの終了時には、喪主が感謝の挨拶を行います。参列者への感謝の気持ちや故人を偲ぶ意義を再度伝え、式を締めくくる重要な役割です。各挨拶は、手短に行うことがポイントです。挨拶が苦手な方は、他の親族にお願いしてもかまいません。

会食中の挨拶回り

通夜振る舞いでは、喪主は参列者一人一人に感謝の気持ちを伝えるために、お酌をしながら挨拶回りをします。限られた時間の中で一人一人挨拶をするため、話は手短に済ますようにしましょう。宴会ではないため、挨拶は一度で十分です。挨拶回りまで手が回らない場合は、遺族や親族の中から通夜振る舞いの役割を依頼しておくといいかもしれません。

お食事の配慮

通夜振る舞いに参加してくれた方へのお酌は、一巡に留めておきます。通夜振る舞いの食事は大皿料理である場合が多いため、なかなか食事に手を伸ばせない方もいます。限られた時間の中での食事なので、余りがでないように、提供する食事の量はあらかじめ調節しておき、喪主や仕切り役の人が食事を取り分けて参加者にすすめるなどの工夫を行いましょう。

通夜振る舞いの後にやること

後片付けの手配

喪主は会場の後片付けや清掃の手配を行います。これには席の片付けや食事の残りを整理すること、場所を元の状態に戻すことなどがあります。全て喪主だけで行うことは大変なため、あらかじめ遺族や親族の方に声をかけておくと当日スムーズに式を終えることができます。

葬儀の準備確認

通夜振る舞いが葬儀の前段階である場合、喪主は葬儀の進行や儀式の準備を確認します。葬儀の内容や日程、参列者への案内などを再度、適切に調整しましょう。

通夜振る舞いにかかる費用

通夜振る舞いにかかる費用の目安は、一人あたり2,000〜3,000円程度です。
参加者の7割程度を人数の目安として、必要な量の料理を用意します。
通夜振る舞いを自宅で用意する方もいますが、現在では仕出し屋に依頼したり、葬儀社に依頼することも可能です。

通夜振る舞いのマナー

通夜振る舞いのマナー
通夜振る舞いでの最低限抑えておきたいマナーを解説します。

故人に関係ない話は控える

通夜振る舞いでは、故人に関係ない話は控えるようにしましょう。通夜振る舞いは単なる会食ではなく、故人を偲び遺族に労りの言葉をかける場であるため、余計な話をしないよう意識を持ち、節度を守って参加することが重要です。

忌み言葉を使用しない

通夜振る舞いは、葬儀の一環として行われる儀式であるため、通夜振る舞いでは忌み言葉の使用を避けます。食事をしてお酒も入ると、つい気持ちが緩んでしまうこともあります。お酒の量は調節し、重ね言葉(いろいろ、さまざま、など)や「迷う」「追って」などの忌み言葉は、避けるように心がけましょう。

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通夜振る舞いをおすすめするケース

親しい友人や知人とアットホームな式を求める場合

通夜振る舞いは比較的親しい人々が集まる場で行われることが多く、比較的リラックスした雰囲気で行われるため、親族や友人を招いてアットホームな葬儀を希望する場合に向いているでしょう。

故人を偲びつつ気軽に交流したい場合

通夜振る舞いでは、参列者同士が故人を偲びつつ比較的気軽に交流することができます。会食や挨拶の場があり、参加者が思い出を語り合いながら過ごすことができるため、故人との思い出や参列者との交流を大事にしたい場合はおすすめです。

まとめ

通夜振る舞いとは、故人を偲ぶことを主な目的として通夜の後に行われる会食のことです。料理やお酒を参加者で囲み、故人の生前の話をして偲びます。通夜振る舞いの料理については自宅で用意する方もいますが、近年では葬儀社に用意してもらうことも可能ですが、故人を偲ぶことにより集中できるように、葬儀社に任せるのをおすすめします。
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