母は一見すると気弱そうな印象を持たれていましたが、実は芯のしっかりした強い人でした。和洋裁が得意で、私がお茶席で着る着物をはじめ、孫やひ孫の七五三参りの衣装も母手作りの着物でした。14年前に亡くなった父の旅立ち用の着物も母が手作りしたもので、「自分の葬儀の時に浴衣は嫌だ」と言って、自らの旅立ち用の着物まで準備していました。
5年ほど前に医師から肺がんの告知を受けた母。それ以降も私が料理した好物のとんかつやコロッケなどをペロリと平らげ、「100歳まで大丈夫」と周囲に思わせるほど元気にしていましたが、昨年秋頃から歩行もままならなくなり、入院した1週間後に94年の生涯を終えました。
以前から、両親揃ってサン・ライフメンバーズに加入していたこともあり、先立った父の葬儀はサン・ライフへ依頼。母が亡くなった際も迷わずサン・ライフへ連絡し、父と同じホールで見送ることができました。深夜にも関わらず、スタッフの金井さんと、後にお式を担当してくれることになる石田さんがすぐに迎えに来てくれました。親身に今後のことを説明してくれたおかげで何の不安もなく、全てをお任せすることができました。安置する部屋は保冷庫のような冷たいイメージを抱いていましたが、明るく綺麗な個室の安置室で母を休ませてくれ、とても安心しました。
ドライアイスを使用せず、身体を衛生的に保全する「エンバーミング」は、言葉では見聞きしていましたが、実際に施術を終えて戻ってきた母の姿を見てビックリ。まるで生前の母に再会できたようでした。以前から冷たく重いドライアイスを体へ乗せることに強い抵抗を感じていたことや、母が亡くなった時に肋骨の折れた状態だったこともありましたので、体に負担をかけることがなく安堵しました。
お式の前に母が好きな紫色の折り紙をスタッフの方が用意してくださり、孫たちが鶴を折って母が休む素敵なお棺の中へ。生前、母が父の葬儀で羽織の紐の準備が間に合わなかったことをずっと気にしていましたので、紫色の折り鶴と一緒に父の羽織の紐も納めることができました。きっと母も安心して父に会いに行けたと思います。
コロナ禍の影響で親族だけの葬儀でしたが、小さな孫たちも一緒に参加することができました。お式を担当してくれた石田さんは、まだお若いのに心配りのできる方で、司会進行する声のトーンも抜群。石田さんのおかげで心の和む葬儀となりました。料理はホール内で手作りしているそうで、温かい料理を温かいまま提供してくれ、とても美味しくいただくことができました。母の好物だったとんかつもご用意いただき、スタッフの方がお料理とともに霊前へ供えてくださったことにとても感動しました。
ご葬儀が終わった後も、精算を担当してくれた岡田さんがお焚き上げやお仏壇、位牌など様々な相談にのってくださり、ようやく「ホッ」とすることができました。
あたたかい葬儀を叶えてくれたサン・ライフのスタッフの皆さんには感謝の言葉しかありません。本当にありがとうございました。