中・高の化学の教員だった夫とは職場で出会い、同じ学年を担当したのがきっかけで結婚しました。生徒の疑問や発想を大切にする夫はたくさんの生徒から慕われていましたが、子育てにはかなり厳しい面がありました。それでも、夏休みになると毎年家族で八ヶ岳や海に行き、家族で過ごす時間を大切にしていました。15年程前に定年退職してからは、薬科大学の学生達の相談役として、中・高での経験を生かした指導や悩み相談に応じるなど、薬剤師を目指す学生たちに寄り添いました。その後は、被爆者の会の活動に参加したり、登山の会にも所属するなどアクティブに過ごしてきました。晩年はフルートも始めて、お風呂場でよく練習していました。孫達の保育園の送り迎えも引き受けて、忙しく毎日を過ごしてきた夫ですが、体調を崩し病院を受診したところガンが見つかり、自宅での闘病を経て入院。74歳で人生に幕を下しました。
悩みを解消してくれたスタッフの提案
脳梗塞で入院してからは、いざという時のことを考えなくてはと思いながらも、なかなか行動に移せずにいました。それが偶然、夫の部屋の看護師さんが娘の同級生だったとわかり、葬儀社について相談すると、以前親族の葬儀をサン・ライフで行った際の印象が大変良かったと教えて下さり、そのことが頭に残っていたので、夫が息を引き取ったとき、サン・ライフに連絡を入れました。夜だったにも関わらずスタッフの方がすぐに来てくださいました。
長年教員を務めてきたこともあり、学校関係者や教え子など、どのくらいの方にお参りに来ていただけるか予想できず、そのことが不安でしたが、スタッフの料所さんには限られた時間の中でこちらの思いや希望を共有していただき、式場の使い方や会葬者の流れなど細かいところまでご提案いただきました。おかげさまで、当日は多くの方がお別れに来て下さいましたがスムーズな動線となり、飾っていただいた思い出の写真の前で会葬者が足を止め、まるで同窓会のように和やかに夫を偲んでいただくことができました。
また、人の流れを確保するために、ご焼香の後に会葬の方々に夫の顔を見ていただくことが難しい配置になっていたのを、何とか出来ないものか相談したところ、式の直前にご住職のご理解をいただいたうえで棺やご焼香台の配置を大胆に変え、動線をつくり、私たちの願いを叶えてくださいました。皆さまと最後に顔を合わせることができて、夫もどんなに嬉しかったことでしょう。
ホットプレートで焼き立てのお肉を夫へ
打ち合わせの中で夫の好物を聞かれた時に何気なく「焼肉かな。コーヒーも好きだね。」と娘たちと答えたことを覚えていてくださったのですね。式場で待っている間に、石崎さんはじめスタッフの方がホットプレートとお肉を持ってきて下さり、私たち家族がお肉を焼いて、炊き立てのごはんとコーヒーも一緒に夫に供えることができました。まさかこのような準備までしていただけるとは…。初めての経験に、驚きとともに、スタッフの皆さまのお心遣いに心が温まるのを感じました。
湿っぽくなりがちな葬儀ですが、夫の見送りはサン・ライフのスタッフの皆さまのおかげでとても温かいものとなり、家族も皆満足しています。