妻はとてもしっかり者で、いつも私をリードしてくれていました。職場の先輩後輩として出会い、交際をスタート。クライミングを趣味にしていた私は、綺麗な山々を見せてあげたいと思い、初めてのデートにいつも登っていた山の景色が一望できる場所へ誘ったことがとても心に残っています。
結婚後は交代でドライブをしながらキャンプをして全国を旅行。時には秘湯巡りなど余暇を楽しみながら幸せな暮らしを続けていました。50歳を過ぎてからは、私が海外出張で度々訪れた中国や香港に旅行したことも懐かしい思い出です。
仕事にも一生懸命で、これから先のことを考えてケアマネージャーの資格を取得し、長年介護の仕事に携わってきました。特に大病を患ったことは無かったのですが、急に体調を崩して手術。一旦は回復したものの再発して体力も衰え、72歳で亡くなりました。
体験クルーズでつかめたイメージ
生前、妻は生まれ育った茅ヶ崎の海への散骨を強く希望していました。妻を見送ったあと、散骨について調べる中、地域情報紙に掲載されていたサン・ライフの自然葬(散骨)体験者の声を紹介する記事が目に留まりました。その中で事前に海の散骨を知ることができる「体験クルーズ」が開催されていると知り、弟と一緒に参加。散骨について漠然とした知識はあったものの、実際に乗船して散骨を体験することで具体的なイメージを持つことができ、安心して妻の散骨をお願いしました。
散骨は故人の想いを叶える一つの形
青空に恵まれた散骨当日は、サン・ライフが所有するクルーザーを貸切にして、親族や妻と私の友人を含む12名が乗船。茅ヶ崎のシンボルである烏帽子岩の近くの海に自分の骨を還して欲しいという妻の願いがあり、希望の場所に船を向けてくれました。調べていた他社では散骨場所の指定は出来なかったので、とても嬉しかったです。
散骨地点につくと、澄んだ青色の海は鏡のようになめらかな凪になり、とてもコンディションに恵まれました。海に還りやすいよう粉末状になった遺骨が、きれいに海の中に広がっていく様子を見て感動しました。
担当の伊藤さんは体験クルーズの時から色々と教えていただきました。当日もしっかりと私たちをリードしてくれたおかげで、とてもスムーズに進めることができました。参加した親族や友人からも「私もこうして欲しい」という声があがり、散骨という供養の一つの在り方を実感しました。
サン・ライフのおかげで、生前の妻の強い想いを叶えてあげることができたと、感慨深く思っています。