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火葬にかかる時間はどれくらい?火葬の流れや火葬場の仕組みも分かりやすく解説

火葬にかかる時間はどれくらい?火葬の流れや火葬場の仕組みも分かりやすく解説
火葬にかかる時間はどれくらい?火葬の流れや火葬場の仕組みも分かりやすく解説
作成日:2025/07/29 最終更新日:2025/07/29

火葬にかかる時間や流れがよく分からず、困っている方もいるのではないでしょうか。火葬は故人との最後のお別れとなる大切な儀式です。およその時間や流れを把握することで、落ち着いて行動できるようになるでしょう。

この記事では火葬そのものの所要時間から、収骨までにかかる時間や待機中の過ごし方、マナーまで、喪主や遺族の立場で知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。最後まで読むことで、当日になって慌てず過ごせるようになるでしょう。

火葬にかかる時間の目安

火葬の時間は体の大きさや火葬炉の種類などさまざまな要素で変更するため、一概にどれだけの時間がかかるかはいえません。とはいえ、ある程度は一定しています。ここでは、おおまかな所要時間の目安をご紹介します。

火葬にかかる所要時間は1時間前後

火葬は点火してから遺骨が十分に冷却されて収骨できるようになるまでを一連の流れとし、一般的に40分から1時間半程度かかります。時間の長さに幅があるのは、以下のような要素に左右されるためです。

  • 年齢や体格:身長や体重が大きいほど時間がかかる
  • 副葬品の有無や種類:燃えにくい物を棺に納めていると時間が延びることがある
  • 火葬炉の種類:火葬炉の種類によってかかる時間が異なる

火葬が終わった後は遺族が収骨室に入り、お骨上げと呼ばれる儀式を行います。

家族や親族が火葬場に到着して手続きして火葬を行い、収骨を終えるまでには、2~3時間かかるでしょう。準備や順番待ちが長引くこともあるため、余裕のあるスケジュールを立てることが大切です。

火葬の時間は火葬炉によって異なる

国内の火葬場で採用されている火葬炉は、台車式・ロストル式のいずれかです。ほとんどが台車式ですが、一部でロストル式が採用されています。

以下は、それぞれの主な特徴をまとめた表です。

台車式 ロストル式
仕組み 台車に棺を乗せて火葬する 格子状の置き台に棺を乗せて火葬する
火葬後の遺骨の状態 遺骨がそのままの形で残りやすい 遺骨は格子から下の骨受け皿へと落ちる
燃焼にかかるおよその時間 60~70分 40~60分

台車式は、耐火レンガ製の台車に棺を乗せて火葬する方式で、横と上から火が当たります。炉内の空気の流れが少ないため、遺骨がきれいに残りやすいのが特徴です。

ロストル式は格子状の台の上に棺を置き、炉床から浮いた状態で火葬されます。棺の底面に直接火が届く構造で燃焼効率が高く、火葬時間も比較的短くなります。

火葬の当日の流れ

火葬は葬儀後に棺を車に乗せて火葬場に移動し、火葬が終わったらお骨上げをする流れです。ここでは4つのステップに分けて流れをご紹介します。当日になって慌てないように、大まかな流れやるべきことを把握しておきましょう。

1. 火葬場へ移動

葬儀が終わったら以下のような流れで火葬場へ移動します。

  1. 出棺
  2. 喪主の挨拶
  3. 喪主・遺族が霊柩車と後続の車に分かれて乗車
  4. 火葬場への移動

棺を霊柩車に乗せた後は、喪主または遺族代表がその場に残った参列者へお礼の挨拶を行い、ここでいったん解散となります。その後、火葬場へと移動します。

霊柩車には通常、喪主が同乗しますが、地域の風習や状況によっては僧侶や遺影を持つ遺族代表が乗る場合もあるでしょう。その他の遺族は、自家用車やタクシーに分乗して霊柩車の後に続くのが一般的です。誰が火葬場へ同行するか、どのような移動手段を使うかは、事前に決めておくと当日スムーズです。

また最近では複数の車を連ねる負担を減らすため、マイクロバスを手配することも増えています。火葬場までの移動時間は斎場からの距離によって異なりますが、一般的には30分〜1時間程度の場所が選ばれることが多いです。移動の負担を減らすために、火葬場に併設された葬儀場を選ぶケースも見られます。

2. 火葬の前の儀式(納めの式)

火葬場に着いたら、火葬するまでにすることは以下の2点です。

  • 火葬の手続き(火葬許可証の提出)
  • 納めの式

まず受付で火葬許可証を提出します。分骨の予定があるなら、このときに申請すれば必要な枚数分の分骨証明書を発行してもらえます。窓口での手続きは葬儀社が代行することが多いので、分骨する予定が決まっているときは先に伝えておきましょう。

火葬が終わると火葬許可証に火葬済証明印が押され、納骨の際に必要な埋葬許可証として使用できます。

次に納めの式です。納めの式は最後のお別れの儀式で、以下の流れで行います。

  1. 火葬炉の前に棺を安置し位牌と遺影を設置する
  2. 僧侶がいる場合は読経してもらう
  3. 喪主・遺族・親族・友人の順にお焼香する
  4. 棺の小窓を開けてお別れする(事前確認が必要)
  5. 火葬炉へと見送る

また火葬場の決まりや宗派によっては、納めの式そのものを省くことがあります。事前に葬儀社の担当者に確認しておくと良いでしょう。

3. 火葬開始

納めの式が終わったら棺を火葬炉に納め、火葬を始めます。棺は自動で搬送される場合もあれば手動で入れることもあり、火葬場によってさまざまです。炉内に棺を安置したら厳重に閉め、操作室にいる火葬炉の職員が点火ボタンを押します。

地域によっては、喪主がボタンを押すことも可能なケースがありますが、喪主が心情的に辛ければ、他の遺族やスタッフに依頼しても問題はありません。

また火葬場によっては、火葬炉の鍵を遺族に預ける場合があります。受け取った方は紛失しないよう注意し、火葬が終わったらかならず職員に返却しましょう。

火葬が終わるまでには、1時間半ほどかかることもあるため、職員の指示に従って待合室や控室に移動します。待合室は、他家の遺族と共同で使用するケースもありますが、周囲に配慮して静かに待機するのがマナーです。

4. お骨上げ

火葬が終わったら、お骨上げ(収骨)の儀式を行います。お骨上げとは、火葬後に残ったご遺骨を集めて骨壺に納めることです。

手順の一例を以下にご紹介します。

  1. 火葬が完了した連絡が入る
  2. 遺族たちが遺骨収集室に入る
  3. 遺骨を囲み、喪主が遺骨の頭部側に来るように立つ
  4. 故人と縁の深かった順に二人一組になって箸を使い、足の骨から順番に拾い骨壺に納めていく
  5. 喪主が喉仏の部分を納めて終わる

なお全ての骨を納める全収骨の場合もあれば、一部を集める部分収骨の場合もあります。

また収骨は喪主→遺族→親族→個人の友人と縁の深い順に行うことが一般的ですが、地方によって異なることがあります。基本的に火葬場の職員から指示があるので、指示に従いましょう。心情的に辛くてできない方は、無理に参加しなくても問題はありません。

収骨が終わったら職員が骨壺の蓋を閉め、白木の箱に入れて遺族に手渡します。埋葬許可証も同封されるため、なくさないように注意してください。

火葬中の待ち時間の過ごし方

火葬中にどのように過ごすかは、火葬場の設備や規則によって異なります。ここでは基本的な過ごし方を解説します。喪主の方は家族や葬儀社と十分に相談し、事前に必要な準備や手配を済ませておきましょう。

待機中の過ごし方

控室での飲食が許可されている場合は、あらかじめお菓子やペットボトル飲料、出前の弁当などを用意します。また施設によっては参列者向けの食事スペースが併設されていることもあり、控室が混雑しているときやゆっくり食事を取りたいときには便利です。

飲食が禁止されている火葬場では、近隣の飲食店へ移動したり葬儀場に一度戻って食事を取ったりするなどの対応が必要になるかもしれません。

控室で過ごす間は、親族や友人と故人の思い出を語り合う時間にもなり、気持ちの整理や心を落ち着かせる助けになります。なお施設側からお茶や茶菓子が用意されていることもあるため、心づかいのある空間で静かに待ち時間を過ごせるでしょう。

精進落としの準備

精進落としはもともと、遺族が四十九日の間は精進落料理を食べ、忌明けに通常の食事に戻す儀式として行われていました。しかし現在では、初七日法要の後に行うのが一般的となり、最近では火葬中に実施するケースも増えています。

火葬中に精進落としを行う場合は、火葬場で飲食が可能かどうかを事前に確認しておくことが大切です。飲食が禁止されている場合には、近隣のレストランや葬儀会場に移動して行うのが一般的です。

どの場所で精進落としを行うにしても、参列者全員分の仕出し弁当や出前料理など、予約・手配をしておく必要があります。料理の内容としては和食や懐石、寿司などが選ばれますが、鯛や海老などお祝いの印象が強い食材は避けるのが無難です。そのため料理を注文する際には「精進落としで利用します」という旨を業者に伝えておくと安心です。

精進落としに関して詳しく知りたい方は、以下の情報も参考にしてください。

>>精進落としとは?出す料理や意味・マナーを解説!当日の流れや挨拶も

火葬に関するマナーと注意点

火葬にはルールやマナーがあり、知らずに失礼な行動をしてしまうことがあります。安心して当日を迎えるためにも、あらかじめ基本的な作法を理解しておくことが大切です。

なお火葬に関する習慣やしきたりは地域によって異なることもあります。ここでは広く知られている代表的なマナーをご紹介します。

副葬品として入れてはいけない物

火葬する際、棺には副葬品を入れることがよくあります。副葬品とは故人の旅立ちに手向ける品々のことです。花や思い出の品、故人にとって大切な物を入れるのが一般的ですが、何でも良いというわけではありません。

例えば以下のような物は避ける必要があります。

避けるべき副葬品 理由
金属製品(アクセサリー、眼鏡、腕時計・茶碗、湯飲みなど) 燃え残りが発生し、収骨時に混ざる恐れがあるため
ガラス製品・陶器類
(瓶、フォトフレームなど)
火葬時に割れて炉が破損する恐れがあるため
プラスチック製品や燃えにくい布類など 有毒ガスや黒煙が発生する恐れがあるため
電子機器
(スマートフォン、タブレットなど)
火葬炉内で爆発する危険性があるため

副葬品として入れるのは、お花や手紙、故人の写真などが一般的です。副葬品の内容が不安な場合は、葬儀場の担当者に確認すると良いでしょう。

火葬場での服装とマナー

火葬場に行くときに適切な服装は喪服です。葬儀が終わったら喪服のまま火葬場に向かい、着替える必要はありません。

親族・一般参列者の服装は以下のように異なります。

親族 参列者
男性 女性 男性 女性
和装 五つ紋の紋付羽織袴 五つ紋の黒無地の着物
洋装 モーニングコート 黒無地のワンピース・アンサンブル ブラックスーツ 黒無地のワンピース・アンサンブル

親族は喪服の中でも格の高い正喪服を、参列者は準喪服を着用しますが、近年は親族も準喪服を着用することが多くなってきました。

洋装の場合、生地は黒無地で光沢のないタイプを選びます。スーツの下に着るワイシャツは白い無地で、ネクタイや靴・靴下は黒にするのが一般的です。結婚指輪以外のアクセサリーは避けるのが無難ですが、パールのネックレスやイヤリングは問題ないとされています。

喪服に関して以下の記事でも詳しく解説しているので、自信がない方はぜひ参考にしてください。

>>お葬式にふさわしい服装とは?持ち物や身だしなみのマナーを解説

火葬するタイミングは24時間経過した後

火葬は、法律により亡くなってから24時間以上経過してからでなければ行えません。これは「墓地、埋葬等に関する法律」第3条で定められています。

一般的には、亡くなった翌日に通夜、その翌日に葬儀を行うため、自然と24時間以上経過した後に火葬を行う流れになります。ただし通夜や葬儀を省略する「直葬」を選ぶ場合であっても、24時間を待たずに火葬することは認められていません。

例外として感染症など特別な事情がある場合に限り、行政の許可を得て24時間以内に火葬が行われることもありますが、こうしたケースは非常にまれです。

なお火葬場の混雑や僧侶・参列者の都合によって、火葬が数日後になる場合もあります。その間はご遺体の状態を保つためにドライアイスで保冷したり、安置場所の空調管理を行ったりすることが必要です。

※参考:厚生労働省.「墓地、埋葬等に関する法律」(昭和23年5月31日法律第48号). https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei15/ ,(1948-05-31).

火葬に関するよくある質問

ここでは火葬に関してよくある質問をまとめました。疑問に思っていることがある方は、ぜひ参考にしてください。

火葬許可証はどこで取得するの?

ご遺体を火葬するために必要な火葬許可証は、火葬許可申請書を市役所窓口で提出することで取得できます。以下に提出先や期限などをまとめました。

入手方法 ・市役所の窓口

・市役所の公式サイトからダウンロード

提出先 以下のいずれかにある市役所
・故人が亡くなった地域

・故人の本籍地

・申請書を提出する人の住所登録がある地域

提出期限 死亡した日から7日以内

火葬許可証の申請手順は以下の通りです。

  1. 医師から死亡診断書を受け取る
  2. 死亡診断書とセットになっている死亡届に必要事項を記載する
  3. 火葬許可申請書を入手し、必要事項を記入する
  4. 死亡届と火葬許可申請書を窓口に提出

受理されたら、その場で火葬許可証が発行されます。

火葬の予約は可能ですか?

火葬場を予約することは可能ですが、通常は葬儀社が行います。個別で予約できる火葬場もあるものの、あまり多くはありません。

また火葬場では一日の稼働件数が限られており、希望日時に予約が取れないこともあります。特に大都市では火葬場が混雑する傾向にあるので、場合によっては1週間以上待つケースもあります。

比較的料金が手頃な公営火葬場は混雑しやすいことから、長く待つのが辛い場合は民営の火葬場を探すと良いでしょう。公営に比べて比較的予約が取りやすい傾向にあります。

火葬が行われる時間帯は?

火葬は一般的に午前中に行われることが多く、葬儀・告別式は10時頃から始まるのが一般的です。その流れで火葬場に到着するのは11時前後となり、特に午前11時〜正午の時間帯は混雑しやすくなります。

午後3時以降に火葬を始めた場合、収骨の時間が夕方にずれ込み、遺族や参列者にとって心身の負担が大きくなることがあります。さらに火葬場と葬儀場が近接している場合、夕方以降はお通夜の参列者が増え、控室の利用が制限されるかもしれません。

こうした事情からも、火葬はできるだけ午前中に行うのが一般的な習わしとなっています。

火葬場に行ってはいけない人はいる?

火葬場に入ってはいけない方はいません。火葬には故人と関係の深い親族まで立ち会うことが一般的ですが、交流が深かった友人などが立ち会っても問題はありません。

ただし以下のような方は入ってはいけないという考え方があります。

  • 故人の親族以外
  • 妊婦
  • 高齢者
  • 子を亡くした親

妊婦や高齢者、子を亡くした親などは、体調や気持ち気遣う配慮、あるいは迷信から行ってはいけないとされました。現在でも妊婦の方や高齢者の方は、体調をよく考慮して火葬場に行くかどうか決めることが大切です。

火葬時間は体型によって変わる?

火葬にかかる時間は、故人の体型によって変わります。以下はおよその時間です。

  • 大人:1時間~1時間30分
  • 子ども:約40分
  • 赤ちゃん:約20~30分

また火葬炉の種類や副葬品の種類・量によっても火葬時間は変化します。火葬炉の性能が高ければ、上記より短い時間で終わることもあるでしょう。

まとめ

火葬は一般的に40分から1時間半程度かかります。所要時間は故人の体格や火葬炉の種類によって前後することがあります。火葬後には遺骨が冷めるまでの待機時間が必要となり、収骨まで含めると全体で2〜3時間程度を見ておくと良いです。

ただし当日のスケジュールをスムーズに進めるためには、事前の準備や段取りが大切です。火葬の流れや時間配分に不安がある方は、葬儀全体をサポートしてくれる信頼できる葬儀社に相談することで、安心してお別れの時間を迎えられます。

株式会社サン・ライフでは、経験豊富な葬祭ディレクターが、火葬を含む一連の流れを丁寧にご案内しながら、ご家族の立場に寄り添った葬儀サポートを行っています。安心してご相談いただける体制を整えておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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