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粗供養とは? 香典返しとの違い、金額相場や品物、のしの書き方を解説

粗供養とは? 香典返しとの違い、金額相場や品物、のしの書き方を解説
粗供養とは? 香典返しとの違い、金額相場や品物、のしの書き方を解説
作成日:2025/08/27 最終更新日:2025/08/27

葬儀や法要の準備を進める中で「粗供養(そくよう)」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。特に「香典返し」とどう違うのか、誰に何を渡せば良いのかなど、分かりにくい点も多いかもしれません。

本記事では、粗供養の基本的な意味から、よく混同される香典返しとの明確な違い、金額相場、品物選びのポイント、のしの書き方まで、網羅的に解説します。

粗供養とは?

粗供養とは、葬儀や法要において、参列して供養してくださった方々や、香典、お供え物などをくださった方々に対し、感謝の気持ちを込めて贈るお礼の品のことです。

粗供養は主に関西や西日本で用いられる言葉であり、東日本では「志(こころざし)」という言葉が使われることが一般的です。葬儀や法要当日に手渡しする引き出物を指す場合が多く、地域によっては「祖供養」と表記することもあります。故人をしのび、足を運んでくださった方への感謝を示す大切な風習といえるでしょう。

粗供養の意味

粗供養には、大きく分けて2つの意味合いがあります。一つは、葬儀や法要に参列してくれたことへのお礼である「会葬御礼」としての意味です。もう一つは、香典をいただいたことへのお礼である「香典返し」としての意味です。この2つの意味を併せ持つのが粗供養の特徴ですが、地域や状況によってどちらか一方の意味合いで使われることもあります。

粗供養を贈る人

粗供養品は、故人を供養してくださった方へのお礼であるため、原則として施主(喪主)から贈るのが一般的です。施主が感謝の気持ちを込めて、参列者一人ひとりにお渡しするものです。

ただし、仏事に関する風習は地域によって大きく異なります。関西の一部地域などでは、法要の参列者がそれぞれ粗供養品を持ち寄ったり、施主以外の親族も粗供養を用意して参列者に渡したりする習慣が見られる場合もあります。慣れないうちは、どのように対応すべきか迷うこともあるでしょう。そのため、事前に地元の親族や葬儀社の担当者に確認しておくと、安心して準備を進められます。

粗供養を渡すタイミング

粗供養を渡すタイミングは、その意味合いによって異なります。

「会葬御礼」としての意味合いで粗供養を贈る場合は、葬儀や法要の当日に、参列者が帰る際に手渡しするのが一般的です。もし当日に直接渡せなかった方には、後日改めてお礼の言葉とともに郵送などで手配します。

一方、香典返しとしての意味合いを持つ場合は、法要の当日に手渡しする方法の他に、四十九日の忌明けなど、法要が終わってから1カ月以内を目安に参列者の自宅へ郵送する方法があります。

粗供養と他の返礼品との違い

葬儀や法要では、粗供養以外にも参列者へ贈る品物があります。特に「香典返し」や「満中陰志(まんちゅういんし)」は粗供養と混同されやすいため、それぞれの違いを正しく理解しておくことが大切です。ここでは、各返礼品との違いについて詳しく解説します。

香典返しとの違い

香典返しとは、通夜や葬儀でいただいた香典に対するお返しの品物です。本来は、四十九日の忌明けを迎えた報告を兼ねて贈るのが基本的なマナーとされています。ただし、最近では葬儀当日にお返しをする「即日返し(即返し)」も増えています。

粗供養が葬儀や法要の参列者全員に同じ品物を渡す「会葬御礼」の意味合いが強いのに対し、香典返しは香典をいただいた方への感謝のしるしです。そのため、いただいた香典金額の3分の1から半額程度の品物をお返しするのが一般的です。

満中陰志との違い

満中陰志(まんちゅういんし)とは、主に関西や西日本で使われる言葉です。「中陰(ちゅういん)が満ちる」、つまり仏教でいう四十九日の期間(中陰)が無事に満了し、忌明けしたことを意味します。

満中陰志は、忌明け後に贈る香典返しとほぼ同じ意味で使われ、その際の品物の表書き(のし紙)に記載される言葉です。当日にお渡しする粗供養とは、贈るタイミングも意味合いも異なるものと覚えておきましょう。

粗供養の金額相場

粗供養の金額相場は、会葬御礼として渡すか、香典返しとして渡すかによって異なります。

葬儀当日に参列へのお礼として渡す会葬御礼品の場合、相場は500〜1,500円程度が一般的です。参列者全員にお渡しするため、高額になり過ぎない品物が選ばれる傾向にあります。

香典返しとしての意味合いで粗供養を贈る場合は、いただいた香典の3分の1から半額程度(半返し)が目安です。一般的な香典の相場は5,000〜10,000円のため、粗供養品としては2,500〜5,000円程度の品物を用意すると良いでしょう。

なお、葬儀当日に一律の粗供養品をお渡しし、高額の香典をいただいた方には、後日改めて金額に見合った品物を郵送で贈るケースもあります。その場合は、いただいた金額に応じて品物を選びましょう。

粗供養におすすめの品物

粗供養の品物を選ぶ際は「不祝儀を後に残さない」という考えから、食べたり使ったりするとなくなる「消えもの」を選ぶのが基本です。ここでは、粗供養におすすめの品物を具体的にご紹介します。

食品

粗供養の品物として、のりやお菓子の詰め合わせ、お茶、コーヒー、調味料といった食品がよく選ばれます。食品を贈る際は、受け取った方がすぐに消費する必要がないよう、賞味期限が長く、常温で保存できるものを選ぶのがマナーです。また職場などで分けやすいよう、個包装されているお菓子なども喜ばれるでしょう。

日用品

「不幸を洗い流す」という意味合いから、洗剤や石鹸なども弔事の贈答品として定番です。また、いくつあっても困らないタオルやハンカチといった日用品もおすすめです。誰にでも使ってもらいやすいよう、実用性が高く、シンプルなデザインのものを選ぶと良いでしょう。受け取る方に気を遣わせない、ささやかな品物として適しています。

カタログギフト

受け取った方が自身のライフスタイルや好みに合わせて商品を選べるカタログギフトは、近年人気の高い選択肢です。相手の好みが分からない場合でも贈りやすく、失敗が少ないという利点があります。価格帯も幅広く用意されているため、いただいた香典の金額に応じたカタログを選びやすい点も魅力です。

ただし、3,000円未満のカタログギフトは選べる商品の選択肢が少なくなる場合があるため、贈る際は内容を確認しておくと良いでしょう。

粗供養の「のし(掛け紙)」の書き方

粗供養の品物には、のし(掛け紙)を掛けるのがマナーです。のしの書き方には地域性があるため、ポイントを押さえておきましょう。

表書き

のしの上段(表書き)は、関東では「志」と書くのが一般的です。一方で、関西では「粗供養」と書くことが多くなります。

なお、四十九日の忌明けに贈る香典返しの場合は、東日本では「志」や「忌明志(きめいし)」、西日本では「満中陰志」と記載するのが一般的です。渡す品物の意味合いに合わせて使い分けましょう。

水引

水引は、「二度と繰り返さないでほしい」という想いが込められた「結び切り」を選びます。色は、関東では黒白が一般的ですが、関西や北陸などでは黄白の水引が使われることもあります。

名前

水引の下には、施主(喪主)の名字やフルネーム、または「〇〇家」と家名を記載します。

まとめ

粗供養は、葬儀や法要に参列してくださった方へ感謝の気持ちを伝える大切な返礼品です。地域によって慣習が異なる部分もありますが、相場や品物選び、のしの書き方といった基本的なマナーを意識し、感謝の言葉とともに手渡しましょう。

サン・ライフでは、こうした返礼品の準備はもちろん、地域ごとの細かな慣習に関するご相談にも専門スタッフが丁寧に対応します。葬儀や法要に関して分からないことや不安なことがあれば、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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