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自然葬 コラム お墓・散骨
作成日:2023/08/03 最終更新日:2024/04/08

散骨の費用相場はどれくらい?種類や注意点、業者の選び方を解説

近年では「墓じまい」という言葉を耳にする機会も増えてきましたが、墓地への埋葬ではなく遺骨を手元に残さず海や山に撒く「散骨」を検討する方が増えてきました。
今回は散骨にかかる費用の相場や、散骨のために必要な手続き、業者の選び方について解説いたします。

散骨の費用相場

散骨といっても様々な種類があります。ここでは散骨にかかる費用を種類別に解説いたします。

海洋散骨の費用相場

散骨と聞いて真っ先に想像するのは、船に乗って沖に出ていき散骨をする海洋散骨ではないでしょうか。
一口に海洋散骨と言っても、一家族で1隻の船を貸し切って行う「貸し切り型の海洋散骨」、複数の家族が乗り合いで散骨をする「合同散骨」の2つのプランがあり、それぞれでかかる費用が異なります。海洋散骨のプランの多くは船のチャーター料、スタッフ費用の他、散骨時に撒く生花や献酒の費用、散骨地点を記録した証明書の費用、写真撮影などが含まれており、大きなクルーザーを使用するプランでは飲食や軽食費用などが含まれることもあります。

貸し切り型散骨

【15万円~35万円】
貸し切り型とは、1隻の船を1家族で貸切って行う海洋散骨プランです。チャータープランや貸し切りプランなど様々な名称で呼ばれます。
船のチャーターにかかる費用やスタッフの費用、燃料費など1家族が負担しなくてはならないため、他のプランに比べ比較的金額が高めになります。
費用は少し割高になりますが、他の家族に気を遣うことなく散骨ができることや、業者によっては家族の要望に合わせて航行ルートを変えてもらえるなど、自由度が高い散骨ができるメリットもあります。スケジュールも比較的柔軟に対応してくれます。

合同散骨

【10万円~20万円】
合同散骨は1隻の船を複数の家族で利用するプランで、貸し切り型の海洋散骨に比べ費用が抑えられるのが特徴です。乗船人数の上限は貸し切り型散骨で使用する船と変わらない場合がほとんどなので、1家族につき乗船できる人数はおのずと少なくなります。例えば12名乗船できる船であれば、貸しきりであれば12名乗船できるところ、4家族合同の場合は1家族3名までしか乗船できなくなります。定員に達しない場合は出航しない業者もありますので、希望通りの日程でできないこともあります。

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山の散骨の費用相場

【10万円~20万円】
散骨は海洋散骨だけでなく、山に遺骨を撒く山の散骨もあり、登山や自然が好きだった方に選ばれています。船をチャーターする必要がないため、基本的に1家族だけで行います。
船のチャーター料や停泊料といった海洋散骨ではプラン金額に含まれる費用もかからないので、海洋散骨と比べると安価に散骨ができます。山の散骨の場合にも海洋散骨と同様、運営スタッフの費用や散骨地点を記録した散骨証明書、献花や献酒などの費用が内包されているケースが多いです。また、山の散骨は海の散骨以上に交通の不便な場所で行うことが多いため、送迎車両の手配に別途費用がかかることがあります。
土地所有者の許可が得にくいことや、水源近くには散骨しないようにするなど、注意点がいくつかあるため、節度をもって散骨を行っている業者でないと後々トラブルになる可能性があります。海に比べ気軽にできてしまう散骨だからこそ、業者選びが重要になります。

【 山の散骨関連コラム 】

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空の散骨の費用相場


【20万円~200万円】
空の散骨とはヘリコプターをチャーターし、上空から海に散骨する方法です。他にもバルーンに遺骨を搭載し成層圏まで飛ばして散骨するバルーン葬や、宇宙に向かうロケットに搭載し宇宙空間に送り届ける宇宙葬など、空にまつわる散骨にはいくつか種類があります。
ヘリコプターをチャーターし、上空から海に向かって散骨する空の散骨の相場は30万円~50万円程度です。ヘリコプターのチャーター料がかかるため船のチャーターよりも高額になりがちです。
空からの散骨ではなくバルーンに載せ空に向かって散骨するバルーン葬は約20万円前後と海や山の散骨と比べ相場的にはあまり差はありません。
人工衛星やロケットに搭載し宇宙空間まで運ぶ宇宙葬は、100万円~数百万円とかなり幅があります。宇宙に対して強い憧れや思い入れがある方や、故人が星になって見守ってほしいと考える家族が宇宙葬を選ばれますが、実施例はまだまだ少ない散骨方法です。
サン・ライフの空の散骨について知る

代行散骨の費用相場

【2万円~5万円】
家族が乗船せず散骨業者に散骨を代行してもらうプランです。家族が乗船しないため、プラン内容も必要最小限のシンプルな内容になっており、金額は5万円以内で収まるケースがほとんどです。直接現地に行かなくても、遺骨を郵送すれば散骨まですべて実施してくれる業者もあり、家族の負担が少ないため近年は代行散骨が増えています。ただし、家族の目が届かないところで行われるため、きちんと散骨が履行されているか確認することができないデメリットがあります。また、効率を重視する業者だと、ある程度ご遺骨の数が揃わないと散骨を実施しないため、遺骨を預けてから数か月散骨されないまま放置されることもあります。見えないところで行われる代行散骨こそ、信頼できる業者に依頼するべきでしょう。
サン・ライフの代行散骨について知る

個人で散骨する場合の費用相場

【0円~5万円】
散骨自体は実は誰でも行うことができるので、業者に依頼せず個人で行うことも不可能ではありません。散骨自体が節度をもって行われることを前提に黙認されている行為ですので、故人で散骨を行う際にはマナーを守って行うことができるかがポイントになります。
散骨を行う場合のマナーとしては下記になります。
・遺骨だとわからないよう、パウダー化すること
・海水浴場や観光地、漁業区域など風評被害が起こらない場所を選ぶこと
・喪服を着ない、骨壺で持ち運ばない、など周辺の住民に配慮すること
・環境に配慮した副葬品を選ぶこと
海で行う場合には、一般客も利用する海水浴場では散骨はできませんので、沖合まで船を出す必要があります。港を利用する漁業関係者や釣り人の視線も気にしなければなりません。山の場合も同様で、どこにでも散骨していいわけではなく、土地所有者の許可や周辺住民への配慮が必須となります。個人でも散骨はできるものの、マナーを守ることを考えると慣れている散骨業者に任せる方がトラブルが少なく安心です。

散骨のための手続き

散骨を行うために、しなければならない手続きとはどういったものがあるのでしょうか。ここでは散骨を実施する前に行うべき手続きと、それにかかる費用について解説いたします。

粉骨を行う

散骨を行うために必ず行わなくてはいけないこととして「粉骨」があります。粉骨とは、遺骨を原型が分からないよう、細かくパウダー状に粉砕することです。目安として2mm以下の粒子になるようにすることが求められます。粉骨せずに遺骨を散骨してしまうと遺骨遺棄罪に問われる可能性があるため必ず行わなくてはなりません。
粉骨は散骨プランに含まれているケースもありますが、一般的には粉骨と散骨は別料金となっており、粉骨のみは1万円~3万円程度が相場となっています。
粉骨は費用をかけずにすり鉢や乳鉢を使って個人で行うことも可能ですが、パウダー状にするまでにかなり労力がかかることや、心情的に家族の遺骨を砕く行為に後ろめたさを感じる方も多く、個人で粉骨を行うケースは少ないです。
また、埋葬された遺骨を取り出して粉骨する場合は、遺骨の洗浄や乾燥を行ってから粉骨を行う必要があること、遺骨には六価クロムという発がん性物質が含まれていることがあり、安全面からも専門の業者に依頼することをお勧めします。

散骨の注意点

散骨を行うためには、守らなくてはならないマナーやルールがあります。ここでは散骨を行う際に気を付けなければならない注意点について解説いたします。

散骨を行う際の服装

散骨は海や山など散骨以外の用途でその場所を利用する方々や、近隣住民に配慮して行う必要がありますので、葬儀や法事のように喪服を着て行うことは、日常生活を送る方にとってあまり気分がいいものではないため、避けるべきとされています。
海の散骨の場合はデッキが滑りやすくなっている可能性があるため、スニーカーなどが適しています。山の散骨も同様で、散骨地点まで山道を歩く場合が多いため、ヒールなどの靴は避け、運動靴など動きやすい服装で参列しましょう。

適切な場所で行う

散骨自体は「葬送の目的として、相当の節度を持って行う限り、遺骨遺棄罪にはあたらない」とされているものの、どこに遺骨を散骨してもいいかというとそうではありません。厚生労働省の発表した「散骨に関するガイドライン(散骨事業者向け)」には、海岸から一定距離離れた場所で行うこと、地域時住民や土地所有者の利益を害することがないようにすることが、公表されています。
海洋散骨であれば、船で沖合まで行き行うことが条件になります。山など地上で行う場合には、なるべく人目につかいところや土地所有者に理解を得て行うこと、水源の近くに散骨しないこともマナーとして押さえておかなければなりません。自身が所有している土地であれば、人目に触れず水煙の近くでなければ散骨することは可能です。

自然に還らないものは撒かない


散骨の際には遺骨とともに、献花や献酒を行うことが一般的ですが、個人の好物を一緒に撒くこともあります。これを副葬品と言いますが、自然に還らないものや環境に悪影響を及ぼす可能性があるものは撒いてはいけません。
例えばお菓子がお好きだった方にお菓子を供える場合には、包装紙やビニールは外し、中身だけを撒くようにします。献花も造花は使わず生花のみにします。リース型の献花など用意することもありますが、針金などを使用しているリースは海や山に残してはいけません。花束であってもゴムやラッピングは外す必要がありますので注意しましょう。

散骨業者選びのポイント

散骨業者には様々なプランがあり、散骨にかかる費用もまちまちですが、前述のとおりしっかりと散骨マナーを守って誠実な運営をしているかどうかが業者選びの大切なポイントになります。ここでは散骨業者選びのポイントについて解説いたします。

内航不定期航路事業の届出をしているかどうか

内航不定期航路事業とは、定期航路事業以外の船舶運航事業で、かつ旅客不定期航路事業を除いたものをいいます。散骨のように運行ダイヤが定まっていない不定期運航で旅客を乗せて運航する事業を行う事業者は届け出をしなければなりません。内航不定期航路事業の届出を行わず、海洋散骨を行う悪質な散骨業者が問題になったこともあり、散骨事業者を選ぶ際の基準にすることをお勧めします。

散骨証明書を発行してくれるかどうか

散骨を行った場所の目印として、散骨地点の緯度経度や散骨した日を記録した「散骨証明書」を発行してくれる業者が多いですが、特に代行散骨や委託散骨を行う業者はの中には、家族が乗船しないことから散骨証明書を発行しない業者もいます。どこで散骨されたかが分からないと手を合わせる方向もわかりませんので、事前に散骨証明書の発行をしてくれるかどうか確認をしましょう。

料金の内訳を確認する

散骨を行う業者の多くは、ホームページでプランの内容や金額を公開しておりますので、直接問い合わせしなくてもプラン内容を知ることができます。同じ海洋散骨のプランでもプランに含まれるサービスを比べると、片方についているものがもう一方の業者ではオプション扱いになっていたりすることがありますので、プランの価格だけでなく内訳も確認しましょう。
特にプラン内に「粉骨費用」が含まれるか否か、土日祝日の割増料金やキャンセル料などがかからないかどうか、については業者により様々ですので注意して比較しましょう。
また、海洋散骨の場合、港に現地集合なのか集合場所から港まで送迎のサービスがあるのかによって、交通費やタクシー代の差が発生することもありますので、送迎サービスの有無についても確認すると良いでしょう。

複数の業者を比較する

散骨はマナーを守って行うことができれば個人でもできてしまうほど、参入ハードルが低いサービスであるからこそ、葬送儀礼に対する理解や知識、ホスピタリティに大きな差が出る事業でもあります。業者によっては観光客向けのクルージングサービスの合間に副業として散骨を行っている業者も存在します。散骨を葬送の儀式の一つとして、しっかりと行いたいという方は、セレモニーなど儀礼儀式に対する知識や実績がある業者かどうか、適切な料金で必要なものが含まれているか、問い合わせや事前見積もりにも誠実に対応してくれるかなど、複数業者を比較して決めましょう。

まとめ

散骨の相場は同じ散骨方法でも数万円から数十万円の開きがあり、家族の立ち合いの有無や散骨方法などによって価格もさまざまであることが分かりました。納得のできる散骨を行うためには、費用相場だけでなくその業者がしっかりと散骨を行うだけのマナーや配慮ができるか、必要な届け出をしているか、価格に対して必要なサービスが含まれているか、吟味することが大切です。特に、家族の目が届かない代行散骨こそ、誠実な対応をしてくれる業者を選ぶことが求められます。
葬祭業でなくても参入できてしまう事業だからこそ、供養に対して理解の深い信頼できる業者を選び、価格だけで踊らされることがないように複数業者を比較して、後悔のない散骨を行いましょう。


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