長年に渡って看護師を勤めてきた母は、本当にやさしい人でした。仕事を続けながら家事をしっかりとこなしつつ私を育て、家族のために一生懸命に尽くしてくれました。手先が器用で手芸が趣味だった母。私が小学生の頃には学校に持っていくカバンなどにかわいい刺繍をたくさんしてくれたことを覚えています。定年後はパッチワークで大きな作品をつくったり、テーブルマットや生活の中で使うものなどをいろいろ手作りしていました。
また、私が飼っていた犬や鳥も、仕事で忙しい時には母が代わりに世話をしてくれていました。先に亡くなった父が体調を崩した頃、飼っていた犬も具合が悪くなり、母が懸命に看病していたことをよく覚えています。悲しい事にどちらも旅立ってしまいましたが、父の葬儀から半年ほど経った頃に現在の愛犬を迎え、母と2人で大切にしてきました。
父が亡くなったあと、さらに腰の具合が悪くなった母は、入居していた施設で脳梗塞を発症し入院。その後も何度か肺炎を繰り返すうちに状態が悪化し、84歳で生涯を閉じました。
父の葬儀はサン・ライフでお世話になりましたので、母の時も迷わずお願いすることに。母は夜中に亡くなりましたが、連絡すると病院に迎えに来てくださり、自宅に安置していただきました。打ち合わせを担当していただいた佐々木さんはとても感じの良い女性で、悲しむ私の傍らにずっと寄り添いながら、これから行う葬儀に関して様々なことを詳しく教えてくださいました。
葬儀当日まで母には自宅でゆっくりと休んでほしいと思い、父の時にも依頼した母の体を美しく保つエンバーミングを依頼。闘病のため疲れた表情をしていたのですが、エンバーミング後は生前の柔らかい表情にもどり、ほっと安心しました。
式場は他のご家族に気兼ねなく使える一家族貸切のホールで、ちょうど良い広さでした。式を担当いただいた三浦さんは、初めて喪主という立場で悩んでいる私に「それでしたら、こうすると良いですよ」と私の考えを尊重しながら的確にアドバイスをしていただきました。また、湯灌や宗教儀礼などについてもしっかり教えていただき、とても心強く感じました。おかげで落ち着いた気持ちで葬儀に臨むことができました。式の当日、母との思い出の写真や大好きな愛犬の写真、母が入院中に飾っていた私の手作りのぬいぐるみなどを飾っていただきました。棺の周りには母が好きなピンク色を中心にたくさんの花々で飾られ、優しかった母に似合う柔らかな雰囲気になりました。また私が「母は和菓子とお茶が好きだった」と何気なく話したところ、施設スタッフの井上さんたちがわざわざ用意してくださり、一緒に棺の中へ入れてあげることができました。母もきっとびっくりしながら喜んでくれたと思います。会場で母が好きだった歌手の音楽をかけてくれる心遣いも、嬉しく感じました。
ちょっとした聞き取りでプロの方に書いて頂いたオリジナルの会葬礼状は、母の人柄がよく伝わる素晴らしい内容で、母のことを知る近所の方や私の職場の方から大変好評でした。葬儀を終えた後、精算を担当して頂いた草野さんも香典返しのことをはじめ、わからないことに対して親切に相談に乗っていただき本当に助かりました。
今回母の葬儀に関して、打ち合わせから式当日その後まで、担当していただいた佐々木さんや三浦さん、井上さん、草野さん、サン・ライフのスタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
