農家に生まれ、先祖代々の畑を大切に守ってきた父。毎日畑に通い愛情を込めて野菜を育て、「俺は作物と話ができる」と言うのが口癖でした。ボーリングではマイボールを持ち、夫婦で社交ダンスに通うなど、多趣味な一面を持っていました。中でもゴルフに対する思い入れは強く、海外の名門コースへ赴くほど。夜の飛行機で出発して、現地に着くなりプレーをし、終わると観光もせず帰国することもありました。また一番年下の娘を大変可愛がり、高校や大学へ通う娘を、駅まで毎日車で送り迎えをしていました。
肺に難病を抱えつつも元気に暮らしてきましたが、食事がとれなくなり具合が悪くなったため病院を受診したところ、すぐに入院。急激に体調が悪化して、入院から数日後に81歳で息を引き取りました。
式までの期間もエンバーミングで安心
以前祖母の葬儀でお世話になったサン・ライフの印象が大変良かったこともあり、父の葬儀も迷わず依頼。葬儀は短い期間で決めなければならないことが多いのですが、打ち合わせを担当していただいた中平さんのわかりやすい提案のお陰で、スムーズに話を進めることができました。亡くなったのが暑い季節だったことと、葬儀まで日数があいてしまう状況から、故人の身体を衛生的に保全するエンバーミングを依頼しました。食事がとれなかった父の顔は痩せてしまったのですが、エンバーミング後は生前と変わらぬ表情に戻り、家族の心も落ち着きました。
式を担当していただいた岩崎さんはベテランらしい落ち着いた方で、大変頼もしく感じました。式中の思いがけないアクシデントにも、岩崎さんが臨機応変に対応してくれました。
お陰で、何の問題もなく流れるように式を進めることができました。
父と家族の想い伝わる会葬礼状
私たち家族から聞き取った情報をもとに文面を作っていただいたオリジナルの会葬礼状は素晴らしい出来栄えで、会葬者から「これを読んで感動した」「故人が家族をどれほど大切に思っていたのかよく分かった」といった感想をたくさんいただきました。
料理も出来立てで温かく、見送りに来ていただいた方に美味しく食べてもらうことができました。他にも私たち家族の思い出の写真を素敵に飾っていただいたメモリアルコーナーの前では、父を偲んで思い出話を語り合うことができました。
組合の長を務めるなど、地域の中で交友関係が広かった父の見送りにはたくさんの方に来ていただきましたが、多くの方から「立派な葬儀だった」と言っていただけたのは、サン・ライフのスタッフの皆さんの行き届いた気遣いのお陰だったと感じています。