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火葬後は何をすれば良い? お葬式が終わった後の流れやお骨上げの方法を解説

火葬後は何をすれば良い? お葬式が終わった後の流れやお骨上げの方法を解説
火葬後は何をすれば良い? お葬式が終わった後の流れやお骨上げの方法を解説
作成日:2025/04/25 最終更新日:2025/04/30

親族などの葬儀に参列したことのない場合、火葬後はどのような手続きや儀式があるのかが分からない方もいるでしょう。事前に流れを把握しておくことで、いざというときに戸惑わずに対応できます。

この記事では、火葬後の一連の流れや火葬場から帰宅した後に喪主や遺族が行うべき手続きを詳しく解説します。また弔問客への対応方法や四十九日法要の進め方もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

火葬場に着いてから火葬までの流れ

一般的に火葬場へ参列するのは、故人の家族や親族など近しい関係にある人物です。ただし故人と深い関係性にあった友人・知人などは、遺族が了承すれば同行できます。

火葬場と葬儀会場が隣接している場合は、僧侶を先頭に参列者が歩いて移動します。離れた場所に火葬場がある場合は、霊柩車でご遺体を搬送するため、参列者はハイヤーやマイクロバスなどを利用して、移動するケースが多いです。

火葬場での準備

火葬場に到着したら、まず火葬場のスタッフに火葬許可証を提出します。葬儀や火葬の際、喪主や遺族が慌ただしく過ごす中で書類を忘れてしまうかもしれません。そのため事前に葬儀社に預けておくと安心です。

火葬許可証を紛失した場合、再発行は可能ですが、手続きに時間がかかり予定通りに火葬ができなくなる恐れがあります。大切な書類なので、取り扱いには十分注意してください。

火葬炉の前に移動したら、納めの式の準備として小机の上に位牌や遺影などを丁寧に飾り、故人を送る儀式の場が整います。

なお、万が一火葬証明書を紛失した場合の対処法は下記でご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

>>火葬証明書の再発行はどこでもらえる? 火葬許可証の違いについてもご紹介

故人との最後のお別れ(納めの式)

火葬炉の前では、故人との最後のお別れをする儀式として、納めの式が執り行われます。火葬炉の前に棺が安置されると、焼香台が準備され、参列者がそろってから納めの式が始まります。

納めの式で僧侶が火葬場に同行している場合、読経が行われることが一般的です。僧侶が読経している間に、喪主を筆頭に遺族、親族、友人・知人の順番で参列者全員がお焼香をします。お焼香の後、参列者は棺に向かって最後の別れのあいさつとして礼を行います。納めの式が終わると棺は火葬炉へと運ばれ、火が入れられるという流れです。

昔は喪主が点火スイッチを押していましたが、火葬場のスタッフが代わりに押してくれるケースが多いです。炉に火が付いて火葬が開始したら、僧侶はお帰りになるため丁寧にお見送りをしましょう。

控室で待機

火葬が開始された後は、スタッフから火葬完了の予定時間について案内があります。火葬にかかる時間は火葬場によって異なりますが、一般的には90分〜120分程度です。

待機時間中は火葬場でお茶やジュース、軽食などが振る舞われるため、参列者同士で故人を偲びながら、静かに時間を過ごしてください。

ただし火葬場の設備や状況によっては、遺族ごとに個室の控室が用意されないことがあります。その場合は、他の遺族と共用で控室を使用することになります。また控室が設けられていない火葬場では、葬儀場へ一度戻る、または駐車場で待機する必要があるかもしれません。事前に火葬場の設備を確認しておくと良いです。

火葬した後の流れ

火葬が終了した後は、火葬場のスタッフによる指示に従ってお骨上げを行います。ここではお骨上げの方法と、その後の一般的な流れをご紹介します。

お骨上げ

お骨上げとは、火葬後のお骨を箸で拾い上げて骨つぼに収める儀式のことです。お骨上げは日本の葬儀で行われることの多い慣習であり、日本独自の儀式といえます。

一般的にお骨上げは二人で一組の箸を使用し、骨を骨つぼに入れます。使用する箸は長さがそれぞれ異なっており、竹と木の異なる素材から作られた箸を一本ずつ使用するのが特徴です。

「二人で拾う」「長さが異なる」「素材が異なる」という3つの常識を逆にすることは、死後の世界を正反対の世界とする「逆さごと」に由来しています。また逆さごとを行うことにより「不幸を断ち切る」という意味合いも含まれています。

一般的なお骨上げの方法は、以下の通りです。

  1. 二人一組で1~2片ずつ収める
  2. 喪主から遺族、親族、友人・知人の順に収める
  3. 骨つぼの下から、足→腕→腰→背骨→肋骨→歯→頭蓋骨の順番に収める
  4. 最後に喪主が喉仏を収める

骨を拾い上げる手順は、火葬場のスタッフが案内してくれるため、指示に従って進めましょう。

なお、東西でお骨上げのやり方は異なり、東日本は全てのお骨を骨つぼに収めるのに対し、西日本では一部のお骨を残す部分収骨が行われています。他にも地域によってお骨上げの方法は異なるため、あらかじめ把握しておきましょう。

骨つぼと埋葬許可証を受け取る

埋葬許可証は火葬後に発行される重要な書類であり、遺骨をお墓へ納める際に必要となります。日本の法律では、遺骨を埋葬することは死体を土中に葬ることと同様に扱われるため、この許可証がなければ正式に納骨ができません。

実際には、死亡届を提出した際に発行される書類は「埋火葬許可証」と呼ばれ、「火葬許可証」と「埋葬許可証」が一体となっています。ご遺体を火葬する際にはまず火葬場へ「火葬許可証」として提出し、火葬完了後に火葬場から「埋葬許可証」として返却を受けます。

これらの手続きは、依頼した葬儀社が代行してくれることも多いので、不安な場合は葬儀社に相談するとスムーズに進められるでしょう。

埋葬許可証に関する詳細は、以下の記事で分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

>>埋葬許可証とは?納骨に必要!発行・再発行の方法を分かりやすく解説

火葬後は初七日法要や精進落としを行う

本来、初七日法要は葬儀から7日目に執り行われる儀式です。しかし近年では葬儀直後や火葬場から戻った直後に「繰り上げ初七日法要」として早めに済ませることが一般的になっています。ここからは、火葬後に行う初七日法要や、精進落としについて詳しく解説します。

骨上げ後の初七日法要

遺族や親族が遠方に住んでいたり、なかなか仕事を休めなかったりする事情から葬儀と同じ日に初七日を繰り上げて行う「繰り上げ法要」を選択する遺族が増えています。

繰り上げ法要には「戻り初七日」と「式中初七日」の2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。

繰り上げ初七日 特徴
戻り初七日 ・火葬後に葬儀場へ戻って行う
・故人が遺骨の状態
・還骨法要と一緒に行う
・遺族と親族だけが参列
式中初七日 ・火葬前に葬儀に続いて行う
・葬儀の参列者全員がそのまま参列
・寺院によってはご遺体に対する初七日法要を断られる場合もある

繰り上げ法要を行うに当たり、いくつか事前に準備しなければなりません。地域によっても差があるため、家族や親族に相談しておくと良いでしょう。以下が、一般的に必要な準備の内容です。

  • 寺院への対応可否を確認
  • 参列者へ連絡し出欠を確認
  • 会食の準備
  • お布施を用意
  • 引き出物を準備
  • 香典返しを準備

また繰り上げ法要が終了次第、喪主のあいさつと併せて、精進落としの案内を参列者に行います。

精進落とし

精進落としは火葬後に行われることが一般的であり、火葬に参列した方を招くのが基本です。精進落としには一般参列者は参加せず、遺族や親族、親しい友人・知人のみが参加します。

精進落としはもともと、忌中の肉魚を避ける生活から「日常生活に戻る」ことも目的として、四十九日の忌明けに食べられていました。しかし四十九日まで肉魚を避けることは難しく、初七日法要の後に精進落としの場を設けることが多くなりました。

精進落としは、仕出し弁当や懐石料理が一般的です。内容は季節の野菜を多く盛り込んだ料理で、肉魚の有無は地域や遺族によって異なります。

参加者の席順は、僧侶が上座になるように配置し、続いて友人・知人などの参列者、親族、遺族とします。喪主が下座に来るように着席しましょう。

精進落としに関する詳しい内容は、以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。

>>精進落としとは?出す料理や意味・マナーを解説!当日の流れや挨拶も

火葬から数日後に行うこと

火葬を終えた後も、喪主や遺族はするべきことがまだあります。火葬から数日後に行うことを解説しますので、どのような行動を取る必要があるのかを事前に確認しておきましょう。

葬儀に呼ばなかった人に訃報連絡を入れる

家族葬を執り行った場合、葬儀に参列されなかった方への事後報告は、葬儀が終了してから1〜2週間以内を目安に行います。明確に「〇日まで」とは決まっていませんが、遅くとも四十九日法要までには、個人と関係のあった方には連絡を済ませましょう。

葬儀後の訃報を伝える範囲についても、厳密な決まりはありません。参列できなかった親戚や故人の友人・知人に対して行うのが一般的です。

報告の方法は、直接会ってから伝える方法以外にも、電話やFAX、手紙、ハガキ、メール、SNSなどさまざまです。故人との関係性によって連絡の方法を変更すると良いでしょう。

葬儀後に行う訃報連絡の仕方やマナーなどは以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

>>【例文あり】家族葬で訃報のお知らせにマナーはある?タイミングや注意点を解説

弔問対応の準備

葬儀後に訃報の連絡をした方が、弔問のために自宅を訪ねてくることがあります。弔問客に対応するために、以下の準備を行いましょう。

  • 玄関や仏間などの掃除
  • おもてなし用お菓子の準備
  • 返礼品の準備

弔問客をお迎えする際の服装は、普段着で問題ありませんが、部屋着のようなカジュアル過ぎる格好は避けてください。

対応の基本としては、まず弔問に訪れてくださったことに対する感謝の気持ちを素直に伝えます。気遣いから玄関先だけで帰ろうとする方には、可能であれば家に上がっていただくよう丁寧に促すと良いでしょう。

線香をあげていただいた方には、お菓子やお茶などでおもてなしをするのが礼儀です。ただし、相手にも予定や都合があるため、無理に引き留めることのないよう配慮することも大切です。

事務手続きを行う

火葬後には、必要な事務手続きがあります。役所関係の手続きは期日が短いこともあり、火葬後数日以内に完了させなければならないケースがあるので忘れないように気を付けましょう。

一般的に人が亡くなった後に必要となる手続きは、以下の通りです。

  • 年金受給停止の手続
  • 国民年金の死亡一時金の請求
  • 介護保険資格喪失届の提出
  • 住民票の抹消届の提出
  • 世帯主の変更届の提出
  • 雇用保険受給資格者証の返還
  • 所得税の確定申告と納税
  • 固定資産税の納税・現所有者申告
  • 相続税の申告と納税
  • 各種公共料金の解約
  • 高額医療費の還付申請
  • 埋葬料や葬祭費の申請
  • 遺族年金の請求
  • 故人の未支給年金の請求
  • 生命保険金の請求

手続きの種類が多いため、優先順位を付けてから取りかかるのがおすすめです。

納骨先を決める

火葬後の遺骨は、一般的に骨つぼに収めた状態で四十九日法要まで自宅で保管するのが一般的です。四十九日法要と納骨式は、同じタイミングで行うことが多いため、納骨先が決まっていない場合は四十九日までに決めましょう。

とはいえ無理に四十九日に合わせる必要はありません。ご遺族の気持ちに整理が付いたときに、納骨するのがおすすめです。

納骨方法はお墓へ納める以外にも、以下のような項目があります。

納骨方法 特徴
お墓 ・墓石を購入して納める
・家族で代々受け継げる
・定期的にお参りできる
納骨堂 ・屋内型施設に納める
・お墓ほどの費用がかからない
・すぐに納骨できる
樹木葬 ・樹木を墓標に見立ててその周りに納める
・維持費が不要
・宗教を問わずに納められる
永代供養 ・寺院や霊園に遺骨を預ける
・菩提寺の付き合いが不要
・お布施が不要

納骨にかかる費用項目や金額の目安は、納骨方法や時期を決める上でも欠かせない情報です。以下の記事で、納骨について詳しくご紹介しているので参考にしてください。

>>納骨費用の項目や金額の目安とは?納骨式の概要や流れ・安く抑える方法など分かりやすく解説

四十九日法要の流れ

四十九日法要の一般的な流れを解説します。戸惑わなくて済むためにも、大まかな流れを把握しておきましょう。

開式のあいさつと僧侶の読経

四十九日法要は、施主があいさつを行ってから始まります。僧侶が仏壇の前に着席した後に、施主が開式のあいさつを述べます。

あいさつの後は、僧侶による読経と焼香の儀式に移るという流れです。焼香は施主を筆頭に、遺族、親族、友人・知人という順序で行うのが一般的です。お焼香における作法は宗派によって異なるため、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

なお、下記でお焼香の正しいやり方を解説しています。ぜひ参考にしてください。

>>焼香の正しいやり方|立礼・座礼・回し焼香における作法の違い

閉眼供養・開眼供養

僧侶による説話の後は、閉眼供養と開眼供養の儀式が執り行われることが一般的です。閉眼供養と開眼供養には、以下のような意味があります。

  • 閉眼供養:これまで故人の魂が宿っていたものから魂を抜くこと
  • 開眼供養:新しいものに故人の魂を宿らせること

四十九日法要で行う閉眼供養・開眼供養では、葬儀で使用した白木の仮位牌から、黒い漆塗りの本位牌へと故人の魂を移動させます。

納骨・お墓参り

先祖から引き継いでいたり、新たに購入したりしたお墓がある場合は、そのまま納骨とお墓参りに向かいます。

お墓が四十九日法要を行う場所から近くにある場合は、移動に手間取らないため納骨とお墓参りをスムーズに完了できるでしょう。

よくある質問

火葬後の振る舞いや必要な行動に関して、よくいただく質問に回答しています。

火葬後すぐに納骨する直葬とは?

直葬(火葬式)とは、火葬後すぐに納骨を行う儀式のことです。四十九日まで手元で遺骨を保管する決まりはないため、火葬後すぐに納骨しても問題ありません。直葬は費用と時間を削減できる儀式であり、コンパクトに故人を弔いたいと考えている遺族におすすめの方法です。

直葬では一般的な葬儀で行う通夜・葬儀・告別式を行わず、火葬のみを行います。故人を弔うための儀式を最小限にとどめるため、葬儀場の使用料や会食費、僧侶への謝礼など、費用における負担を節約できます。

ただし直葬は供養の方法として一般的ではないため、家族や親族からの理解を得られないかもしれません。十分に話し合いを行った上で、生前の故人の意向や、状況に応じて供養方法を選択しましょう。

株式会社サン・ライフでは、火葬のみのお別れ式プランがあります。気になる方はお気軽にご相談ください。

>>サン・ライフ|お別れ式プラン

弔問で香典をもらったらお返しは必要?

香典をいただいた時期に応じて、香典返しの時期は異なるという点に注意する必要があります。一般的に忌明け前後で香典返しのタイミングは異なります。

  • 忌明け(四十九日)前:忌明け後から1カ月以内に香典返しをする
  • 忌明け後:香典をいただいた場合は、なるべく早く10日以内に香典返しをする

香典返しの費用相場は、いただいた金額の2分の1〜3分の1程度です。10,000円の香典をいただいた場合は、3,000〜5,000円程度のお返しをします。

詳しい香典返しの費用相場やマナーは以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。

>>香典返しの相場は?金額の目安を関係性別に解説!選び方やマナーも紹介

火葬後は骨つぼをどこに置く

火葬後の骨つぼは、後飾り祭壇で保管します。後飾り祭壇とは、白い布を台の上に掛け、蝋燭や線香と一緒に遺骨を置く場所のことです。

後飾り祭壇は四十九日を過ぎると解体するのが一般的とされているため、四十九日以降も自宅で保管する場合は以下の場所で保管します。

  • 仏間や仏壇
  • 供養スペース

遺骨を高温多湿の環境で保管すると、カビが生えてしまう可能性があります。そのため直射日光を避け、湿度の高い場所で保管しないように注意しましょう。

お清めの塩はどうすればいい?

塩には穢れを払う役割があるといわれています。そのため葬儀に参列した後は、家の中へ入る前に玄関の外で塩を体に振りかけ、死や葬儀に関わることで付着した穢れを落とし、家の中に持ち込まないようにする風習があります。

また火葬場や葬儀場から帰る際に、車へ乗り込む前に車の周りや自分に塩を振る地域もあるようです。

身内が亡くなった際は、お清めの塩を使わないのが一般的ですが、葬儀場に行ったということで、気になる方は塩でお清めしても問題ありません。

火葬後に行う骨葬とは何ですか?

骨葬とは、ご遺体の火葬を先に行い、その後で葬儀を執り行う弔い方のことです。事故や災害によってご遺体の状態が悪い場合や、炎天下での長時間の安置が難しいときに行う供養の方法として選択されています。

近年では新型コロナウイルスが流行した際、感染拡大防止の観点から骨葬が注目されました。なお東北地方や九州地方の一部には、伝統的に骨葬が行われている地域もあります。

まとめ

無事に葬儀を執り行い、火葬も終えた後も喪主や遺族はやらなくてはならないことが多数あります。大切な方が亡くなってから一息つけるまで、するべきことは多くありますが、一つずつ優先順位を付けて計画的に取り組みましょう。

株式会社サン・ライフでは、24時間365日体制の無料コールセンターを完備しています。葬儀や火葬に関する内容でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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