梅雨も明けて、暑い日が続いておりますね。
皆様、水分補給を心がけて熱中症にはくれぐれもご注意くださいませ。
さて、先月に引き続きましてお盆に関してお話させていただきます。
お盆の行事としてまず代表的なのは、盆の入りに行う迎え火と、盆明けに行う送り火でしょう。
いずれも麻茎のオガラを焚いて燃やすものですが、
それぞれご先祖様の霊が現世に戻ってくるとき、彼岸へ帰る際の目印の役割を果たしているといわれています。
またお部屋の盆棚にはナスとキュウリで精霊棚というものを作りお飾りする風習がありますね。
これらはお盆の時にご先祖様が乗られる乗り物になるといわれているため、
迎え火の際はご先祖様が一刻も早く帰ってきてくださるようにと、キュウリを足の速い馬に見立て、
送り火の際はご先祖様に少しでも長くいてほしいと、ナスを歩みの遅い牛に見立てて、それぞれお飾りします。
このほかにも、細く長い糸でこの世とあの世をつなぐとされる素麺や、
“喜ぶ”に語呂を合わせての昆布、ご先祖様の提灯に見立てての鬼灯や、
ご先祖様に憑いてくる無縁仏への供養としての“水の子”(賽の目切りのキュウリとナスにお米を混ぜて蓮の葉に盛り付けたもの)、
釈迦の話に由来して病を治したり邪気を祓うといったいわれのある真菰など、
地域や信仰によってさまざまなものを飾りつけします。
またお盆の時期には盆踊りという行事がございますが、
これは本来ご先祖様があの世に帰る最後の夜、
15日の夜に行われていたもので、先祖供養の意味合いに豊作祈願の側面も加わって執り行われていたといわれています。
元来日本にあった先祖供養の考えが仏教と結びつき、
また地域の様々な信仰や風習が加わり、なお現代に受け継がれているというのが興味深く、
またなんともロマンティックですね。
さて、前月に続いて長々とお盆についてお話いたしましたが、
八王子北口ファミリーホール5階のお仏壇ショールームにおいては、
新盆などお盆の時期に合わせて精霊棚をはじめとしたさまざまな商品を準備しておりますので、
お時間のある方はぜひお立ち寄りいただければと思います。
それでは結びと代えさせていただきますが、皆様のご健康とご多幸を祈りご挨拶とさせて頂きます。
当施設は、コロナ対策を徹底し、営業しておりますので何卒、よろしくお願い致します。
ご来館の際のマスク着用は強制ではありませんので、ご安心頂きご来館くださいませ。
さて八王子北口ファミリーホールでは随時、事前生前相談、館内見学を受け付けております。
お気軽にお問い合わせくださいませ。
八王子北口ファミリーホール 支配人 門奈 剛弘