私が小学生の時に父が亡くなり、それ以来、伯父の会社で働きながら女手一つで私たち3人の子どもを育ててくれた母。叔母の家に近い現在の場所に転居した後もスーパーや工場などで働いた母は、親子4人の生活を維持するのに一生懸命で、自分のことに時間を費やす余裕もなかったかもしれません。
年を重ね、脊髄の病気で一時は介護生活を余儀なくされましたが、持ち前の粘り強さでリハビリに努め、2年後には身の回りのことは自分でできるまでに回復。さらに、その4年後には転倒して大腿骨を骨折し、さすがにもう歩くこともままならなくなるのかと覚悟をしたのですが、その時も本人の努力で歩けるまでに回復し、周囲を驚かせました。そんな母も90歳を超え、ガンが十二指腸に転移してからは消化ができないため、食事もとることができず、最後は静かに息を引き取りました。せめて、痛みもなく旅立てたのは母にとって幸せだったのかもしれません。
エンバーミングで実際より若く感じられた母
以前の勤務地がサン・ライフのホール近くにあったことで親しみも感じており、母が古くからサン・ライフメンバーズの会員だったこともあって迷わず葬儀をお願いしました。亡くなってから葬儀までの日取りが1週間ほど空いてしまうため、打ち合わせ担当の佐藤さんが勧めてくれた身体を衛生的に保全するエンバーミングを依頼。エンバーミングのことは地域の情報紙で目にし、何となくは知っていたのですが、実際に処置してもらった母は生前よりも若く感じられ、依頼して良かったと思いました。エンバーミングのお陰で綺麗な表情を取り戻した母をホール内の安置室で休ませていただき、個室で自由に出入りできたため私も仕事帰りに毎日母に会いに行くことができました。
貸切ホールで和気あいあいと
葬儀には親族20名ほどが会葬し、孫やひ孫も勢揃いして和気あいあいと母の旅立ちを見届けることができました。用意してくれた会場は家族葬に丁度良い広さの貸切ホールで、他の方々に気兼ねすることなく安心して過ごすことができました。施行を担当してくれたスタッフの秋山さんは、親族だけのアットホームな葬儀にピッタリのゆっくりとした進行を心がけてくれ、私たちの気持ちをほっこりと和ませてくれました。霊前には食べたくても食べられなかった好物の和菓子も供えてくれましたので、母も嬉しかったと思います。
葬儀後はアフター担当の宇田川さんがわざわざ自宅まで訪問してくれ、色々と相談に乗ってくれましたのでとても心強かったです。ありがとうございました。