主人は、周囲からおっとりとした性格に見られていたようですが、どんな時も自分の道を貫く、意志の強い人でした。物品の輸出入を行う際に税関への申請などをする通関士の仕事を長年勤めあげ、退職後は地域でのお付き合いも大切にしていました。夢中だった家庭菜園は、育てた新鮮な野菜をご近所へ配ったり、周囲の畑の方と交流したりすることも楽しみのうちでした。ご近所の皆さんと一緒に飲むお酒は格別だったようで、各家庭から料理を持参しての集まりや老人クラブの会合にも積極的に参加。夫婦での旅行や気が向くと散歩にも好んで出かけるなどアクティブな生活を楽しんでいました。
晩年には幾度となく病に侵され、その都度懸命な治療で克服してきました。亡くなる前年に血液のガンを患い、その後肺炎を発症してからも、自宅で過ごすことが好きだった主人は、毎日通院して治療に励みました。しかし、症状が悪化し入院することに。マンションの3階まで階段を上って我が家に帰りたい一心でリハビリに努めましたが、入院して3週間後に容態が急変し、そのまま83歳で生涯を閉じました。
20年程前に、葬儀の際に特典サービスがたくさん受けられると聞き、サン・ライフの互助会へ入会しました。遠方から参列する親族のためにも最寄りの駅から近い場所がいいと考えていましたので、その点からも私たちの希望に叶った式場で主人の葬儀を行うことができました。
当日の施行を担当してくれたスタッフの冨田さんは、まだお若いのに対応が素晴らしく、私たちが気づかないこともしっかり準備してくれ、全てお任せすることができました。特に、納棺の際に、真っ白な綿花で作った羽織と袴を主人に着せてくれた手技には思わず感動。エンバーミングで生前に近い顔立ちにしていただいた主人の旅立ちを手伝ってくれるかのように、同じ綿花で草履まで作って下さり、本当に感激しました。また、主人の好きだった富士山をイメージした生花祭壇もとてもきれいな仕上がりで、主人もきっと満足してくれたと思います。
通夜料理はとても美味しく、「まさか、お葬式で新鮮な握りたてのお寿司が食べられるとは思わなかった」と、会葬した親族の皆さんも大変喜んでいました。遅い時間に駆けつけてくれた方々に対しても、サン・ライフのスタッフの皆さんは嫌な顔一つ見せずに丁寧に応対してくれました。いつの時でもあたたかく私たちに寄り添ってくれたスタッフの皆さんに心から感謝したいと思います。ありがとうございました。