こんにちは。相模原会館の栁沼です。
虫の音が夜ごと細くなっていくこの頃、
お祭り・縁日好きな我がご先祖様はどんな楽しみを見つけるのでしょう?
なんてこと考えていましたら、ありました。
今月は武運長久・開運・商売繁盛の神として祀られる
日本武尊信仰のお祭り「酉の市」があります。
ちょいと「大人の縁日」ってイメージが強いのは
浅草・新宿と東京のナイトスポットが有名だからでしょうか。
ところで、「三の酉まである年は火事が多い」という有名な言い伝えをご存知ですか?
なので年末が押し迫り厳しい寒さの中、火鉢などの暖の扱いに注意しましょう、
という火の用心キャンペーンがあったりするのですが…。
実はこの有名な「迷信」の本当の理由って、
いかにも江戸っ子らしい艶っぽいお話だと言われています。
「酉の市」は11月の「酉の日」に開かれます。ちなみに今年は10日と22日が「酉の日」。
さて「酉の日」とは、毎日に十干十二支を当てはめる日付法。
なので12日ごとに「酉の日」は巡ってくるのですが、
巡り合わせによっては11月に3回「酉の日」がある年があります。
その3回目を「三の酉」と言うのです。
さて、ではなぜ「火事が多い」と言われるのでしょうか。
それにはおかみさん達の愛情と計略がありました。
「酉の日」に開かれる「酉の市」へ、商売繁盛を祈願しに旦那衆は連れ立って出掛けます。
「酉の市」で有名な浅草の鷲神社・酉の寺長國寺の近くには、花街吉原がありました。
当然お参りだけで済むはずもなく、花街へと繰り出す旦那衆。
一方のおかみさんたちは、月に3度も行かせてたまるか、となんとか阻止しようと考えました。
そこで「三の酉は火事の多い時期、もしものためにお家にいて下さい」とお願いして、
旦那さんを家にとどまらせた、と言われているのです。
おかみさん達の計略から、「三の酉のある年は火事が多い」という迷信が生まれましたが、
もともと「酉の市」は花街へ行く行事ではなく商売繁盛や武運長久を祈願する行事。
今ほど楽しみの無い時代、ちょっとしたことに信仰や先祖供養をくくり付けて、
生活の一部として楽しみながら(こじつけて笑)行っていたのでしょうね。
しかし一方で、人々の信仰が生活の一部に組み込まれていた時代ですので、
お葬式=縁起が悪い、という時代だったとも言えます。
対して今は、ご自分やご両親のご葬儀をシミュレーションできる時代。
ご家族でお出掛けのついでに、相模原会館へお越しになりませんか?
ご葬儀に関するご相談や供養の方法、仏壇の事などご相談いただけます。
また、併設しておりますサカエヤ仏壇店では、
いろいろな種類のローソクや、香りが選べるお線香などを取り揃えております。
どうぞ遠慮なくお越しください。
ちなみに今年の「酉の市」は11月10日と22日。
お近くの鷲神社へ、熊手など物色しにご家族で出掛けてはいかがですか?
また、相模原会館では、翌日の23日(日)に施設見学会を開催いたします。
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