みなさん、こんにちは。小田原式典総合ホールの永田 彩乃です。
最近、急に寒くなってきましたね。
趣味で山を登ることが多いのですが、霜が降りた跡を見かけました。
夜や明け方には霜が降りているのでしょうね。
さて、以前小田原式典総合ホールのブログで
仏事においての忌日法要と年忌法要についてお話したのを覚えていますでしょうか。
その中で『追善法要(追善供養)』という言葉が出てきました。
これは、亡くなってからの七日ごとの裁きにおいて、
故人が少しでもよい判断をもらえるようにと
遺族が祈ることによって故人の善を足すことだとお話ししました。
この七日ごとの裁きとは、具体的にどういった内容なのか、
気になったので調べてみました。
・裁きを行うのは誰?
→十人の仏様です。
仏様と聞くとなんだかとても優しくて、温かいイメージですが、
姿を変えているので、見た目はかなり怖いとのことです。
十王と呼ばれています。
なんと裁きを行っている仏様は十人もいらっしゃるそうです。
七日ごとに裁きをして、四十九日で判決が出るのだから7人で良いと思いますよね。
地獄や餓鬼道に落ちた者の為に再審査制度があるとのことで、
再審査の時に裁きを下す仏様を含めて十人だそうです。
今回は四十九日までのお話しをいたします。
・初七日
亡くなった日を含めて七日目に会うのが、
秦広王(しんこうおう)です。
不動明王の化身でもあり、死出の山という寒く鋭い岩山を超えたところで会えるそうです。
この大王様は無益な殺生について書類審査をして裁きを下します。
・二七日
亡くなった日を含めて十四日目に会うのが、
初江王(しょこうおう)です。
釈迦如来の化身でもあり、三途の川を渡った先で会えるそうです。
この大王様の左側には男性の頭の姿をした神様、
右側には女性の頭の姿をした神様がいます。
男性の頭の姿をした神様は人間のどんな小さな悪行でも記録しています。
女性の頭の姿をした神様は人間のどんな小さな善行でも記録しています。
初江王は、この神様から聞いて裁きを下します。
・三七日
亡くなった日を含めて二十一日目に会うのが、
宋帝王(そうていおう)です。
文殊菩薩の化身でもあり、恐ろしい姿をした鬼が関守をする関を通った先にある
館で会えるそうです。
邪淫の業についての審査をして裁きを下します。
・四七日
亡くなった日を含めて二十八日目に会うのが、
五官王(ごかんおう)です。
普賢菩薩の化身でもあり、業河という流れは穏やかながら臭く、
熱湯の川を越えた先で会えるそうです。
計りで罪の重さを量り、裁きを下します。
・五七日
亡くなった日を含めて三十五日目に会うのが
閻魔王(えんまおう)です。
地蔵菩薩の化身でもあり、有名な閻魔大王です。
閻魔大王の宮殿は人間の住む世界の地下4,000㎞にあり
広さも四方4,000㎞で宮殿の大きさは縦横480㎞と
かなり大きな建造物に住んでいるとのこと。
閻魔帳を持ち、閻魔帳には生前の悪行と善行が書いてあります。
もうひとつ浄玻璃の鏡という9つの大きな水晶の鏡を持っています。
行いだけではなく、生前心の中で思ったことも映し出されるそうです。
ただ、閻魔大王は書類を見たり話を聞いたりせずとも
何もかもお見通しだと言われています。
ここで転生先を言い渡されます。ただし、条件などで審理が未了な場合など
執行猶予をかなえられた亡者は次の大王のところに行って審査されます。
・六七日
亡くなった日を含めて四十二日目に会うのが、
変成王(へんせいおう)です。
弥勒菩薩の化身でもあり、大岩が流れる大河を越えた先で会えるそうです。
五官王の計りと閻魔王の鏡で、生前の功徳を再審査し、
転生の細かい条件などを定められます。
・七七日(四十九日)
亡くなった日を含めて四十九日目に会うのが、
泰山王(たいざんおう)です。
薬師如来の化身でもあり、鉄でできた暗くて細い道を行った先で会えるそうです。
ここで最終の結審が下されます。
この七日ごとの審査の時には遺族の法要の様子なども考慮されるそうです。
また、それが亡者の励みになるそうです。
つまり、追善法要は故人に対する応援になるということです。
また、非常に悪い人やとても善い人は審判を受けずに地獄や極楽に行くと言われています。
さらに、審判も追善法要などによって途中で判決が決まれば、
刑を受けることもなく転生することができるそうです。
ただし、死後の旅路に関しては諸説あり、宗派によっては考え方が異なります。
四十九日の旅、想像していたよりも過酷で、
追善法要の大切さがよく分かり勉強になりました。
さて、小田原式典総合ホールでは、11月26日(日)に終活ご葬儀展示会があります。
館内を自由に見学できますし、個人相談も承っております。
家族葬などご葬儀に関してセミナー方式で説明も行います。
ご葬儀関して不安なこと・疑問があるようでしたら、
是非この機会にご来館くださいませ。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
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